琴 星 商 事 日 乗
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2007年11月19日(月)
  出雲大社 神迎祭 <画像あり>

 積年の願い叶って、遂にやってきました神在月の出雲! 今日が神迎祭の日です。

 朝6時に起きて7時半に家を出、一路出雲へ! 朝から良い天気でしたが、途中通った三次は霧の底。三次市街に入った途端、青空がなくなりました。流石霧の名所。

 立久恵峡に寄って微妙な紅葉と渓谷美を拝み、お決まりの献上そば羽根屋で石臼挽き割子のお昼を食し、鰐淵寺に紅葉を拝みに行くもやっぱりまだ微妙で、取り敢えず出雲大社に参拝してきました。平日昼間としては多いんでしょうが(講社の団体さんとかいたし)、それでも神迎祭の日はこんなもんかーって感じ。3時過ぎに出雲大社を出て、出雲市駅前のホテルにチェックイン。少し休憩してから、また出雲大社へ向かいました。

 神在なんて個人的には出雲一のイベントだと思うので、出雲大社の駐車場なんか行列できるくらい満車だと思ってたんですよ。出雲付近のホテルだっていっぱいみたいだし、飛行機も羽田便とか満席みたいだし。だからホテルからバスで行こうと思ってたんですが、さっきフツーに駐められちゃったので車で行くことに。いやいや、フツーに大社の大駐車場に駐められちゃいました。

 駐車場で時間は午後5時。2時間後の7時から、近くの稲佐の浜で神迎祭が始まります。なので30分ほど歩いて稲佐の浜へ。
 稲佐の浜。出雲ですから勿論日本海です。今日は東北で大雪が降ったり各地で今期一番の冷え込みとなったり、寒気がやってきているみたいですね。
 寒いよ♪
 でも相当な覚悟をしていたので、思ったほどじゃなかったです。

 ちなみに私の出で立ちは、タートルのババシャツにタートルのニット、その上にワンピース着て、更にロングニットカーデを着、下にはペチコート履いてカラタイ履いて靴下履いて毛糸のパンツみたいの履いてブーツ、上には中綿入りの裏地付けたコートにマフラー、そしてアームウォーマー着用。だってライブ控えて風邪ひきたくないもん。

 祭場は人が集り始めていたのですぐ判りました。4本の竹が立てられ、その海側に4つの穴と薪の山。
 待っている間に、神様が降りるという御幣を頂いてきました。出雲大社神迎御幣。裏には「平成十九年神在祭」と入ってます。

 6時前には神職さんや神社関係者が祭場の準備に掛かり始めました。4本の竹に注連縄を付け、祭壇を設け、薪を穴に投げ込んで業務用のでかいバーナーで火を点けます。これが篝火のようです。
 火が焚かれたせいか風が強まり、火の粉が舞います。それどころか雨粒まで少し落ちてきて。

 6時半少し前、紫の袴の神職さんが拡声器で参列者にご案内。神在祭は地元では「お忌み」と言われ、天気が荒れるんだそうです。それが「お忌み荒れ」。まあ時期が時期ですから荒れもしますわな。今日なんて穏やかな方かも。

 祭場を幾重にも人が取り囲む中、7時少し過ぎ、浄衣(多分)に身を包んだ神職が参進してきて、神迎祭のスタートです。
 修祓が終わり、神迎えの儀式に入って神職が祝詞を唱え始めると、さっき止んだのに今度はもっと強い雨が降ってきました。これかお忌み荒れ。人々の防寒着や砂に敷いたレジャーシートなんかの上に雨粒が当たる音が、バラバラと響きます。


左・修祓の祓詞奏上。右・神迎の祝詞奏上(だと思う)。赤く写ってるのは篝火の所為。

 でもその雨もまた弱まり、稲佐の浜での儀式もつつがなく終了しました。神籠(大幣のようなもの)に八百万の神様は乗り移られ、それを白い布で隠して、出雲大社まで歩いて行きます。それが祭場を後にした途端。

 どばっ。

 祭場を取り囲んでいた人々が、一気に区切られたロープを突破し、祭場の中へ。竹や注連縄、祭場の砂など、奪い合うようにして取って行ってました。何が何だか判らないまま、私も祭場へ入り、目の前にぶら下がってた注連縄の紙垂をゲット☆ 人々は祭壇の下に敷かれた茣蓙までも引き千切るようにして奪ってました。すげえ。


左・お迎えした神様が移った神籠を出雲大社までお送りします。右・頂いた御幣。

 それから神様の後を追い、出雲大社まで行列していくんですが、神様はそこここにあるお社(摂末社?)に寄り道していくらしく、出雲大社神楽殿に直行した私たちのが早く着きました。
 夜8時だというのに煌々と明かりが点く神楽殿前でしばし待ち(大晦日みたいです)、やがて明かりが全て消され、暗闇の中、神様のご到着です。
 ここでいらっしゃった神様のためにお神楽が奏上されているようですが、音が聞こえるのみで私の位置からは神楽殿の中の様子は見えません。何しろ神楽殿の中まですんごい人。神楽殿、めちゃ広いんですよ。なのに人で埋まってます。勿論、建物の外にも人垣。一体何人くらいいるんだろう。

 やがて神楽殿でのお祭りも終わり、また明かりが消されて、神様は本殿の方へと移って行かれました。そして浄衣の神職さんたちもそちらへ向かうと、また人並みがどっと動きます。
 今度は神楽殿前で「神在餅」の頒布です。「じんざいもち」。「ぜんざい」の語源がコレらしいです。私も頂きましたが、これってこのまま食べるのか? 頂いた時はめちゃ柔らかかったです。でもまあ、持って帰って焼くか煮るかして食べよう。
 御神酒も配ってましたが、これも並んでるのでやめときました。

 さて、明日は朝9時から本殿で神在祭、11時から神楽殿で龍蛇神講大祭です。神在祭の期間は、普段入れない八足門の中に入ることが出来ます。しかも門内では限定の御守も頒布されます。

 明日も早起きですよ。

 しかし出雲大社はいつ訪れても空気が澄んでますねぇ。気持ちいい。


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・過去の「今日」。

2005年11月19日(土) 父の衝撃・母の面影 <画像あり>
2003年11月19日(水) 電話の向こう
2002年11月19日(火) 買わなければ当たりません。
2001年11月19日(月) The Leonids 2001 -2001年獅子座流星群回想録-

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