無責任賛歌
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2005年02月02日(水) |
ない袖まで振らせようとするな/DVD『鉄人28号』6・7巻 |
2月に入ってしげがソワソワし始めている。 お察しの方もいらっしゃるだろうが、14日のバレンタインデーが目前に迫っているからだ。 もとはと言えば、其ノ他君との「勝負」から始まったこのバレンタイン戦争、牛乳パック大から始まってボールやパラソルチョコを実物大で作るという年々巨大化の一途を辿っていたのだが(其ノ他君もよく食ってたよな)、このまま行けば等身大チョコくらい作りかねないよなあと心配していたのである。 ところが今年は、チョコを渡さなきゃならない相手が増えたとかで、さすがに巨大化路線を取るには予算が尽きてきたらしいのである。その代わり「ネタで勝負!」と、ない知恵をいろいろと振り絞っているようなのだが、その「ネタ」がどんなものなのか、想像するとちょっと怖い。ちゃんと「食べられる」ものなんだろうなあ。 ……いやね、『愛エプ』見てたら、デヴィ夫人とか杉田かおるとか光浦靖子とか、トテモ人間が食えそうにないようなシロモノを作ってんだけどさ(鮟鱇鍋なんだけど、よく洗ってないから内臓の内容物がまんま鍋の中で腐臭を漂わせてるんである。……辛そうに食ってた高見盛の顔が実に哀れ)、しげの料理の腕もあれと大差ないのだ。……いや、ホント。 今んとこ私がそこまでの被害に遭ってないのは、そんな「鮟鱇」なんて、初めから失敗すると分かっている食材をしげに使わせてないからである。 ただ形に凝るだけならいいけどねえ、へんな「ネタ」仕込んでさあ、悲しい気持ちになるようなものは作らないでほしいと言うか、あまり悪趣味なものに走らないでほしいなあと切に願うものなのである。
今日から出勤の予定だったのだが、トイレに行ったら便がまだ水。昨日飲んだ下剤、えらく効き過ぎである。歩いてる最中にも漏らしそうだったので、とても出勤できる状況ではない。職場に連絡を入れて欠勤。これでまた仕事が滞るなあと思いつつも、一日寝て過ごす。風邪も治っているわけではないので、音のしない部屋で咳だけが響いているのがやたら寂しい。え? しげはどうしてるのかって? そりゃ、寝てるに決まってるじゃありませんか。
DVD『鉄人28号』6・7巻。 第十五回『不乱拳の弟子たち』から第二十回『まだら岩の怪人』まで。 正太郎が正義に目覚めてようやく物語がオーソドックスな冒険活劇になってくれるかと思ったら、いきなり敷島博士の乱れた性関係(^o^)が語られるというまたまた辛気臭い展開。普通のドラマとして見たら決して悪くない脚本なんだけど、やっぱり深夜アニメで子供向けではないわな。だったら横山光輝の絵柄に似せようとする必要もなかろうに。 原作でも人気ロボットであるロビーをたった1話で使い捨てるのは贅沢と言うより考えナシだし、VL2号はやっぱり空を飛ばない。なにか思惑があってあえて鉄人に空中戦をさせまいとしてるのかね? 今川監督は。 十七回以降はビッグファイア博士、クロロホルム探偵、ニコポンスキー、PX団と原作での人気キャラはシャネル・ファイブを除いて殆ど登場。けれどやっぱり展開は「金田博士はスパイだったのか?」なんてことで正太郎が悩むという鬱陶しいお話に。だーかーらー、そーれーはー、『ジャイアント・ロボ』んときに「フォーグラー博士は本当にバシュタールの惨劇を起こしたのか?」ってやったときの二番煎じじゃないのー? いくらビッグファイア博士にびっくりジャンプをさせたり、PX団首領に片手挙げ笑いさせても、横山光輝の表面をなぞってるだけにしか見えないのである。 せめて千住明の重々しい音楽だけでも差し換えてくれたらまだマシになると思うんだがなあ。
夜、父から電話。 親戚からの借金の申し出、断わったとのこと。そりゃ、いくらなんでも「1300万貸してくれ」じゃ、借金の桁がデカ過ぎるというものである。庶民が右から左へスムーズに動かせるものじゃない、というよりはそんなカネがあると思ってるほうがどうかしている。 仮に手持ちのカネがそこそこあったとしても、返すアテの全くない相手に親戚とは言え誰がホイホイと貸すものか。非常識を通りこしてキチガイ沙汰なんだが、それを堂々と頼み込んで来れるあたり、父が親戚からナメられてるのは一目瞭然なのである。義理とか世間体とかを考えさせれば押しきれるだろうと、アチラも甘えてねだってきたんだろうが、それが通用してきたのは父がまだ働き盛りだったころまでである。もう父だって親戚づきあいをあえてしなきゃならんトシでもないし、縁を切ったところで今後困る事態になることはない。それでも私にわざわざ相談してきたということは、最後の最後で踏ん切りがつかなかったんだろうが、そこがいいトシして情けないのである。だいたい親戚なんて、「血が繋がってるだけの他人」以外の何だというのだ。世の中、親子・兄弟でもカネが絡めば血で血を洗うがごとき醜い争いを繰り広げるのはザラだというのに、借金申し出てきた時点で縁切る覚悟ができなくて、なんで世渡りができようか。なんだかなあ、やっぱオヤジって基本的に「善人」なんだなあと思ってしまうのである(注・誉めてない)。生前、お袋から「苦労知らず」と言われてたのもムリはないのである。 だから、借金を断ったと聞いて、ようやく「そりゃ、よかったね」で終わるかなあと思っていたら、父がまたとんでもないことを言い出した。 「それでなあ、俺に断わられたから、今度はおまえんとこに借金申し込むって言いようったい」 「はあ!? なんで?」 「それくらい切羽詰まっとうってことやろう」 「……まず、自分とこの家と土地売って借金返せばいいじゃん! でなきゃ自己破産せな!」 思わず怒鳴ってしまったが、それこそ名字も違う、四親等も離れてる親戚から借金申し込まれる筋合いなんてない。これはつまり、「アンタが貸してくれないなら、息子にたかってやるぞ」という、父に対する「脅し」である。こんな下司な親戚とよくもまあ、これまで付き合ってきたものだと思うが、ホントにウチの親戚こんなやつらばっかりなんだよなあ。私の人格の根底に人間不信が横たわってるのも仕方ないのである。 まあ、「脅し」である以上、私のところにホントに借金の申し出に来ることはまずないと思うが、もしホントに来たら、「まず、今までの借金、全部返してからそれ言ってね?」と静かに返事してあげようと思っているのである。
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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