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■ 【月の裏側】逢瀬3
一秒でも早く! タクシーを捕まえて、彼の待つ新横浜の駅へ向かう。 彼も同じ気持ちだったのかもしれない。 2回ほど電話が来た。
まだ?いま、どこ?
タクシーが止まって、ドアが開いて、 降りた場所の目の前に、彼はいた。 たった数枚の写真しかみてなかったけれど、すぐわかった。 申し合わせたみたいに似たような色合いの服を着てて・・
初めて会った緊張はすぐにゆっくり溶けていく。 彼のペースの話し方、彼のペースの歩き方。 声、視線、笑顔。
とりあえず、ラーメン博物館に行ってみよう。 どこにあるんだ?なんて笑いながら、私たちは初夏の街を歩いた。
一歩中に入ると、そこは違う空間で、 夕闇の昭和の町並み 珍しい風景に少し戸惑いながらはしゃぐ子供
ふとした拍子に触れ合った手 そのまま、ゆっくり手を繋いだ
まるで、手のひらで抱き合うみたいに・・・・・
↑とても励みになってます。 ありがとう^^
ここからは現在の話
昨日の夕方6時半ごろ、携帯にメールが届いた音がする。 義父母が来ていたのでとっさには見れない。
キッチンで食事の支度をしながら、さりげなく確認。 彼からでした。
「昨日ごめん。 飲みに行ってた。 しかし、眠い・・・」
3行ほどのメール 短い文章だけど、嬉しかった。
合間を見て返信する。
「メールありがとう。嬉しかったです。 お疲れみたいね。ゆっくり休んでくださいzzz」
その後家の雑事に追われていたら、9時半頃にまたメール
「ハッピーバースデー おめでとう」
なかなか寝付かない子供を寝かしつけながら、泣きそうになる。
こっそり返信する
「すっごく嬉しかったです。 何より、誕生日にまた繋がりを持ててる事が一番嬉しいです。 今日は義父母が来てるので、こっそり隠れて返信です」
もしも、だけど。 電話を待ってくれていたら、子供が寝ていない以上電話も出来ないし。 子供の話は、辛いかもしれない。 そう思って・・・・。
メールの返事を欲しいとか、電話がしたいとか、 すぐに消えてなくなりそうで、つい焦りが出るけれど・・・。 小さな事なんだ、きっと、多分。
彼が元気でいる事を知ることが出来る。 それだけで、充分な幸せ。 それ以上何を望む?贅沢すぎる。
2005年03月02日(水)
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