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あみの秘密日記
水城あみ

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2006年03月31日(金)
未来への扉。




窓の外を、見上げながら、私はずっと考えていた。




大澤君と私は、

これからもずっと恋人同志でいられるのだろうかとか、

いやいやいやホントは、恋人同志とはまだ言えないんじゃないのだろうかとか、

悩み苦しみ悶え狂っていたのだ。






すると、理沙からこんなメールが来たのです。





理沙 「部活のお別れ会行く?」

あみ 「一応行くよ。理沙は?」




理沙 「どーしようか迷ってるの、だって何が出ると思う?」

あみ 「知らない、なに?」





理沙 「後輩が作った、うどんだよ。」







マジ!?







うどんって、スーパーで普通に売っているヤツじゃなくて、

粉から作るうどんの事ですか?





汗とか、手汁とかもっと得体の知れない汁たちも一緒に

いろんな物が、混ざり合っちゃってる うどんの事ですか?





そー考えると、参加したくない心で胸がいっぱいだよ。

もう中学を卒業した事だし、

今更、また中学の制服を着て中学校へ のこのこ行くのも

みっともない話じゃないのよ。








あみ 「だんだん、行きたくなくなって来たよ。」

理沙 「それに、ただじゃなくて会費を払うらしいよ。」





あみ 「いくら?」

理沙 「500円だって。」























うどんごときに500円も払うなんてまっぴらだよ。

500円は、立派なお金なんだよ。




500円で何が買えるのか、教えて差し上げたいよ。

つーか、自分で考えなよ。

500円って言うのはね、100円玉が5個集まってるんだよ。








って事はだね、100円玉が1個無いだけで500円じゃなくなるんだよ。

1個多くなると、それはもう600円になっちゃう訳よ。

だから、気が抜けないお金って事。

緊張感をもってないと、とんでもない事になっちゃうって事。





ある日、

千円の物が、50% OFF なんて書いてあるのを見た日にゃ〜

どーする?

もう徹底的に舞い上がっちゃって、くだらない物を買っちゃう訳よ。





そのくらい500円は、凄いお金なのよ。

うどんなんかと、比べ物になりません。

月とすっぽんだもの。





だから私は、行きません。

当たり前じゃないですか。

誰が行くと言うんですか?






あみ 「私、行くの止めた。」

理沙 「私はまだ迷ってるよ。」






あみ 「何で?」

理沙 「噂では、速水もこみちのそっくりさんが 来るんだってよ。」







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