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■ 【月の裏側】逢瀬2
私の町から横浜まで、新幹線では半日近くかかる。 新横浜の駅に着いた時は、もうすっかり夜だった。 食事は新幹線の中でお弁当を食べたように記憶している。 泊まる所すら決めずに来た。 親戚の家は人でごった返しているだろうし・・・・。
ともかく、駅前の一番目立つ所に合ったホテルに入る。 横浜に行く事は、新幹線の中で電波の隙を見てメールしていた。 その日は日曜日だった。
駅に着いた頃、電話がなった。 無事に着いたことを話す。 明日、少しでも時間を見つけてそっちに行くから。
そんな話をして切る。
距離は縮まっても、電話で話す事に変わりないなんて なんだかとても悲しい気持ちになった。 日曜日の夜に抜け出す事は、彼には不可能だったし 危険な事をさせてもいけない。 だけど、今すぐ逢いたい気持ちは拭いきれなかった。
翌朝、弟が駅まで迎えに来てくれて葬儀に参列。 母はとても驚いていた。 親戚は喜んでくれた。 それだけに、とても気が引けた。 気が引けたけど・・・・
気持ちはもう、午後の約束に向かっていた。 話した記憶もない親戚の死を哀しむ気持ちはもてなかった。
葬儀を終えて、私は道中が長いから、と早々においとまして・・・・・・ 再び新横浜の駅前に向かった。
同じ頃彼は仕事を、早退して、やはり新横浜に向かってきていた。
↑とても励みになります。 押してくださってる方、ありがとうございます。
ここからは現在の話
昨日夜8時半頃メールを送ってみた。
「一日に起こったおかしかった出来事。 頑張った事。 そちらはどうだった? もし余裕があれば電話できたらいいんだけど。 というのも今日誕生日だし〜(ニカって笑ってる絵文字)
でも疲れてたり、心に余裕がなかったらいいよ。」
やっぱり、メールも電話もなかった。 子供たちも寝入ってからの、日付が変る時間までの 一人の長い長い時間は、
もういや、とてもじゃないけど、耐えられないよ! という気持ちにさせられたけど・・・・。
ここを開けば、すごく励まされた。 支えてくれる友達の言葉に、自分自身の決意に。 望んだらダメなんだって刷り込もう。 それが、一番彼の為なんだから。 自分を満たす為に好き、ではないはず。 そう誇れる想いでいたいはず。
だけど、やっぱり押し潰れそうになる。 どこかでとっとと逃げ出した方が、楽になるだろうけれど・・・ ここまで築き上げてきたモノの最終をいつか迎えるなら、 納得いく形で終わらせたい。
やるだけやった、と思いたい。
2005年03月01日(火)
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