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■ 「月の裏側」夏休み最後の日曜日
色々、色々、考えて。 逢えるとしたらどうやって?
彼の住む街と、私の町の中間地点で。 夏休み最後の日曜日ならば出れるかもしれない。 彼は一生懸命考えて、その日を割り出した。
最後の日曜。 私がその日を開けられるかは自信がなかった。 何かと家族で行動する私の夫に、 どんな口実を言えばいいのか…。
思いつかなかった。
一日に数度かける電話 夜にゆっくり話す時も、 電話は必ず私からだった。
それは、彼には自由になるお金がなかったから。 電話の履歴とそれにかかった代金も、すべて奥さんがわかるようになっていた。 だから、彼は一度コールを鳴らすと、私がかけ直すようにしていた。
それはさすがに、主人が働いているお金では出せない。 ずっと独身時代から溜めていたお金をそれに当てた。 そんな事がだんだん、当たり前みたいに思っている彼に対し、 なんだか腑に落ちない気持ちが多くなってきた。
そんな気持ちを持ち始めて 夏休みが始まった・・・・
↑励みになっています。ありがとうございます。
2005年03月11日(金)
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