無責任賛歌
日記の表紙へ昨日の日記明日の日記




ホームページプロフィール掲示板「トーキング・ヘッド」メール
藤原敬之(ふじわら・けいし)

↑エンピツ投票ボタン(押すとコメントが変わります)
My追加


2005年02月03日(木) チャットルーム新設/『DEATH NOTE(デスノート)』5巻(大場つぐみ・小畑健)ほか

 チャットルームをホームページに新設。と言っても作ったのはしげだ。
 これまでのチャット部屋も廃止したわけじゃないんだが、「スピードが早いから」という理由でしげが借りてきたのである。ログは残しにくいらしいけど、「おしゃべり」は消えていくのが宿命みたいなもんだからまあいいかね。
 土曜の夜にとりあえず練習の意味でしげと二人で入ってみる予定なので、ついでに我々夫婦とおしゃべりしてみたいとお考えのもの好きな方はご遠慮なく起こし下さい。何も出ませんが(^o^)。詳細は掲示板をご参照のほどを。トップページを経由せずにいらっしゃる方は次のURLまで。
http://www.avion.co.jp/jetchat/chatpage.php3?00227728


 木曜ドラマ『富豪刑事』第4話「富豪刑事のキッドナップ」。
 出来悪いなあと思いながらも1話も見逃さずに見てますよ、『富豪刑事』。決してフカキョン目当てじゃなくて、あくまで筒井康隆ファンだからなんだけれども、筒井さん、このドラマに本気で納得してるのかなあ。内心怒ってるか諦めてるかどっちかだと思うけれども。でも出演している筒井さんは、頭を打ってフラフラして倒れるというコメディアン定番の演技を、上手いとは言えないけれども実に楽しそうに演じている。ご本人は「番組がヒットしたら続編も書こうか」とか言ってるらしいけれど、本気なのかなあ。あんまり楽しそうなので、文句付けるのが憚られるんだけれど、今回もやっぱりドラマ自体はトホホな出来なのであった。

 工場経営者・高森陽一(吹越満)の息子・英一が誘拐され、犯人から一千万円が要求された。鶴岡(升毅)ほか焼畑署の刑事たちは、身代金の受け渡しに向かう陽一を尾行するが、犯人に警察の存在がばれてしまい、金も見事に奪われてしまう。犯人は緊急配備された検問を見事に突破していた。布引(寺島進)は、犯人がなぜ一千万という金額を要求してきたのか、ちょうど従業員の給料一千万円が金庫に保管されていたことから、身内による狂言誘拐と推理し、陽一の妻・歌子(星野光代)を疑う。
 犯人は警察に通報したことに腹を立て、さらに一千万円を要求してくる。神出鬼没の誘拐犯に焼畑署の刑事たちは途方に暮れるが、美和子(深田恭子)は「重くて身動きがとれないほどのお金を用意したら」と提案し、自分が一億円を用意すると言い出す。

 トリックも真犯人もバレバレで、小学生の推理クイズレベル。こんなんで騙される警察がいたらお目にかかりたい……と言いたいところだが、バカでマヌケでかつての評判も地に落ちた感のある警察だったら、焼畑署刑事たちなみのドジもやらかしそうである。つか、実際の誘拐事件でもこのドラマ以下の信じられないミスやらかしてる例、いくつもあるんだよなあ。これではどんなバカ刑事が出てきても「リアリティがない」という批判ができないのである。困ったもんだ。
 でも、『富豪刑事』シリーズならではの、「いかに大金を使って犯人を追い込むか」というアイデアもイマイチ効いていない点で、やはりマイナス。「一千万でいいんですか?」「なら一億円だ!」なんて小学生だって騙せないような誘導に乗るなよ……って、でも「降り込め詐欺」がこれだけ流行ってると、この程度の口車でも人って簡単に騙せそうだよねえ。
 現実がフィクション以上にバカげてるおかげで、リアリティ云々が言いにくくなってんだけど、だからと言ってバカばっか出してもドラマは面白くならないのだ。やっぱり話はもうちょっと練ってほしいよ。
 落ちは「上手い脚本家と演出家だったら」効果的だったと思うけれども、やっぱり使い古されたネタではあるから(つか、こないだのアレもコレだったね)、もちっと工夫が必要だったと思うんである。フェアなつもりかどうか知らんが、余計なヒント与えすぎ。もう本格ミステリはやめて倒叙形式でやった方が、まだ見られたものになるると思うけどねえ。
 夏八木勲が、昔は「篭脱け詐欺もやったもんだ」って言ってたのは映画『白昼の死角』を受けてのセルフパロディのつもりなのかなあ。こういうのもわざとらしいとシラケるんである。


 最近は小説もマンガも含めて、読んだ本の感想を書く余裕がなくなってるんだけれども、こいつだけは書いとかなきゃなんない。なんたって今一番ホットなミステリーコミックだからね。
 大場つぐみ原作・小畑健作画『DEATH NOTE(デスノート)』5巻。
 とは言え、“人気取り”だけが目的のジャンプマンガにしては面白いと絶賛してきたけれども、さすがに連載一年を経過しようって時期になると、旧来のジャンプマンガ同様、「引き伸ばし」も顕著になってくる。第2のキラ、弥ミサに続いて、第3のキラ「ヨツバキラ」まで登場させたのはそのあたりの思惑がちょっと露骨だなあという印象。夜神月とLとの一騎打ち的緊迫感が、これでかなり薄れてしまっている。
 もちろんそれで一気につまんなくなったというわけではない。月が自らの記憶をなくすことによって、月とLに一時的に(なんだろうけれど)共同戦線を張らせ、ヨツバキラに対抗させることで「対決」要素はちゃんと残している。ヨツバ幹部8人の中の誰がデスノートを持っているのか分からなくすることで、誰がその人物か推理させるという謎解きの要素もちゃんと盛り込んではいるのだ。
 けれど1、2巻のころほどのワクワクするほどの面白さはさすがに薄らいできた。『デスノート』をしても引き伸ばしによる構成の混乱を避けることはできなかったか、という残念な思いがヒシヒシとしてくるが、こうなるとドラマの着地点をどのあたりに置くか、“本気で”考えてほしいものである。ただ「人気があるから」という理由だけでムダに連載が長期化したせいで絞りカスみたいにボロボロになっちゃった作品や作家さんをこれまでいくらでも見てきてるから。
 でも仮に『デスノート』がつまんない終わり方をしたとしても、原作者を取り替えさえすれば小畑さん自身は生き残れるだろうから、あまり心配はないのかな。

2004年02月03日(火) 入院日記2/またヘンな人に会ったよ
2003年02月03日(月) 世界は非常識でいっぱい/『ホスピタル』1・2巻(唐沢なをき)/『軽井沢シンドロームSPROUT』2巻(たがみよしひさ)ほか
2002年02月03日(日) ラーメンファイト!2/映画『ヴィドック』/『萌えろ!杜の宮高校漫画研究部 辣韮の皮』1巻(阿部川キネコ)
2001年02月03日(土) 笑いの王国/『かめくん』(北野勇作)ほか



↑エンピツ投票ボタン
日記の表紙へ昨日の日記明日の日記

☆劇団メンバー日記リンク☆


藤原敬之(ふじわら・けいし)