あおい世界
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夕方、まずは病院へ。 父が居るはずの病室に居ないどころかベッドが綺麗にされていました。 母にメールで聞こうと思いつつ、ナースステーションの方へ歩いていくと、 その近くに父の名前の札。 中に入ると、少し辛そうに寝ている父がいました。 開口一番、 毎日来なくていいから! って。。。 何もできなくても、ちょっとだけ顔を見たいだけなんですけどね。
部屋が変わった理由は昼過ぎに転倒して頭を打ってしまったらしいです。 CTで検査してもらったところ、頭部の異常はないそうですが、 看護のレベルでいうと、転倒危険度が最高になってしまったようです。 無理して自力で何かをやりたいのでしょうけど、 これからは何でも看護士を呼ぶようになるでしょう。 話を聞いている間に母も来ました。 母も午前中に来ただけだったので、 倒れたために部屋が変わったことを知らなかったらしく、 慌ててナースステーションで問い合わせたそうです。
母は担当医から退院を促されているようで、 父に話し掛けたら意外な返答をしました。
お父さん、今(皐月の)花が綺麗だから家に帰ろう! 先生も一度退院していいって言ってたよーー。
お母さん大変だから、駄目だ。 二人で倒れちゃうから駄目だ。
そんな風に言う父に驚いた母が、
お父さんが4、5日入院していた間にすっかり疲れが取れたから大丈夫だよ。 帰ろう、ね、帰ろう。
そう言われて父はきっと目を見開き、
ホント?!
と、あたしに聞いてきました。 あたしが頷いて、同意していると、
じゃ、月曜か火曜な。 って。。。
父の本音を知ったような気がします。 ホントの本当は家に居たいのでしょう。 でも母が疲労困憊になったのが分かり、 面倒を掛けたくなくて入院することにしたのでしょう。 どちらも父が決めたことではあるのですが、 思いやりに溢れる両親の姿に胸を打たれました。
当初2週間の目安で入院したのに、 こんなに繰り上げて退院することの真意は何でしょう。 もし本当に週明け退院できたとして、 1週間前みたいにもう自力で動くことが困難になっている父。 母がどれだけ頑張れるのでしょう。 介護のレベルが重症の方に改定されれば、 介護士に来ていただいたりできるようで、 母の荷が少しは緩和されるんじゃないかと思います。
何にしても元気になって退院というのではなく、 まだ意識や余力のあるうちにという医師の心遣いなのかもしれません。
父の嬉しそうな顔を母と実感しながら、病院を後にし実家へ。 今日もお泊りします。 夕食は手作り餃子。 母にスタミナを付けて欲しくて!
それから昨日の親戚とのことも聞かされました。 函館の伯父さんは、母から父のいきさつを聞いて涙してくれたそうで、 母がすごく感動していました。 が、想像していた通り、 妹夫婦(特に叔父さん)が心無く仕切っている様子に腹が立ったとも言っていました。 市内にいる弟(五男)夫婦も病院に呼び出されたそうですが、 弟自身、春に肺癌の手術をしたばかりで、 抗癌剤の影響ですっかり頭髪が抜けていたそうです。 無理に呼び出されたのは明らかで、母が申し訳なさそうにしていました。 どうして妹の夫がそこまで強要する必要があるのだろうかと。 他にもいっぱいあるのですが、記すのも嫌なくらいです。 だから叔父さんには父の病気のこと伝えたくなかったというのが本音。 今後、父の件でこれ以上出しゃばらないで欲しい。
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