無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2005年01月12日(水) 芝居の時間は終わらない/ドラマ『松本清張特別企画 黒い画集 紐』ほか

 最近生活のリズムが狂ってきているので、夕べは日記も書かずに10時くらいには寝たのだが、そしたら今度は午前1時に目が覚めてしまった。しょうがないのでそれから日記書き。ちょうど「キッズステーション」でアニメ『仙界伝 封神演義』第1回が始まっていたのでそれも見る。これ、本放送の時は早朝だったので殆ど見られなかったんだよね。
 スタジオディーン制作で、西村純二監督と来れば、まあそこそこの出来だろうと予測はつくが、言い換えればそこそこ以上は期待できないとも言える。第1回を見た感じでは、「そこそこのちょっと上」くらいは行っていたけれど、まあ、50話続けるのは苦しいかなあ、という印象だった。データを調べてみると、やっぱり26話で終了である。予定通りなのか打ち切りなのかは分らないが、この分だと原作全部は消化しきれてなかったんだろうなあ。
 原作コミックでは殆ど無表情だった申公豹に微妙に表情を付けていたのは面白かったが、石田彰の声がそれに合っていない。ヘタな役者さんじゃないから、これ多分線録りだったんだろうな(^_^;)。


 それからまたひと寝入りして出勤。二度寝したせいで、午後になるまで調子が出ず。
 しげは朝は何とか起きて送ってくれたが、体調が悪く、迎えには来れず。仕事も休みを取った由。コンビニでお土産に弁当を買って帰るが、いつもは弁当を手渡すなり猛然と食い尽くすしげが、いったんは弁当を受け取ったものの、ぐたっとしてそのまままた寝てしまった。本当に具合が悪いんだなあとは思うが、寝過ぎてるせいじゃないかとも思う。夕べも寝てたし昼も寝てたんだから。

 TVQで「女と愛とミステリー」枠で、『松本清張特別企画 黒い画集 紐』を見る。これがまた単発ドラマとしては久々に見ごたえのある傑作。アリバイトリックはそうたいしたことはないのだが、ともかく役者がいいので不自然さがないのである。
 主演に余貴美子というのが渋いくらいに渋過ぎるのだが、だからこその重厚感。ラストシーン近くはねえ……結構泣けるんですよ。なんか見ててさあ、イメージが内藤剛志が私に、余貴美子がしげに重なってきちゃってさあ(ドラマ見た人はビビらないように)。いや、あそこまでは行かないと思いますが(^_^;)。
 松本清張原作なら、これくらいの芸達者を使ってくれと言いたくなるのは、先日の『黒皮の手帳』の米倉涼子の演技がなんともふやけた出来だったから。やっぱり「ホン」と「役者」ですよ、ドラマは。
 今回、脇を固めているのも、大地康雄、真野響子、石橋蓮司、萩原流行、山田純大、小沢真珠、田中隆三、根岸季衣と演技派ばかりだ。難を言えば、刑事役の大地康雄の演技にどうしても「鬼貫」が混じっちゃうところくらいか。みんな地味っちゃ地味なんだが、トシヨリにはこれくらいのキャストの方が心惹かれるのである。
 今日のドラマを見逃したミステリファン、かなり損しましたぞ。


 私が所属しているP.P.Produceの劇団活動の休止については、「今後どうなるのか」と心配してくださった方も結構いらっしゃった。ちょっと注釈付けとくけど、未だに私が代表だと思ってらっしゃる方、私はとうの昔に代表から降ろされとりますので。代表も主宰もしげに移って、さらに現在は「休眠」状態であるので、今後は誰が代表になってもいいって形にシフトしている。けれどこれでP.P.Produceの演劇活動が完全にストップすることになるとは考えていなかった。なんとなれば、“あのしげが”芝居から完全に脱却し縁を切ることになるなんて、これっぽっちも思っちゃいなかったからである。
 しげはここんとこ、公演を打つたびに機嫌が悪くなっていた。スタッフにしろキャストにしろ、ともかく要領の悪い連中が揃っていて、マトモに芝居が作れないからである。もちろんしげ自身、セリフ覚えは悪いわ役どころはつかめないわ物忘れはひどいわヒステリーをしょっちゅう起こしてセルフコントロールはできないわで、足引っ張ってばかりだったのだが、じゃあ他のメンバーがしげ以上に芝居に本気で取り組んでたかというとそんなことはないのである。結局、P.P.Produceは何のために人が集まっているのか、目的が茫漠とした、「芝居をするために芝居をしている」ような本末転倒な状態にあった。これではいっぺん全てをマッサラな状態にして、それでも芝居を「本気でやりたい」という人とだけ一緒に芝居を作っていきたいとしげが考えたのもムリはないのである。
 だから、今でもしげが「やってみたい」芝居の企画はいくつもある。ダンス中心の芝居が作れないかとも言っていた。それらの一つ一つが全て具体的に成立するかどうか、現段階ではあくまで未定なので、詳細は語れないのだが、昨日も「××××ってのはどう?」と相談されているのである。
 しげは脚本は書けないが(常識がないからである)、最初の設定だけだけなら思わず膝を打つような面白いアイデアを出せる。昨日聞かされたネタも、聞いた途端に私のアタマの中で奔流のように脚本の構成とディテールが浮かんできて、実現できればかなり面白い芝居になることが予測できた。下手に大言壮語していると自分で自分の足元を掬いかねないのだが、少なくとも橋×二十×や鴻×尚×(今のダレたもんしか書けなくなった)よりは“見られる”脚本を書けるよなあとは思う(謙虚に言ってますよ)。となると、あとはスタッフとキャストの問題になってくるのだ(-_-;)。
 しげからアイデアを聞かされた段階で既に問題が生じてるんだが、これ、キャストにかなりな人数を要するのだ。しかもアテ書きが殆どできない。だから、役者として参加するつもりならあまり生半可な気持ちで取り組んでもらいたくはないのだ。セリフをどこまで自分のものにしてかつ膨らませることができるか、挑戦してもらわなければならない。「所詮シロウトだしー」なんて言い訳はしてほしくないのである。かと言って、クソマジメにしゃっちょこばって「やらせていただきます!」なんて熱血に取り組んでもらっても成立しない芝居なので、そのあたりの兼ね合いが難しい。つまり、役者として「努力」は必要だが、そこに「余裕」がなきゃならないということなのだ。単純に「芝居を作る」ことよりも、「面白いものを作る」姿勢が必要だ、と思ってもらえればいい。
 演技をするに当たっては、これまでの自分の「殻」を一つ破ってやろう、という気持ちを持ってもらいたいと思う。それくらい今度の脚本は面白くなりそうだ。でもどんなに「おもしろい」脚本であっても、「やりたい」人が集まんなきゃどうにもならない。……なんつーかねえ、ハッキリ言っちゃってさ、私ももう、「やってみたいけどー、自信ないしー」とか「何が言いたいんだかよく分かんないー」なんてヌルイ返事、聞きたくもないのよ。だもんで、こっちから積極的に声かけようって気にならないの。
 とりあえずは脚本をあげて、それから実現に向けて動き出すことになるから半年は準備期間が要る。で、キャストが本気で取り組むなら、セリフ覚えに立ち稽古に、3、4ヶ月程度で充分モノになるはずだ。P.P.Produceのみなさん、やる気ありますか?


 なんだか毎日スパムが来るなあ。今度は「もう既に知り合い」を偽装したメール。

> **********@kje.biglobe.ne.jp
> これであってますか?

> 改めてはじめまして♪ゆかだけどアドこれでいいんですよね?
> もうすぐ約束の日が来るけどどんな格好で来るか教えてもらっていいですか?
> 私は白のブーツで上はニットの青系かな?じゃあ仕事がんばってね♪

 「アドこれでいいんですよね?」が間違いメールを演出したつもりで、作りがワザとらし過ぎてバレバレ。当然、不特定多数にバラ撒かれているので、Google検索すると、結構な数がヒットする。「『改めてはじめまして』って日本語として合ってるのか?」ってツッコミもあったな(^o^)。まあ、これ以前に「ゆか」さんと誰ぞとの間にあったやりとりの内容如何によってはこういう表現もあり得るでしょう。そんなやり取りなんて存在しないんでしょうが。
 「引っかかる人がいるかも」とコメントしてた人もいたけど、これだけやたらスパムメールが氾濫してると、騙される可能性はどんどん低くなってると思うけどね。偶然にもホントに「ゆか」という名前の人と会う約束してた人なら別だが。

2003年01月12日(日) ヤマさんが見ていた/DVD『パニックルーム』/『快傑! 鈴鳴高校探偵部』1〜3巻(日下部拓海)ほか
2002年01月12日(土) 寝(られ)る場所そろそろ作らんとな/『仮面ライダー激闘ファイル』(岩佐陽一)/DVD『本陣殺人事件』ほか
2001年01月12日(金) 一陽来復



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