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日々闇雲日記。

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2005年02月05日(土)
炸裂負け犬ブルース

 ・・・・・・・・・ああ、今、10チャンで『マスク・オブ・ゾロ』をやっている。
 この映画、実は私、劇場で観たのに覚えとらんっちゅう。そん時、人と会う約束があったかなんかして、「ああここがいいところなのに」ってところで、ラストも観んまま出たっちゅう。
 はああ、ハッピーエンドだとは思っていたけど、こういうラストだったのか。
 ・・・・・・・・・って、産まれて間もない子供に自分の英雄譚を熱く語りまくるって、「ゾロ(=自分)は正義のヒーローだ」みたいな事を言うって、

 端から見ててちょっと恥ずかしいぞゾロ!!
 
 マリアッチ三部作のバンデラスが「好いたおなごは必ず敵に殺される」鉄の法則と、ラテンギター小脇に暗殺者街道まっしぐらなのに対し、この映画のバンデラスは、最後は金も女も地位もヒーローの名誉も手に入れて、もう人生一発逆転もいいところ。
 映画はそれはそれとして面白かったんですが、あたしゃーキャラ的にも見た目的にも、前者のバンデラスの方が好きやねえ。

 ・・・・・・・・ああ、もうこれで今日の日記は終わらせたい気分になってきた。

 実は今日(もう昨日か)、わたくし、会社をサボっております。
 1日ごーっと寝て体力を取り戻した後、仕事に対するストレスと、かなーり負け犬な自分の現状をうじうじと書いていたのであるが、パソコンがまたフリーズして、全部消えてしまったのであるよ。
 いやあ、昨日あたりから何やらストレスが溜まりつつあって、しかも、親にはくだらぬ事が発端でいつもの、
「あんた、このまま結婚もせず、契約社員、しかも事務のままで、人生この先どうするの!!」
 とかまた、
「なるようにしかならねえだろう、んなもん!!」
 としか答えようのないことを言われて、今回はさすがに私も負け犬節炸裂で、朝から体はだるいわ、リンパの辺りと頭が痛いわ、心は行けば吹き荒れる仕事の嵐と迫り来る納期にふて腐れて、
「体と心が現実を拒絶している」
 状態だったわけでして、
「仕入売上と在庫処理は終わってるし、CGは月曜残業すれば何とかなるだろう」
 と思ってのサボりだったが、なんか今日は請求書の照合〆日だったらしく、掛かってきた電話口でHさんが言うには、隣の部署の素敵なお姉さま(勤続10年以上)にやって頂いているという。

 申し訳御座いません、女王様(土下座)!!!

 やはり知らずとも這ってでも出社するべきでございました、全てこの一歩兵が悪うございます!!!
 でも、照合の期限って今日までだったっけ?来週頭じゃなかったっけ?なんか今月早すぎないか?2月だから?
 なんて頭を抱えるのは、本社から毎月メールで送られてくる決済スケジュール表、忙しくて今月はまだ見てなかったって事がバレバレで?
 ・・・・・・・・・・駄目だ。駄目すぎる。
 いつものことだが特に今月のアタシ、余裕がなさすぎる――――!!!

(※ここからは管理人の個人的な愚痴になるので、読みたくない人は読まぬが吉)

 昨日の親子喧嘩にしろ、なんかもう最近、自分でも驚くほど言動が荒んでいるのは、やはり仕事のストレスが来ているのではないかと。
 いや、今の職場、人間関係も悪くないし、いいところも沢山あるんですよ。
 しかし就業中は息つく間もなく、次から次へ全部別の仕事をせねばならず、精神的な余裕が全然ないっつうか、他の考え事が全くできない状態でしてね。
(すること自体間違っているのかもしれんが)
 人は、
「仕事なんかそんなもんだよ」
 って言うし、私もその通りだと思うんだが、事務所の移転やら会社の体制が変わるやら、業務も変わるやもしれず、つまり入社した時の状況と全然待遇が違ってくるというか。
 それがどういう事かというと、小説が書きにくくなる。
 ここに来られる馴染みの方は、大抵の事情はおわかりだろうと思われるが、小説を出版して頂く計画もあったが、担当の編集さんが昨年異動してしまい、後任の人からも音沙汰がなく、今や五里霧中になってしまっているし。
 その先代の編集さんは、
「書き上がったら話は繋ぐ」
 と言ってくださっているんだが、どのみち繋ぐのはその音沙汰のない担当さんな訳だから、信用していいものかどうかわからんし。
 まあ、賞貰って今年で7年、色んなところから依頼を頂いていたにも関わらず、諸々の事情があったとはいえ、結果としてその名義では1作も書いてないんですから、仕方がありませんやね。
 しかし、この5年ほど今までずっと働きながら下準備をして、100冊以上の資料を集めて読んで頑張ってきたのであるから、このまま投げるのも勿体ない気もする。

 つーか、それでいいのか私?

「環境のために書けないと言うなら、それを書けるように整えるのは、プロとして当然のことだと思う」

 などと昔、別の編集さんに言われたことがあるが、ごもっともと思いつつ、私にも小説書く前に、家族の事情とか現実的な生活とかあるわけですよ。
 家庭の事情とか金銭的事情とか、自分の努力だけではどうしようもない事もあるんですよ、月々家に入れている生活費と自分の食い扶持は稼がねばならんのですよ。
 なんしろ親、働かぬ者には無駄飯食わせぬ、年金生活者ですから。
 確かに時間があればとは思うが、好きな事をするなら自分の面倒は自分で見ろっつう話で、プロで兼業の方には、朝の4時起きして原稿を書いていらっしゃる方も珍しくないわけだから、所詮は負け犬の言い訳。
 私も昨年の夏までは夜の3時頃まで起きて、平均睡眠時間3〜4時間って時期もあったが、今、精神的な支えがぽっきり折れている状態。
 ・・・・・・・・いや、そんな事で折れたとは思っていないから、悩んでいるのか。
 しかし、このまま会社にいると、色んな事情で、ますます小説が書きにくくなり、へっぽこ事務員の道まっしぐらとも思われるし。
 といって、やはり夢見るプーはカンベンって感じで、ちっとは我慢してここにいた方がいいのかなとも思わんこともないし。
 もともと本職ものかきの道を捨てて安定した事務職に就いたのも、家がそん時、いつ人手に渡るか知れぬ状態で、万が一の事態に備えての事だったんだが、もう家の状態が落ち着いた今、あえて今の仕事にこだわる理由もない、みたいな。

 今までの事は、私にとって何だったんだ?
 確かに、嫌なことも辛い事もあった。書くことが愉しめない時もあった。
 だが、それを全部、無かったことにしてしまえるのか?
 常に自分の非力を何かのせいにして、過去を忘れ、それが世の中の仕組みだと今の状態を続けることこそ、負け犬じゃないのか?
 楽だけどそれなりの人生を、死ぬまでの長い間続ける気か?

 だけどその全ては甘い戯言である事を、私はもう知ってしまっている。

 ・・・・・・・・・すいませんね。
 月末月初の修羅場で鈍磨しまくった頭で、しかも事務所の移転と契約更新を前にあらためて親との喧嘩でその問題を突きつけられ、
「書くことは思考を整理する効能がある」
 とは、私の人生の師匠でもある方の言葉だが、確かに1日仕事サボってごーっと寝て、
「こんなのネットで書くことじゃねえな」
 と思いつつ、長々と推敲も削りもしていない、一発書きの愚痴を書いてみて、だいぶ頭がすっきりしましたよ。
「もう小説なんざ辞めて、何食わぬ顔してへっぽこ事務員で生きていってやろうかな〜、大企業だから楽だし〜」
 とか、自分の進退ほったらかして、池のほとりで小石を投げつつひよっていた時期もあったが、サイトを作ったのも、気分転換と言うか現実逃避の一環で。

 というか、今の時代、そんなんで老後どうする?
 今の生活をずーっと続けて、「何とかなるだろう」「仕方がないんだ」でいいのか?
 それで毎日、不安じゃないのか?どっちみち後悔はしないか?
 自分を信じていいのかわからない。目指すところは、地獄かもしれない。
 しかし、自分を誤魔化すこと、過去に眼を瞑ることは「負け犬」って言わないか?
 お前は今、一番何がしたいんだ?
 その為なら何を犠牲にしてもいいんだ?何を守るべきだと思っているんだ?
 今まで通り二つ両手に持ち続けるか、どちらか片手の一つを捨てるか、そのどれを選択すれば、お前は十年後にこれでよかったと思えるのか?
 崖っぷちだと勝手に思っているだけじゃないのか?

 負け犬にしろ地獄にしろ、後悔はつきまとう。
 そのどっちをお前は、選ぶんだ?
 選択の時は来てしまったんだぞ?

 ・・・・・・・・・ええ。やるべきこたあわかってますよ。
 ・・・・・・・・・まあ、せめて、更新用の契約書が末に本社の方から回ってくるはずなので、会社の事だけでも今月中に決着をつけねばいかんと思っちょります。

 サイトも開設してから1ヶ月もまだ経っとらんのですが、更新のペース、落ちると思われます。1ヶ月現実逃避してみて、んなことやってる場合じゃねーやというのは、いい加減わかっとるので。