春休みに入って間もない のどかな3月の夕暮れ時。
美華子が、こんな事を言うじゃないですか。
美華子 「それにしても、箱崎さんて凄いよね。」
あみ 「何が凄いの?」
美華子 「前期で○○高校不合格だったのに、二階堂君目当てで、 後期も○○高校受験して、合格したんだよ。」
マジ!?
それは、何と言う努力!?
そして、何と言う立派な人生物語!?
当然私としては、怒り狂い踊りまくりたいじゃないですか。 そこら辺で。
そして、一日中でも泣き狂い のたうちまいたいじゃないですか。 畳の上で。
だって、二階堂君と同じ高校と言う事は、
私と大澤君と美華子とも、同じ高校って事ですよ。
マジ・うざい。
あみ 「箱崎さんと同じ高校なんて、あり得ないよ。 あり得ちゃいけない事じゃないの?
だって箱崎さんは、草を食べる女だよ。」
美華子 「マジ?」
あみ 「殺したって、スグに生き返っちゃう噂だよ。」
美華子 「箱崎さんって、何者?」
あみ 「犬と話ができるんだってよ。」
美華子 「マジ?見えない力でもあるの?」
あみ 「噂では、鼻が違うんだってよ。内緒だけど。」
美華子 「鼻が、どーなっちゃってんの?」
いきなり、どーなっちゃてんのって、聞かれても、困っちゃうんですよ。
何故かと言うと、知らないんですから。
全くどーなっちゃってんのか、私は全然 知らないんですよ。噂ですから。
箱崎さんが、何で犬と話ができるのかも知らなければ、
どんな鼻をしてるのかだって、牛鼻って事しか知らないんですから。
あみ 「動物の鼻に似てるって、噂だよ。」
美華子 「その噂って、どっから来てんの? てか、箱崎さんの友達って誰なの?」
そりゃ友達は、犬だよ。
犬しかいないぢゃんよ。
たまに、ヤギと話してる噂も聞くけど。
だけど、こう美華子に責められると、私も困るんですよ。
実は、箱崎さんの事 何も知らないんですよ。
普段、何を食べてるのかも知らないし、
何処へ帰っているのかも、知らないのですよ。
って事で、豆子にメールで聞いてみたのです。
あみ 「箱崎さんって、何者?」
豆子 「地獄から這い上がって来た、処女悪魔。」
次に、虎子にもメールで聞いてみた。
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