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あみの秘密日記
水城あみ

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2004年06月23日(水)
ハードボイルドな女。




8時25分。

ヤヴァイ! 遅刻だぁ〜!!




私は、走った。

今年1番、走った。

まるで、陸上選手のように。




途中、変態オヤジが 下半身まるだしの 未知なる物体を 見せてきたが

私は、ハードボイルドな女だ!!

そんなモン見たって、驚きはしない。

つまんで、ネジってやりたいトコロだが、逆に喜ぶ可能性が

あるのでやめた。





「きったねぇ〜モンみせんじゃねぇ〜よ!ぶぁ〜か!!」

と言ってやった。

オヤジは、固まっていた。


どうだ変態オヤジ嬉しいか?!





はっ?!

私は、時間がないのだった!!

変態オヤジに、かまっている暇などないじゃないか!!


私は全力で走り、30秒前に教室に入る事が

できた 。ヾ(´ε`;)ゝ ふぅ。。。






今日の3時間目は、歴史なのに、理科をもって来てしまった。

ハードボイルドな女も、たまには勘違いをするものだ。




隣のクラスへ行って、歴史の教科書を借りて来た。

貸してくれたのは、二階堂健太郎。




彼は、とてもアツイ男だ!!

困ってる人を見ると、すぐに飛んで行き、自分を犠牲にしてでも

助けてくれる男なのだ!!




彼こそが、ハードボイルドな男に違いない。

彼から借りた歴史の教科書を開いてみたら、こきたねぇ〜字で

たくさん、いたずらがきがしてあった。





俺は、絶対ビックになるぜ!

みんなを、あっと驚かしてやる!

いつかきっとみんなは、俺の前でひざまづくんだ!づくんだ!づくんだ!

俺様は、ビックな男よ!!
         ぶははははぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!


な、なんだこれは?



みそこなったぞ!二階堂健太郎め!!
(今、考えると何をみそこなったのか思い出せない私。)

私は、このいたずらがきをこう書き換えた。
(教科書を貸してくれた事を、すっかり忘れている私。)



俺は、絶対に詐欺師になるぜ!

みんなをきっと、騙してやる!

いつかきっとみんなに、ぶっとばされるんだ!されるんだ!されるんだ!

俺様は、小さい男よ!!

        イヒヒヒヒヒヒ!!!!!!!!!!!!!!!






そして、放課後。

二階堂健太郎に、ばったり廊下で会った。




彼は、あのいたずらがきを私に、見られた事を 気にしている様子だった。

しかし私は、、ハードボイルドな女だから、そんな小さな事を、

いつまでも覚えては いないのだ。




私は、彼にこう言った。




あみ 「二階堂君、ビックになってね♪」




すると彼は、満面の笑顔でこう答えた。


二階堂 「おぅ!あったりめーじゃん!!」





ハードボイルドな女は、友情を大切にするのだ。

けして、他人を傷つけたりは しない。





そしてハードボイルドな女は、何処へ行っても人気者だ。

学校の帰り道、商店街を通るのだが。。。



いつも、威勢のいい魚屋の お兄さんや 焼き鳥屋の ガッツに

声を かけられるのである。




「よっ!あみちゃん、いつも綺麗だねぇ」

なんて言われちゃったりするのだ。




だが、「よっ!あみちゃん、今日も補習かい?」

だと悲しくなるので、

ハードボイルドな女は、けして馬鹿になっては、いけないのだ。(涙)





家に帰って来たハードボイルドな女は今、どーしているかというと




グッタリしている。


疲れちゃって、何も出来ない。


てか、動けない。



グッタリ〜ノなのである。  (〃´`)〜o○◯・・・