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■ 2008年08月05日(火) 紅茶染めに挑戦! <画像あり>
先日、とある洋服屋でレース状のヘアバンドを見付けました。色は白・茶・黒の3色。茶は薄い色ではなく、かなり濃い焦げ茶です。ホント何かが焦げたような濃い茶色。 個人的には漂白してない麻のような淡い色が欲しかったんですが、まあいいか、と取り敢えず白を購入(茶や黒は頭に着けたら髪色に同化して目立たなすぎるような気がしたし)。
それがこんな感じのモノです。 白と言っても真っ白という程ではなく、ややアイボリーがかった感じの色味。
でも私の希望は、もっと濃い色味のモノなワケで、じゃあ自分で染めてみるか、と思い立ちました。染料は、腐るほどある紅茶で(実際には腐りませんが)。紅茶染めって普通に聞くもんね。結構綺麗に染まるもんね(多分)。
取り敢えず、草木染めなんかをやっている後輩ののりさんに「こういうのやってみたいんだけど」とメール。詳しい工程についてメールを貰い、更に「色を長持ちさせ、新しい色に発色させる目的で」使うという媒染剤の「生みょうばん」も少し分けてもらいました(漬け物も漬けない我が家には焼きみょうばんもないのです。ありがとう♪)。
てワケで材料は揃いました。のりさんのアドバイスメールもプリントアウトしたし、ではやってみるとしますか。
紅茶って、茶葉によって色味がだいぶ違うんですよね。ダージリン1stフラッシュとかヌワラエリアなんか薄い色してるし、アッサムとかウバとかルフナとか、ミルクティーに合うと言われるような紅茶は、色が濃いです。しかも、物によって赤みが強かったりオレンジだったり微妙に緑味帯びてたり。 紅茶の在庫はかなりあります。色々あります。でも、美味しく飲める紅茶を染料に使うのも勿体ないよなぁ・・・(使う分量は染める物と「同じ重さが目安」ということで、必要な紅茶の量はヘアバンドと同じ25g。ちなみに紅茶1杯分が大体3〜4g)。
てことで選ばれた紅茶はコチラ。
MINTON TEAのオリジナルブレンドです。随分昔に義母に頂いたんですが、まだちょっと残ってまして。賞味期限は2004年9月(笑)。うん、これはもう飲まないな! てことで重さを量りながらこれを大きいサイズのお茶パックに入れていきます(煮出す鍋に直接茶葉を入れて漉してもいいそうですが、私は面倒臭がりなのでティーバッグ方式で)。オリジナルブレンドということは、多分、決して色の薄い紅茶ではないと思うので、のりさんのアドバイスに従い、少し少なめにすべきだな、と思ったんですよ。20g弱くらいが適当かな。 ・・・・・・が、紅茶の残量が、微妙に、多分、28gとかそんなモンくらい・・・? 貧乏性なので全部入れたろか、とも思ったんですが、そこは思い留まり、何とも微妙な23gくらいでやめておきました。
鍋に水、紅茶を入れ、「沸騰後、弱火で20分程煮出す」そうです。写真は紅茶煮出し中。案の定色が濃いです。そりゃあそうだ。缶に書いてある「原産地」は「インド」。インドと言うことは基本的にアッサム種のブレンドと考えて間違いないでしょう。さあ濃いぞ濃いぞ。っていいのかよそれで(笑)。
20分煮出したら取り返しのつかないことになりかねない気もしたので、17分ほどで煮出すのをやめ、お茶パックを取り出して、濡らして絞ったヘアバンドを投入。 「通常、15分程煮る」そうですが、そんなに煮たら随分染まりそうだなー。何しろこのヘアバンドはレーヨン100%なんですが、レーヨンはよく染まるんだそうです。確かに鍋に入れたらすぐ色ついたよ。
「好みの色一歩手前でとめる」ということなので、10分程煮たところで引き上げました。なんか鍋の中身が真っ黒に見えますが、それは私の影になって暗くなっているからです。一応、上の紅茶の色と大差ないハズです。
さて、この後が色止めの「媒染」の工程ですね。 のりさんから頂いたメールには「50度前後のお湯に、生みょうばんを溶かします。3リットルのお湯に、小さじ1/2の生みょうばんの比率です。」とありました。
50度・・・? 3リットルに小さじ1/2・・・?
事前に確認したところ、「50度」はある程度アバウトでも大丈夫そうです。 媒染に使うボールに入る液体の量を、2リットルペットボトルに入れた水を移して確認してみたところ、1リットル強、てところ。 なので500mlの熱湯と、500mlの冷水を用意して、ボールで混ぜることにしました。水温計なんかないし。そうですね、指先入れてみて「お父さん、お風呂熱すぎ!!」って感じくらいの水温です(うちの父は江戸っ子でもないクセに風呂が熱いです)。
熱湯と冷水で合計1リットルということは、生みょうばんは小さじ1/2の1/3。そんなの小さじで計れません。 小さじ1/2の生みょうばんをクッキングスケールで量ると、丁度3g。てことは1リットルには1gですね。あら判りやすい(偶然?)。
1gってこんな量(判るかな?)。これを500mlの熱湯と500mlの冷水を混ぜたものに溶かし、媒染液を作りました。 紅茶から引き上げたヘアバンドを、媒染液に移します。「菜箸で気泡が出来ないようにゆっくりかき混ぜ、20分間つけておきます」(要するに放置)。
「浮かび上がらないように、注意しながら」とのことでしたが、浮かび上がる気配はまったくありませんでした。それなりに重いのね。
さて、このあと再び染液、即ち紅茶の中に戻すのですが、ここでまた色が入るので、更に濃くなるのだそうです。
・・・こんな濃い紅茶に戻したら、希望の色より随分濃くなるんじゃないか・・・?
てワケで、紅茶の色を薄めにかかります(反則技)。 鍋の紅茶を少し捨て、水を足し、また捨て、冷えすぎるとアレだろうと今度はお湯を足し(このあと沸騰させるので、沸騰までに時間掛かりすぎると余計に染まるかな、と)、普通に飲む紅茶の色くらいに調整しちゃいましたヽ(・∀・)ノ♪
で、20分の媒染を終え、色調整した紅茶入り鍋にヘアバンドを戻して、火を点けて沸騰させます。 沸騰したら火を止め、通常は冷めるまでそのまま置くんだそうですが、淡い色が希望の場合、「好みの色になった時点で引き上げる」のだそうです。
てワケで私は沸騰して火を止めたらすぐ引き上げました。引き上げたら、ボールの中で色が出なくなるまで流水で振り洗い。 振り洗いして、一度水を捨てたとこ。
アッサムらしく赤味が強いかも(この紅茶にどのくらいアッサムが入ってるのか知らんが)。何かピンクっぽい色味ですね。このあともう少し振り洗い。 で、振り洗いを終えてしっかり絞り終えた段階がコチラ。
赤味はだいぶ落ち着きました。結構いい感じです。
で、よく絞ったヘアバンドを、陰干しします。 我が家は基本的にいつでも室内干しなので、室内干し用ネットの上に広げておきました(ネット越しに洗濯物が僅かに見えるのは御愛嬌)。
さてさてそれから約4時間後、大体乾きました。
1枚目の写真と比べてみて下さい。
ちなみに実際に頭に着けるとこんな感じ。
ヘアバンドの染まり具合には満足ですが、髪の毛はやっぱりもう少し明るくても良かった気が(ry
ちなみに師匠・のりさんは桃の小枝やさつきの花びらで、すんごい綺麗にオーガンジーを染めてます。紅茶染めよりよっぽど手間がかかるだろうに、すごい!
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・過去の「今日」。
2007年08月05日(日) リハビリ 2006年08月05日(土) MOS・コンタクト・DS <画像あり> 2004年08月05日(木) 8月6日、広島。
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