窓の外では、サッカー部員たちのかけ声が聞こえていた。
虎子 「あみ、二階堂君の好きな女子って誰だか知ってる?」
あみ 「知らないよ。」
虎子 「なんか、あみのような気がしてしょうがないんだけど。」
あみ 「そんな訳ないぢゃん。私は大澤君が好きなんだからさ。」
虎子 「だけど、いつも3人でいない?」
あみ 「しょうがないよ 二階堂君は、大澤君の親友なんだから。」
虎子 「だけど、二階堂君が彼女いないなんて、どう考えてもおかしくない?」
あみ 「う〜ん。」
虎子 「ねぇ、二階堂君に聞いてみてよ。」
豆子 「聞いてみてよ。」
虎子 「聞いてみてよ。」
豆子 「聞いてみてよ。」
もう私が聞くしか、道はないじゃないのよ。
ふたりとも、あり得ないくらい必死なんだもん。
何とか、聞くフリだけでもしっかりとしてあげないといけないのです。
あみ 「二階堂君、あーだーこーだーそんでもってほんだらったぁ? 大きな声で言って!!」
二階堂 「そりゃ虎子だな。」
虎子 「なになになに?虎子って聞こえたんだけど、私がどーしたの?」
あみ 「クラスで一番可愛い女子は、誰か聞いたんだよ。」
豆子 「マジ? じゃ二階堂君は、私より虎子の方が可愛いって思ってるって事?」
虎子 「そっかなそっかなそっかぁマジそっかぁ。 やっぱりそう思っちゃってたかぁそっかそっかそーだったのかぁ。」 ポアン。
マジ・このクラスの女子には 気を使うよ。
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