川崎さんの事を考えながら、教室に入ると
奈々が私の方へ走ってくるじゃないですか。
オッパイをこれみよがしに揺らしながら、走ってくるじゃないですか。
あみ 「なに?」 キリッ。
奈々 「おはよー!」
あみ 「おはよ。」
なんだ、朝の挨拶か。。。。
あり?
何かイイ匂いがする。
奈々の方から、美味しそうなイイ匂いがするじゃないですか。
あみ 「何か、イイ匂いがするね。」
奈々 「なになに? 何の匂い?」
あみ 「何かよく解らないけど、イイ匂いがするよ。」
奈々 「実はさ、キレイになる女の子同盟を作ったの。」
あみ 「じゃ、このイイ匂いはその同盟のワザの匂い?」
奈々 「うん、まぁねぇ〜。」
あみ 「メンバーは誰?」
奈々 「今のところ、私と理沙と箱崎さん。」
箱崎さん!?
あの箱崎さん?
あんな所で、あんな事している箱崎さん!?
あみ 「誰でも入れるの?」
奈々 「一応、キレイじゃない女の子限定なの。」
あみ 「何で?」
奈々 「これからキレイになる女の子だけなの。 もうすでにキレイな女の子は入れないんだよ。」
あみ 「そりゃまた、何で?」
奈々 「キレイの情報を出し合って一緒にキレイになっちゃおうっていう同盟だから。」
あみ 「ふ〜ん。」
奈々 「あみも入る?」
はい!?
だって、キレイじゃない女の子限定なんでしょ?
何で、私を誘うの?
あみ 「朝、顔洗って来た?」
奈々 「洗ったよ。」
あみ 「じゃ、寝ぼけてんの?」
奈々 「寝ぼけてないよ。」
あみ 「じゃ何で私を誘うの?」
奈々 「いいぢゃん。」
いやだよ。
いやに決まってるぢゃんよ。
何で私が、ブス同盟なんかに、入んなきゃいけないの?
奈々 「入ってもいいよ。」
理沙 「入りなよ。」
奈々 「入りなよ。」
理沙 「入りなよ。」
奈々 「入りなよ。」
理沙 「入りなよ。」
奈々 「入りなよ。」
理沙 「入りなよ。」
箱崎 「入りなよ。」
神様!!
私、水城あみは15年間それなりに、頑張ってきたつもりです。
だけど、これはないんじゃないんですか!?
何で私が、卒業を目前にして、
ブス同盟じゃないけど、多分ブス限定の同盟に
入らなくっちゃいけないのかって事なんです。
いやに決まってるじゃないですか。
そりゃ普通にいやに決まってるじゃないですか。
だけどもう気分的に、入ってしまった雰囲気。
会費も払ってしまった気がしてならない。
しかし、箱崎さんの笑顔を見たら、はっきりと目が覚めた。
どーかしてたわ。
寝ぼけてたのかしら 私。
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