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あみの秘密日記
水城あみ

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2006年04月03日(月)
着信なし。




何度も覚えのある不思議な感覚に身を委ねた瞬間。

遠くに神様の声を聞いたような気がした。








神様 「もうそろそろメルアド変えちゃいなよ。」







神様にこう言われちゃ〜変えない訳にも、いかないじゃないじゃないのよ。






だから、変えちゃった。

まぁ〜何つーんですか?

やっぱ私も、もうスグで高校生ですから、

何でも、新しくしたかったつーんですか?





しかし、変えて10分もしないうちに、亀子から電話がきたんです。






亀子 「あみ先輩、メルアド変えたんですか?」

あみ 「変えてないよ。」






亀子 「変えてないんですか?メールできないんですけど。」

あみ 「そーなの?へんだね、じゃもう一度チャレンジしてみてね。」






テヘッ。

もう亀子からメールは来ない。

これから私は自由。

今日はなんて、お日様が眩しいの?





だけど、電話番号は知ってるんだっけ。

心にかすかな胸騒ぎ。





亀子 「あみ先輩、やっぱりメールできませんよ?」

あみ 「そーお?おかしいね、他の人はできるのになぁ〜。」







亀子 「あみ先輩、ホントは変えたんじゃないですか?」

あみ 「変えてないよ。」

亀子 「じゃあみ先輩、私にメールしてみてくださいよ。」







馬鹿言ってんじゃありませんよ。

そんな事したら、メルアド変えたのバレちゃうぢゃん。

私は、そこまで馬鹿じゃないですから。

何たって毎日、レーズン食べてますから。






いくら電話してきたって、無駄ですよ。

のらりくらりと逃げる計画を実行中ですから。

だから、教えません絶対に。






そんな私は、ふと窓の外を見たのです。























亀子がいつの間にか瞬間移動しちゃってんも〜ん。

最初どっから電話してきたか知らないけど、

確かに今、家の前で突っ立っちゃってんも〜ん。






気が動転するじゃないですか。

激しく嫌な気持ちになるじゃないですか。






あみ 「亀子今、どこにいるの?」

亀子 「あみ先輩の家の前です。」





あみ 「何してんの?」

亀子 「あみ先輩の携帯電話、見せてもらおうと思って。」




あみ 「何で?」

亀子 「確かめたい事があるので。」





あみ 「何を確かめるの?」

亀子 「ちゃんと、メールができるのかどーなのか。」 ヒックヒック。






なに、家の前で泣いてくれてんの?

ホント勘弁して欲しいよ。

もう私は、中学を卒業したんだから、私と亀子の共通点なんて

何も無いじゃないのよ。

だから、関係無いぢゃんよ。





あみ 「亀子、きっといつかメールできると思うから、泣かないで?」

亀子 「あみ先輩、メールできますよ。」  










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