みんな平等に、朝が来た。
いつもと同じ時間に 家を出ると、
門のそばで、亀子がレミオロメンの 粉雪を歌っていた。
あみ 「そんな所で、何やってんの?」
亀子 「あみ先輩を待ってました。」
あみ 「何で?」
亀子 「あみ先輩、もう卒業しちゃうじゃないですか。」
あみ 「うん。しちゃうけど、それがどーしたの?」
亀子 「もう会えなくなるじゃないですか。」
亀子と別れる事、それが私の幸せ。
自然と笑みがこぼれてしまうよ。
超・嬉しくて、大笑いしてしまうよ。
そして、朝っぱらから 笑いが止まらないワタピ。
あみ 「もう少しで卒業だもんね。」 エヘヘ。
亀子 「あみ先輩、そんな悲しい事 笑いながら言わないで下さいよ。」
あみ 「ところで亀子、何の用だっけ?」
亀子 「私、あみ先輩の事 ずっと前から好きなんです。 それで、あみ先輩の事を想いながら マフラーを編んだんですけど、受け取ってくれますか?
えぇ!!!!!!
そのマフラー受け取ったら私、亀子に何されちゃうの?
まさか、あんな事するんじゃないでしょうねぇ〜?
あんな風になるのやだから。
絶対に、やだから。
そんな話し、絶対にお断りだから。
こうなったら、全力で逃げたいよ。
だけど、どーやって逃げていいのか解らない。
だって、頭の中が パニック状態になっちゃってんだもん。
あみ 「ごめん私、マフラーしないから。」
亀子 「手袋の方が良かったですか?」
あみ 「もう暖かいから、どっちもしないから。」
亀子 「そうですね、じゃ現金にしますか?」
私を買う気!!???
だけど、いくら?
私は、いくら?
超・気になるんですけど。
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