あおい世界
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父は8人兄弟の三男。 長男、次男、三男、長女、四男、五男、六男、七男という七男一女。 長男はもう三十年位前に、四男も数年前に他界しています。 次男は子供に恵まれなかった叔母さん(祖母の妹)に養子に出されたので、 苗字が違いますが、あくまでも次男は次男。 次男は北海道、五男、七男は関東、長女と六男は仙台に居ます。 長男、四男、六男、そして父の四人が癌。
今日、次男である函館の伯父さんが来てくれたそうです。 妹夫婦が空港に迎えに行ってくれたのですが、 この叔母さんの夫が曲者なので、 我が家では気を付けて付き合うようにしています。 なんて書くと嫌らしいですね。 悪い人ではないのでしょうけど、 出しゃばるというか、仕切りたいタイプの人なんです。 それが出来る人であるのは認めますが、 出しゃばる立場じゃない場合も平気で前に出て行ってしまうのが困るところ。 なので、父はなかなか妹夫婦に病気のことを話したがらないでいました。 親戚との付き合いは、ホント難しいです。
母は函館の兄夫婦のことは信頼しているので、 わざわざ来てくださると知り、喜んでいました。 少しでも父の意識があるときで良かったと、あたしもそう思います。
函館の伯父さんたちとあたしたち親子は、 入れ違いのように病院へ行ったので会うことはできませんでした。 夜、母からのメールでは、 明日あたしたちが実家に泊まりに行った時に話すからと、なんだか意味深。 久しぶりに市内の弟(六男)夫婦も来たそうなんですが、 この叔父さんも年明けに癌で手術をしたばかりだそう。 放射線治療が終わったばかりだという頭髪は、 まだほとんど生えていない状態だそうです。
夕方父の顔を見に行ったものの、 父は相変わらず目を閉じていることが多く、 あたしたち三人に気付いたものの、何もできない感じ。 足を伸ばしたり、手を伸ばしたりしていましたが、 袖からはみ出ている腕の細さに改めて驚きました。 あっという間に骨と皮だけになってしまったなんて。 あんなに力強く、逞しい父の姿がか細くなっていて、 切なさがこみ上げてきました。
いつも無関心を装う桜が瞳にいっぱい涙をためていて、 それに気付いた桃もぽろぽろ泣き出し、あたしもじんわり。 泣いているところを父に気付かれないように、 普通に振る舞い、目を閉じている父に声を掛け、 病室を後にしました。 また今日も手を振ってくれた父。
帰りの車の中で、2ヶ月前は元気だった父を思い出し、 クリスマスにはサンタクロースの格好をしてくれたこととか、 桜と桃が小さい時、一緒に住んでいたこととか、 いろんなところに出掛けたり、ご飯食べたりしたこととか話しながら、 三人で泣きじゃくってしまいました。 そして夜、母からのメール。 担当医より退院の話が出ているとのこと。 来週明けにでもと言われたそうです。 それが意味することとは…。 気疲れしているだろう母に突っ込んで聞くのは明日にしようと思い、 詳細はまだ分かりません。
検索WORD = 父の病−
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