無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2004年08月14日(土) 月に一度はお芝居に。

 休日であることもあって、ついつい長めに日記を書いてしまっているが、そろそろコンパクトにまとめて書くクセをつけなければ、コンテンツの更新が溜まるばかりなのである。「長い文章は読み応えがあります」というご意見が多いので、ついつい書いてしまうのだけれど、ホントは日記なんて30分以上かけて書いてちゃいけないよねえ(^_^;)。せいぜい2、30行くらいで短く収めておきたいものなのだけれども。


 朝は『美少女戦士セーラームーン』に『ケロロ軍曹』。ちゃんと朝起きられれば土曜日の朝も充実しているのである(これを充実と言うかね)。
 『ケロロ』は例の『ウルトラセブン』の「ノンマルトの使者」のパロディだったけれども、さすがにこれくらいは若い人でも元ネタがわかる人も多いと思う(非オタクはその限りではないが)。再放送は腐るほどされてるし(現在もCSでは放送中)、DVDだって発売されている。もしもまだ見たことがないという人がいたら、DVD第11巻をレンタルで借りて御覧になっていただきたい。『第四惑星の悪夢』と合わせて、「人生が変わる」経験をする人もいるだろうと思う。


 昼から、友人のHくんのうちに、しげともども初盆のお参りに。
 まあそれは口実で、オタク話をしに行くのが目的のようなものである。だいたい私のSFの知識とかは彼に教えられた面も多い。私なんぞは彼に比べれば全然無知である。
 お宅にはかなり以前に伺ったことはあるのだけれども、久しぶりなので、道に迷ってしまい、予定よりちょっと遅れて到着。ご家族の方から「痩せましたねえ」と言われるが、多分一番太っていたときにお会いしているのだろう。100キロ近くあったときもあったから、病気になるのも当然なのだが、それを考えると今20キロも痩せているのだから、もうちょっと健康的であってもよさそうなものなのだが。
 Hくんと会うときは、いつも本やDVDの貸し借りをするのが常なのだが(もっとも私は貰ってばかりで私は貸すばかりなので、不公平なことこの上ない)、今日は『みんなのうた』(12巻)と『カリキュラマシーン』(3巻)をお貸しする。お子さんの情操教育によろしかろう、という感じであるが、実は両作ともオタク度はメチャクチャ高いので、「英才教育」をほどこしていただきたいという謂である。で、こちらは『八雲立つ』のコミックを全巻貰った(^_^;)。モノが捨てられない性分というのは全く困ったものであるのだが。
 長居をするつもりはなかったが、気がつくと30分ほど話しこむ。お客さまもいらっしゃっていたようなので、辞去。


 しげは夜、仕事があるので、帰宅して仮眠。
 私は天神に回って、福岡市民会館で後藤ひろひと作、G2演出による舞台『MIDSUMMER CAROL ガマ王子vsザリガニ魔人』を見る。月に一度は芝居を見たいと思っているのだが、今年はなんとかそのペースで見られている。これも福岡に劇場が増え、それなりに公演が打たれるようになったおかげである。なんたって私が子供のころには、本当にこの福岡市民会館、郵便貯金会館(現メルパルクホール)、少年科学文化会館(ここは今でも遠征公演は打たれない)くらいしかなかった。「サンパレス」や「博多座」「シンフォニーホール」のような大きなホール、「西鉄ホール」のような小劇場が増えたおかけで、公演数が増えたのである。
 今回は、伊藤秀明と長谷川京子の初舞台、というのがウリで、今日がツアーの大千秋楽。
 見に行けるかどうかは分かっていなかったので、前売りは買っていなかったが、当日券で9列目が取れた。なんだか前売りで30列より後ろしか残ってない、なんてこともしょっちゅうなので、これなら当日の飛びこみのほうがよっぽどいい席が取れるというものである。ダフ屋もいたなあ。あれって法律的には問題にならんかといつも思うのだが、取り締まってる様子もあまり見たことないしねえ。たまに法外な値段で売ってた業者が摘発されることはあるけれど、じゃあ適正な値段で転売するのであれば、別に法律違反じゃないってことなんだろうか?
 お客は殆ど若い女性。これ全部、伊藤英明ファンなんだろうなあ。カップルもチラホラだけれど、40代とかの年配のお客は殆ど見受けられず。タイトルから敬遠するオトナも結構いるかもしれないけれど、後藤脚本はどちらかと言うとウェルメイドな芝居が好きな演劇ファンにこそ見てもらいたい芝居なんだけどねえ。いやもう、今回も笑って泣かせていただきました。伊藤、長谷川両氏の演技は酷評しているものあるが、ハセキョー(と略するのだそうな)の声がやや小さく感じたことを除けば、特にヒドイというほどのものではない。若手に対するバッシング、ヒガミもかなり入っているのだろう。
 スタンディングオベーションも凄かった(前回の『人間風車』よりも激しかったかも)。挨拶で、ハセキョーが「これでもうこのセリフを言うこともないのだと思って、気持ちを込めて演じさせていただきました」と涙を流して挨拶。伊藤英明は照れたのか、客席の歓声に「うるせ〜!」の一言だけ。「だって何も言うことないんだもん」と言って笑いを誘っていたが、世の中にはインケンな客も多いから、若手の役者さんはこの手のナマイキに見えるパフォーマンスは避けた方が無難だと思う。実際、ちょっとムカツイてた客もいたようだし。


 帰りに、ラーメンを食べて帰宅。まだ6時くらいだったが、しげは仕事に出ていた。体力が続かないと今朝がたまで愚痴を言ってたが、夕べだって10時間も寝てたし、寝過ぎで疲れるのは言い訳にならないと思う。まあ、仕事に出るだけリッパ、と言うべきなんだろうか。
 今日劇場で買ったばかりのDVD『人間風車2003』を見る。
 2000年の初演版(さらに以前にプロト版もあるそうだ)はナマで見て大感動、これで後藤ひろひとのファンになり、三谷幸喜よりも好きになってしまったのだが、この再演版は初演版ほどには感動せず。永作博美は前回の斎藤由貴より口跡がハッキリしていてよいのだが、主演の入江雅人がどうにもヨワかった。悪い演技ではないのだけれど、ある意味役を逸脱した前回の生瀬勝久の方がインパクトは強いのである。「不死身の男」を演じる河原雅彦は、全開の阿部サダヲほどの狂気は表現できず。
 続けて、DVD『鉄人28号』2巻。不乱拳博士のエピソードだけど、辛気臭いことこの上ない。確かに背景に戦争の陰が色濃く落とされている原作ではあるけれど、それをあまり前面に出すのは物語のテンションを下げることになる。正太郎、鉄人やモンスターを指してやたら「どうしてこんなものを作ったんですか!」って敷島博士に食ってかかるけれど(だからそれは「鉄腕アトム」のセリフだってば)、そこまで言っておきながら、鉄人を操縦するってのは、物語の構造自体が破綻している。まあ『鉄人』だとか横山光輝だと思わなければ、面白いアニメではあるのだけれどもねえ。

 あと、今日読んだ本、柴田武『ホンモノの敬語』。


 以前からゴタゴタしていた人名用漢字の問題、法制審議会は、昨13日、追加する488字を決定。
 6月に一旦公表した追加案には、人名には不適切な漢字がある、という世論の声が大きく、結果、新たに「蔑」「膿」「娼」「骸」「尻」「嘘」「腫」「罵」など79字が削除された。
 基本的に私は人名用だろうと、使用できる漢字に制限をつけるべきじゃないと考えている。「もしもバカな親が子供にヘンな名前を付けたらどうするのだ」という意見については「付けたいやつには付けさせとけよ」としか思わない。いつぞやの「悪魔くん」騒ぎについても、宗教的な反発をするならばともかくも、無神論者が文句をつける理屈がよくわからなかった。子供がイジメられたらどうするんだ、という反論については、親がそれを覚悟で付けるんなら、反対の理由もない。まあ、心配しなくても、滅多にこんな漢字使って名前付けるやつもいないよ。『すすめ!パイレーツ』みたいに、「この子にも私と同じ苦しみを味わわせてやるのだ!」と、「花形見・鶴」なんて名前を付ける親はそうそういやしないって。いたとしても何万人に一人の割合だろう。
 もちろん、本人の意向を無視している、という意見に対しては納得できはするので、その代わり、改名をもっと自由化したほうがいいと思うのである。小学校を卒業するあたりで、国民全員、改名可能ってことにしたらどうなのかね。昔の日本人は幼名と元服名、両方持ってたんだから。それでも改名しない人間のほうが圧倒的に多いと思うけどなあ。
 逆に、ぜひ使えるようにしてくれという世論の要望が多かったと言われる「掬」、なんでこの字に執着する人が多いかがよくわからない。「すくう」だよ? 「水を掬う」「魚を掬う」とかの。悪い字ではないけれど、人の名前にどういう意図で付けようってのかがピンと来ないのである。

2003年08月14日(木) やっぱり長く書けません。/映画『SF巨大生物の島』/DVD『天才マックスの世界』
2002年08月14日(水) 魔性の女/DVD『プカドン交響楽』/『藤子不二雄論』(米沢嘉博)ほか
2001年08月14日(火) 代打日記
2000年08月14日(月) せっかくいい気分だったのに……/映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』ほか



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