永遠の1/2
まりあ



 【月の裏側】逢瀬 1

それは知り合って3ヶ月経った頃
私が仕事に復帰して、まもなくの事だった。

母方の遠い親戚が亡くなった。
私とは、ほとんど面識がない。
父と母の結婚式(ふたりは再婚同士)で子供の頃に一度会ったきりだったし
それきり慶事ごとでも会った事のない人だった。

だから、私がそのお葬式に出席する必要はない。
母も私には言わなかった。

表面からいえば、血の繋がってない母の為に
でも、本音は、同県にすむ彼に逢いに・・・・


私は行く事を決めた。
当時3歳になってまもなくの子供を連れて・・・

子供がいれば、2人きりにならなければ、
暴走する事はない。
ほんのわずか、数時間、いえ、数分でもいい。
顔を見て話したい。


その為に、私は、東へ向かった。



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ここからは現在の話

私の携帯は、その後ならない。
彼からメールは来ない。

だけど、それに慣れなくてはいけない。
望む事をやめよう。
「男」と「女」を意識する関係にはなってはいけない。
期待は重くなるだろう、それに彼が応えるようになったら
それは私より彼が苦しいという事


メールを送れるだけ、どれだけ幸せか・・
今の私はよく知っている。
一年の間に知った事。

恋愛は自分の心次第でどうでも色を変える事。
どうせ好きだと想い続けるならば・・・・
恥ずかしくない色でいよう。

と、自分の誕生日に思ったのでした。

2005年02月28日(月)
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