無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2003年08月14日(木) やっぱり長く書けません。/映画『SF巨大生物の島』/DVD『天才マックスの世界』

 朝、今日会う予定だった友人より電話があって、都合で会えなくなったとのこと。予定が空いてしまったので、溜まってる日記をつけることにする。
 更新が遅れているので、書きたいことは多々あれどかなり省略。それでも原稿用紙にして10枚以上軽くかかってしまう日もある。結局二、三日分しか書けず。指がちょっと痛くなる。

 夕方、NHK‐BSでハリーハウゼンのダイナメーションシリーズ、映画『SF巨大生物の島』。これも随分昔にテレビで見たっきり。
 ジュール・ヴェルヌ原作の『神秘の島』が原作だが、同じ原作をもとにしたアニメ『不思議の海のナディア』とは似ても似つかぬ。『島編』で舞台が海岸線になってたことくらいか。
 ネモ艦長を演じているのがハーバート・“ドレフュス署長”・ロムなんだけれど、なんでインド人じゃないのか。多分脚本家も原作よく読んでなかったんじゃなかろうか。
 昔見たとき、「カニをわざわざ人形アニメにしてどうする」と思ったものだが、ホンモノのカニは思い通りには動いてくれないだろうからなあ。ハリーハウゼンの中でも珍品な方か。


 DVD『天才マックスの世界』。
 ビル・マーレイのフィルモグラフィーに長いこと“Rushmore”と原タイトルだけ載ってたんで、てっきり例の「ラシュモア山(あのワシントン、ジェファーソン、リンカーン、セオドア・ルーズベルトの顔が彫られてる山ね)」に関する話かと思ってたら、「ラシュモア」って、この映画の舞台になってる名門私立高校の名前だった。
 中学校のころに書いた戯曲の天才的な出来映えに感嘆したラシュモア高の校長の推薦で入学したマックス・フィッシャー(ジェイソン・シュワルツマン)。ところが、マジメな勉強よりも課外授業の方に熱心な彼は今や落第寸前。ところがそんな切羽詰まった状況だというのに、ラテン語のクロス先生(オリビア・ウィリアムズ)に恋をしてしまい……。
 オープニング、黒板の難しい数式をスラスラと解く夢を見ていたマックスが目を覚まし、校長から「史上最悪の生徒だ」と毒づかれ、学校新聞の発行、フェンシングチームの主将、演劇部の演出家、養蜂部の部長まで、18の部活を掛け持ちする様子が描かれるあたりまでは、こりゃどんなに面白い展開になることかと期待させるのだが、マックスが恋にのめり込んで行くと、話がどんどん辛気臭くなってしまうのである。
 恋には必ず難関が立ちふさがるもので、マックス君のライバルは鉄鋼会社の社長、ブルーム(ビル・マーレイ)なんだけれど、彼を陥れるために不倫を奥さんにバラすなんて卑怯なマネ、「天才マックス」のやるこっちゃない。なんか一つ一つのエピソードのあと味が悪いんだよなあ。結局ラシュモア校も放校になっちゃうし。
 全体的に悪い出来とまでは言えないんだけど、もっと面白くできなかったものかという物足りなさを感じてしまうのだ。。
 マックスを慕い、後半心の支えとなる女学生、マーガレット・ヤン役のサラ・タナカ、これが吉本ばななを美人にしたような(微妙な言い方だな)メガネっ娘でかわいい。

2002年08月14日(水) 魔性の女/DVD『プカドン交響楽』/『藤子不二雄論』(米沢嘉博)ほか
2001年08月14日(火) 代打日記
2000年08月14日(月) せっかくいい気分だったのに……/映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』ほか



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