8時25分。
ヤヴァイ! 遅刻だぁ〜!!
私は、走った。
今年1番、走った。
まるで、陸上選手のように。
途中、変態オヤジが 下半身まるだしの 未知なる物体を 見せてきたが
私は、ハードボイルドな女だ!!
そんなモン見たって、驚きはしない。
つまんで、ネジってやりたいトコロだが、逆に喜ぶ可能性が
あるのでやめた。
「きったねぇ〜モンみせんじゃねぇ〜よ!ぶぁ〜か!!」
と言ってやった。
オヤジは、固まっていた。
どうだ変態オヤジ嬉しいか?!
はっ?!
私は、時間がないのだった!!
変態オヤジに、かまっている暇などないじゃないか!!
私は全力で走り、30秒前に教室に入る事が
できた 。ヾ(´ε`;)ゝ ふぅ。。。
今日の3時間目は、歴史なのに、理科をもって来てしまった。
ハードボイルドな女も、たまには勘違いをするものだ。
隣のクラスへ行って、歴史の教科書を借りて来た。
貸してくれたのは、二階堂健太郎。
彼は、とてもアツイ男だ!!
困ってる人を見ると、すぐに飛んで行き、自分を犠牲にしてでも
助けてくれる男なのだ!!
彼こそが、ハードボイルドな男に違いない。
彼から借りた歴史の教科書を開いてみたら、こきたねぇ〜字で
たくさん、いたずらがきがしてあった。
俺は、絶対ビックになるぜ!
みんなを、あっと驚かしてやる!
いつかきっとみんなは、俺の前でひざまづくんだ!づくんだ!づくんだ!
俺様は、ビックな男よ!! ぶははははぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!
な、なんだこれは?
みそこなったぞ!二階堂健太郎め!! (今、考えると何をみそこなったのか思い出せない私。)
私は、このいたずらがきをこう書き換えた。 (教科書を貸してくれた事を、すっかり忘れている私。)
俺は、絶対に詐欺師になるぜ!
みんなをきっと、騙してやる!
いつかきっとみんなに、ぶっとばされるんだ!されるんだ!されるんだ!
俺様は、小さい男よ!!
イヒヒヒヒヒヒ!!!!!!!!!!!!!!!
そして、放課後。
二階堂健太郎に、ばったり廊下で会った。
彼は、あのいたずらがきを私に、見られた事を 気にしている様子だった。
しかし私は、、ハードボイルドな女だから、そんな小さな事を、
いつまでも覚えては いないのだ。
私は、彼にこう言った。
あみ 「二階堂君、ビックになってね♪」
すると彼は、満面の笑顔でこう答えた。
二階堂 「おぅ!あったりめーじゃん!!」
ハードボイルドな女は、友情を大切にするのだ。
けして、他人を傷つけたりは しない。
そしてハードボイルドな女は、何処へ行っても人気者だ。
学校の帰り道、商店街を通るのだが。。。
いつも、威勢のいい魚屋の お兄さんや 焼き鳥屋の ガッツに
声を かけられるのである。
「よっ!あみちゃん、いつも綺麗だねぇ」
なんて言われちゃったりするのだ。
だが、「よっ!あみちゃん、今日も補習かい?」
だと悲しくなるので、
ハードボイルドな女は、けして馬鹿になっては、いけないのだ。(涙)
家に帰って来たハードボイルドな女は今、どーしているかというと
グッタリしている。
疲れちゃって、何も出来ない。
てか、動けない。
グッタリ〜ノなのである。 (〃´`)〜o○◯・・・
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