無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2004年02月29日(日) カクゴのススメ

 『デカレンジャー』以降、アニメ、特撮ひと通り見る。今日も石野真子様はおキレイであらせられた(こればっか)。 
『鉄腕アトム』、最終回が近いせいか、作画がまた凄くよくなっている。けれど脚本にはさほど高楊感がなし。アトムがあまり苦悩しているように見えないのである。表現が甘いのはやっぱり子供向けだからってことなのか? 子供だって、大人が手を抜くとすぐに見抜くぞ?


 しげのうどん熱、今度はスパゲティ熱に移る。
 昨日とはちょっと味付けの仕方を変えて、市販のミートソースに人参を刻んでコーンも混ぜて、ミックスベジタブル風にする。これに少し焼肉のタレを隠し味に入れる。さらにサービスとして、国産牛の薄切りをちぎって混ぜた。そうやって手間をかけたヤツをしげは5分で平らげるのだが、人参やコーンはやっぱり残している。本人は「フォークだと掬いきらん」と言うが、ンなわけない。毎回野菜を残すのにいろんな言い訳をしげは考えるが、頭が悪いのですぐウソだとバレる。今度から肉を入れてやるのはやめよう。


 体重、順調に減っていって、ようやく80キロを割った。
 けれどこれからあとなかなか減らすことができないのがこれまでの常であった。油断をするとすぐ肥るので、運動は欠かせない。けど、胸とか腕の肉は落ちるけれど、腹が一番落ちないんだよなあ。このまま腕と胸だけ痩せ細って、腹とかシリだけ出っ張ってったら、見た目てんで餓鬼である。うう、腹の肉を減らすいい方法、ないものかなあ。腹筋とかの運動は控えるように言われてるしなあ。


 今日もホームページを更新したり、風呂に入って読書したり。
 記事を書いても書いても終わらないのには往生した。できるだけ短くしようと省略も相当行っているのだが、それでも丸一日がかりになるのである。日ごろの鬱憤が溜まっているせいなのかなあ。何の鬱憤かはあえて言わないが。


 国内では三つ目の鳥インフルエンザが確認された京都府丹波町の浅田農産船井農場が、鶏が罹病し、その大量死が発覚したあとも、それと知りつつ鶏を生きたまま出荷していたという、これまた、とんでもなく悪辣な事件が発覚した。
 同農場では、今月20日から千羽を越える鶏が死に始めたが、その後も卵や鶏肉を出荷をし続けた。鶏肉加工の段階で罹病が確認されたが、一部は既にスーパーや食肉店などに出まわっていたと言う。
 農場の浅田肇会長は、「腸炎に似た症状が出ていたが、死んだら売れないと思って、生きているうちに状態の悪い鳥から出荷した」「内臓病だからなあ、鳥の内臓、腸なんかは食べない」とか、好き勝手なことを堂々とほざいている。見たところ結構なトシしてるのに、「仕事」のなんたるかも知らんか。じゃあ、おまえ、自分とこの死んだ鶏食ってみろってんだ。
 兵庫県の鶏肉加工業者は、いつもより鶏の死亡数の多いことに不審を抱いて問い合わせをしてみたが、「死亡数が多いのは、間違って水をやらなかったため」と誤魔化していた。結果として、鳥インフルエンザを拡大させることとなった。農場では、残る鶏20万羽を炭酸ガスで安楽死させる処分が始まったが、これを埋める場所がなく、環境への悪影響も心配とされるので、困惑しているということである。
 まあ私は鶏インフルエンザが人間に感染することはなかろうとは思っているけれども、鶏がバタバタと死んで行くのを放置していいとも思わないし、仮に事実として危険がないのだとしても、「危険があるかもしれない」ことを知っていながら出荷をし続けた姿勢は糾弾されても仕方ないと思う。
 こないだのハンセン病患者宿泊拒否事件でのホテルもそうだったけど、「失敗を指摘されたら商売ができなくなって路頭に迷うかもしれないから、都合の悪いことは隠蔽する」って感覚、なんか当然のことのように許容してる人間が、ちょっと増えすぎてるんじゃないか? そりゃ、「貧乏はしたくない」という感覚はわかるよ。私だって、会社がいきなりつぶれてさ、何の保障もなく放り出されちゃったら腹は立つよ。不祥事があってそれを隠せと緘口令が敷かれたら、下っぱの悲しさ、文句も言えずに従うしかなかろうよ。けどそれだって、隠せるには「限度」ってものがある。収支決算がちょっと間違ってました、程度のものじゃないのだ。「さすがにこれをやっちゃったら、とっつかまっても文句言えねえな」ってラインがユルユルになりすぎてないか?
 「人生何が起こるか分らない」ってのは別に比喩じゃなくて事実だろ? 本当に何かがあったときには仕事を辞める覚悟ぐらい初めからしてなきやいけないものじやないのか?
 日本人が贅沢に慣れたってのは、そういう覚悟を失ったってことと同義だって気がするんである。



 ロサンゼルスで行われた第24回ラズベリー賞(最低映画賞)を、ジェニファー・ロペス、ベン・アフレック主演の『ジッリ』が、10部門のうち、作品賞、主演男優賞、女優賞、監督、脚本、主演カップルの6部門をを受賞とか。この映画、日本輸入の予定はないとのことで、多分一生見るチャンスはないと思うけれども、こういう映画こそホントは大々的に宣伝して大勢の人が見たらいいんだよな。自ら好んでクズ映画やバカ映画を見るのなんてムダじゃん、と鼻であしらわれちゃうことも多いんだが、人間の本質は愚かなものだから、愚かな映画こそ人間の本質に一番迫っていると言えるのである(ホントか?)。何度かこの日記でも繰り返し書いてることだけれど、名作、傑作と言われるものだって、欠点は必ずある。また、凡百の駄作の積み重ねがあってこそ、名作、傑作というものも生まれる。そういうものを侮って見ないでいると、かえって偏狭なアカデミズムに陥り、事大主義的な映画の見方しかできなくなる。具体的な名前出しちゃ悪いかもしれないけど、蓮實重彦のことな(^o^)。まあ一応あの人駄作も結構見てるんだけど、駄作を駄作としか見ないから。駄作の中にダイヤモンドを発見する目がないと、結果的に相対的な評価ができなくなるんである。
 実際ねえ、プロの映画評論家でも、映画ファンを名乗る人たちでもさ、映画を見て、「この人の演技は上手い」「この人の演技はヘタだ」って区別を直感でなく、具体的な根拠を示して論理的に説明できる人ってどれだけいるのかなって思うんだよ。「何となく」な感想しか書けないくせに、オーソリティーみたいな顔してる人いっぱいいるでしょ?(「そう言ってるおまえがそうだろ」と仰る方はそれこそその「根拠」を示して批判してね。もっとも私は「自分がそうでない」なんて言ったことはこれまで一度もないからね)
 ちなみに助演男優賞は定連のシルベスター・スタローン。アチラじゃ「ロッキー以外の役ができない」と思われているのだな(^o^)。でもその伝で行くと、日本の役者もスタローン以下のやつ。腐るほどいそうだけど。


2004年02月28日(土) 必殺!肉の大地

 日記のアクセス数がいきなり110を越えたので(新記録である)、いったいどうしたかと思ったら、「若○○由美」で検索してきたのだった。んな情報、私だってテレビで見たことしか知らんて(^_^;)。
 まあ世の中には一介の小市民に過ぎない凡人のクダマキを覗き見たいという高尚なご趣味の御仁も多々いらっしゃるようであるから、世俗にまみれた毒吐きの一つや二つもっと書いたって構わないのだけれど、余りこのホームページを世間に広める気もないので(意見書いてる以上は何か意見を押しつけたいのだろうと決めつけた人もいたが、自分がそうだからと言って、人に当てはめてはいけない)、伏字付きで好き勝手言うことにする。
 でも、オ○ムも北○鮮ももう、「ああそうですか」でしかないんだよな。麻○の心の闇なんて、いくら裁判したって判明しやしないし、被害者はどんな判決が出たって心が癒されるわきゃないのである。不条理を噛み締めるしかないやりきれなさを感じる以外に何ができるっての。北がまだ潰れないのは、やっぱりそれで儲かってる人間が「内外に」いるからである。ああいう人物が、未だに暗殺もされずに生きているという事実を考えてみればいいのだな。庶民がいくら憤ったって、「必要とされている以上は」、あの国は生き残っていくのである。まあ、見切り時をいつにするかってことはあるんだけどね。

 雨が降ってるので運動はできず、せめてものこととして、風呂に何度も入って汗をかく。効果があってまた体重が1キロ減。でもやっぱり腹の脂肪は落ちないのであった。
 しげは職場の人に、劇団のみんなに、私の「脂肪」について酒の肴、いや話のネタにしてウケているらしい。腹圧でベルトが千切れた話とか。いや、腹に力入れれば誰でもなるだろう(違う?)。
 「エコーが届かず、仕方なくCTスキャンを取った」話は特にウケているらしい。正しげは話をするときに必ず「脚色」を加えるので、注意しなければならない。あいつは私が、「ふふん、オレの脂肪を甘く見るなよ」と嘯いたと言うのだ。誰がいつンなこと言ったんだコラ。まあ、この4ヶ月、ずっと咳が止まらなかったのだが、CTスキャンなどの精密検査の結果、「太っていたのて、気管が狭くなっていた」のが原因だったのは事実だが。


 読んだ本、唐沢俊一・村崎百郎『社会派くんが行く!死闘編』、加藤元浩『ロケットマン』『Q.E.D.』の新刊など。あとDVD『ジャングルはいつもハレのちグゥ ファイナル』3巻ほか。昼はBSで『アラビアのロレンス完全版』。
 こういう本や映画の感想もそのうちコンテンツの方に書きたいのだが、マジメに全部書いてたらあっという間に時間がなくなっちゃうので、自然、省略することも多くなるんである。けれど、そのおかげで、日記が滞ることはなくなったのだ。物足りない方もおられようが諒とせられたい。


 ここんとこ朝食がずっとうどんだったので、たまにはと思ってスパゲティを作る。しげが匂いを嗅ぎつけて起きてくるかと思ったが、寝床でシンとしたままである。
 もしかしたらと思って、「スパゲティ食うか?」と小声で布団に向かって声をかけたら、「うん!」と言って飛び起きた。声をかけてくれるのを今か今かと待ち構えていたのである。私の食べ残しを、あっという間に胃の中に流しこんだしげ、「もうないと?」と哀願するイヌのような眼を私に向ける。
 どうせまた作ってやったって、今度は残すんだろうなと思いつつも、パスタを湯がいて、肉を細切れにしてマッシュルームをスライスし、スパゲティソースと混ぜて炒める。市販のソースでも、ちょっと手を加えるだけで格段に美味くなる。でも予想通りしげは全部は食べきれなかったので、残りは昼食に回すように言う。
 ちゃんと「ラップかけて冷蔵庫に仕舞っといて」と頼んでおいたのだが、しげのスカンタコは面倒くさがったのか、そのまま冷蔵庫に突っ込んでいた。おかげで表面がガビガビである。食わないわけにはいかないので、炒め直して食ったが、味は数段落ちた。こちらがしげにいろいろ気を遣っても、しげはまるで大雑把でいい加減なのである。これが私のストレスの種になってるんだがなあ。結局、しげはいつまで経っても反省できないんだよなあ。そんなに私に入院していてほしいのか、あいつは。
 腹が立ったので、晩飯の声かけはしないで無視をする。仕事に出かける前、しげはものほしそうにしていたが、あくまでそっぽを向く。帰宅してからこっち、しげは自分からは全く家事をしてないんだから、メシ作ってやる義理だってないのである。
 しげが出て行ったあとで、晩飯は簡単に肉まんとイカフリッター2個、エビマヨネーズのみ。これだけでも油断すると肥るから怖いのである。


 出掛ける直前までしげ、台所で何やらごそごそと音を立てていたので、少しは心を入れ替えて台所仕事をする気になったのかと思って見てみたら、例の巨大パラソルチョコの第2弾を作っていたのであった。今度の犠牲者は劇団新メンバーの加藤八十六くんである。世の中にはどうしてこう自ら地雷を踏むようなマネをしたがる人間がいるものだろうか(ーー;)。

2003年02月28日(金) いきなり記念日/『なんだかコワレ丸』3巻(矢也晶久)/『デル・カント・バジェット』(坂田靖子)ほか
2002年02月28日(木) つっよいっぞガ〜メ〜ラ〜/『モーツァルトは子守唄を歌わない』2巻(森雅裕・有栖川るい)ほか
2001年02月28日(水) せんと・おぶ・うーまん/『妖怪馬鹿』(京極夏彦・多田克己ほか)


2004年02月27日(金) 舞台『GOOD』と迷い道

 今朝の朝食もしげにせがまれてうどん。麺はきしめんで、昨日の残りのアナゴ、白菜、しいたけ、人参、長ネギにチンゲン菜を入れた。うどんではあるけれど、朝から豪勢な印象。案の定、しげは食べ切れずに野菜を残す。食べ切れないならせがむんじゃない……と昨日も言ったのにもう忘れているのである。脳が膿んでるのだなあ。


 しげに付き合って神経科の病院に行く。院長先生にご挨拶できたが、これも平日の休みができたおかげである。けれどカウンセリングの部屋にはさすがに入れてもらえなかった。話した内容、あとでしげは教えてくれはしたが、一応、先生としげとの間で守秘せねばならないことだろうから書かない。結構笑えて楽しいのだけれど。
 結構長い時間待たされたので、待合で押井守『立喰師列伝』や山本弘『トワイライトTV』など読了できた。『立喰師』の面白さに、思わず待合で笑いそうになって困った。


 しげはそのまま昼の仕事に出かける。今日はショートということなので、2時には帰ってくるということだが、それにしても出勤が昼だったり夜だったり、大変なことである。従業員少ないらしいからなあ。
 私は車から途中で落としてもらって、ヤマダ電器に立ち寄ってDVD‐Rを買って帰る。昼メシは途中のコンビニで買ったサンドイッチ。こうやってその日の食事をちゃんと記録しておけば、そうそう過食はできないだろう。できないはずだ。できないんじゃないかな。


 昼はずっと、ホームページの更新をつらつらと。しげ、予定よりちょっと遅れて2時半に帰宅。しげ、ネットで、5月の東京行きの、飛行機のチケットを予約しようとしたが、なぜかうまくできなくて失敗する。それならばと、直接空港まで出かけることにする。
 しげはもうとっくに若葉マークはとっぱらっているのだが、それでも全然運転に慣れない。初めて通る道や、たまにしか通らない道では、ほぼ100%、道に迷うのである。空港には行きつけていないので、やっぱり曲がり角を一つ間違えた。しかも「次の角を曲がれよ」とわざわざ事前に注意してあげたのに曲がり損ねたのである。
 「なんで曲がらないんだよ!」
 「あんたが『次』って言うから、『次ってどこだろう』ってパニックになったんじゃん!」
 言い草がデタラメである(--;)。
 予約受け付けのねーちゃんが研修生で、出発日の4月30日をうっかり3月30日で取ろうとしてヒヤヒヤしたが、とっさに気がついて注意して、こと無きを得た。でも、取れたのは行きの予約だけで、帰りはまだである。見積もりは一人三万円程度になる予定。ゴールデンウィークなので金額が高いのは仕方ないが、それにしてもなあ。いっそのこと高速バスで帰ろうか、とまで考える。


 そのまま平尾のメルパルクホール福岡に直行する。今日は西村雅彦主演の翻訳劇『GOOD』の公演の日なのである。時間は7時からなのだけれど、2時間ほど早く到着してしまったので、やや早めの夕食をロイヤルホストで取る。もちろん食べたのはサラダと野菜スープのみ。そんな私を哀れと思ったのか、しげは自分の頼んだサイコロステーキを二つ、分けてくれた。嬉しいような嬉しくないような。
 芝居自体は、ストーリーそのものは面白かったけれど、一部の役者さんたちの演技が気にいらなかった。いい台本も役者がヘタじゃねえ。
 休憩時間にロビーに出てみると、東京ヴォードビルショーの石井愃一さんが来ていた。明日同じこの場所でヴォードビルの芝居があるので、下見がてら観劇に来たのだろうか。
 帰りしな、なんと職場の同僚二人とバッタリ出会う。やはり『GOOD』を見に来ていたのだ。芝居の感想を聞いてみたく思ったが、アチラが面白がっていてこちらが貶す形になると悪いから、聞けなかった。特に立ち話はせず、会釈をして別れた。しかし奇遇というものはあるものである。

2003年02月27日(木) 彼、行くは星の大海/『フルーツバスケット』11巻(高屋奈月)/『てんしのトッチオ』(鳥山明)
2002年02月27日(水) さらばウルトラマン/『よろずお直し業』(草上仁)/『クロノアイズ』5巻(長谷川裕一)ほか
2001年02月27日(火) 毛の話/『オトナでよかった!』(唐沢よしこ・唐沢なをき)



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