窓の外は、青い空。
3月にしては少し暖かい日。
奈々 「ねぇ、私ってブスだと思う?」
あみ 「誰にブスって言われたの?」 ギラッ。
奈々 「誰にも言われてないけど、昨日 久々に鏡を見たら、自分はブスなんじゃ ないかって思ったの。」
あらま。
大物過ぎるちょっと手前のブスだけど。
そんなに気にする事ないよ。
だけど、言えないよ。
いくらなんでも、ホントの事なんて言えないよ。
奈々だって、友達にブスなんて言われたくないだろうし。
だから私は、考えました。
ブスだけど、そんなに気にする程のブスじゃないと言う事を
遠まわしに伝えたい。
あみ 「そんなブスでもないよ、箱崎さんよりだいぶキレイだしさ、 丸山さんと比べたら奈々の勝ちだしさ。ブスって言うより だいぶ、ブスに近い かなり遠くちょっと手前過ぎない美人って言うの?」
奈々 「だけど二人とも妖怪顔ぢゃんよ。」
あみ 「そーだっけ?ところで、何でブスだって思ったの?」
奈々 「お父さんに、似てるなぁって思って。」
あみ 「あれ?だって奈々のお父さんはイギリス人っぽいって 言ってなかったっけ?じゃ、どこが似てるの? 匂いとか?それとも毛の生え方とか?」
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