無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2004年07月09日(金) その名は亀吉亀太郎。……決まんねえなあ(-_-;)。

 仕事が休みだと言うので、しげ、迎えに来る。
「金曜日だし、映画でも見に行くか?」
「うん、いいよ」
と答えておきながら、しげ、突然、近くのホームセンターにスルスルッと車を乗り入れた。
「どうしたん? なんか買うと?」
「カメ、ほしいんやろ?」
 ボウフラがわくだの家が臭くなるだの自分と過ごす時間が短くなるだの、散々文句を付けてカメ飼うのに反対してたくせに、何の気まぐれで豹変したのか。でも理由を詮索したって、どうせうまく説明できないだろうし、気が変わって「やっぱり飼うのやだ」とか言い出されたら面倒なので、それ以上は何も聞かないことにした。
 ホームセンターも様々だが、ここの店にはまあまあなスペースのペットコーナーが設けられていて、カメだの金魚だのがズラリと並んでいるのである。さすがに、犬や猫は置いていないが。
 店員さんに聞いて、水槽とカメを二匹、見つくろってもらう。カメはミドリガメ。ゼニガメや、舶来の何とか言う珍しいカメもいたのだが、安いカメで充分だし、飼い方が一番ラクだと言うので、オーソドックスにそれを選んだ。水槽は、しげは「Sサイズで充分だよ」と主張したが、店員さんが「Lでも狭いですよ、カメ、結構大きくなりますから」と言うのでLに。もっとも、カメは水槽に合わせて成長を止めるらしいので、30cm以上にはそうそうならないだろう、ということである。そう言われれば、職場で飼ってるカメも、洗面器の中で15センチくらいまでは成長したがそのへんで止まっているようだ。
 できるだけ今いる環境を変えたくなかったので、エサや浮き島、水槽の下に敷く砂なども、そこで使ってるものと同じものを買う。岩山は買おうかどうしようか随分迷ったが、かえって泳ぐスペースがなくなってもかわいそうかと思ってやめる。必要な感じであれば改めて買えばよかろう。
 店員さんにカメの飼い方のコツを聞くと、「水は定期的に換えて下さい」と言われる。「どのくらいの間を置けばいいですかね。二、三日に一回くらいでしょうか」と聞いたら、「それだけしていただければ、充分です」と頭を下げられる。
「エサは二匹とも均等にあげるようにしてください。片方だけ大きくなると、いじめられますから」とも注意されたが、何だか、娘を嫁に出すお父さんみたいな返事の仕方でおかしい。ペットショップの人ってのは、売り物であってもやはりこれだけの愛情を持ってしまうものなのだろう。
 いったい、カメとか金魚とか、どのくらい売れるものなのだろうと思うが、私が買いに来た時も、初老のご夫婦がお孫さんにであろう、プレゼントに一匹買っていっていたから、需要は結構あるのだろう。みんなきちんと育ててくれる人ばかりだといいのだけれどもね。

 店の外に出たところで、しげが「で、映画行く?」と聞いたので、「カメ持って映画館は入れないだろ!」と答えたら、「それが面白いのに」とけらけら笑っている。なんかやっぱりこいつに生き物の世話を任せるのはムリそうである。遠出の出張がある時なんか、自動的にエサ落とす装置なんか買っておかないとダメだろうか。
「名前はなんて付けるの?」
「付けないよ、別に」
「あんなにカメ飼いたがってたくせに、名前付けないんだ!」
そう言われても、名前ってのは本人が認識してこそ意味があるものなのだから、犬、猫ならばともかく、カメに名前を付けたってしょうがないと思うのだが。
「第一、二匹いるけど、名前付けて、区別がつくか?」
とも言ったのだが、しげ、私を無視して、「じゃあ、カメキチとかカメタロウとか、そんなんでいいじゃん!」と勝手に名前を付けている。てなわけで、いったいどっちがどっちだかはよく分らないが、ウチのカメは「亀吉」と「亀太郎」に決定した。
 「なら、名字はどうする?」
 と言ったら、「うちの子じゃないんだ!」とまた驚かれる。だからペットに過剰な愛情そそぐのって好きじゃないんだよってば、おれは。
 まあ、自分で名前を決めないのは、あまりこれってのを思いつかないせいもある。オタク系の人間がカメ飼ってりゃ、十中八九、そのカメの名前は「ガメラ」になってるだろう。ほかにもカメーバとかガメロンとか、エレドータス、タートルキング、カメストーン、カメバズーカ、ええと、ほかにカメ系の怪人怪獣、どんなのがいたっけ。どっちにせよ大同小異。あまり個性的なのはないので、付ける面白味がないのである。


 映画に行くのを中止したので、買い物をして帰る。
 「積文館」に寄ったら、『ガンガン』の表紙に「鋼の錬金術師 映画化決定!」の文字が踊っていた。これはまあ、順当なところ、というか、今これを映画化しないでどのマンガを映画にするのか、というところだろう。立ち読みはしなかったので詳しいことは分らないが、総集編とかじゃなくて、ちゃんとしたオリジナルをやってほしいよなあ。できれば荒川さん本人にシノプシスを書き下ろしてもらって。もちろん、脚本を會川さんが担当していけないわけではないのだが、最初から最後まで會川さんオンリーで作られると、趣味に走った毛色の違うものになってしまうと思うのである。原作派とアニメ派との確執もなかなか半端でなさそうな作品なだけに、ヒットを狙うなら、そういう「緩衝」も必要だろうと思うのであった(^o^)。


 マンガ、たかの宗美『白衣な彼女』1巻、ゆうきまさみ・田丸浩史『マリアナ伝説』2巻、加納一朗・桑田二郎『新作2004年版 エイトマン』。
 『エイトマン』は新作は新作なのだけれども、既にかつて描かれたことのある『血闘』のリメイクで、完全新作でもなければ、『エイトマン・アフター』でもない。その点はやや看板に偽りありである。それともう一つ気になる点が一つ、今回の脚本、加納一郎が担当しているのだが、「原作・加納一朗」と表記するのはどうなんだろう。原作はあくまで平井和正だろうに、オモテに出すとマズイ事情でもあったんでしょうかね?


 『機動戦士ガンダムSEED』の続編シリーズ、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』が、10月からMBS・TBS系で放映開始とか。『ガンダム』の1シリーズ、ではなく、『ガンダムSEED』の第二作、ということであるから、もう、「あんなのは『ガンダム』じゃない!」と文句付けたってしょうがないよな、という気がする。人気を支えているファンの大半は腐女子どもであろうから、アニメオタクの男女二極化、浸透と拡散(^o^)は相当に進んでしまったとも言えよう。
 と言うか、「『SEED』なんてよう」と悪態つく人々は、既にアニメオタクとしては「傍流」、あるいは「マイノリティ」なのである。多少の趣味の違いはあれども、『ヤマト』『ガンダム』『イデオン』のころ、「オレたちがアニメを世間に認知させるんだ!」とオタク同士の団結と言うか、一体感を持って活動し、熱弁を振るっていた時代は、遠い遥かな過去なのだ。
 私はまだしも劇場版『Zガンダム』の方に心惹かれてしまうので、どうしたってオールドタイプなのだが、かといって、「女の子とおしゃべりする」ためにあえて『SEED』見ようって気にもなれないしなあ。そりゃ、おもしろけりゃ見るんだけど、ともかくもちっとキャラの区別がハッキリする描き方(見てくれだけでなく、セリフ回しも性格も)してくれ。

2003年07月09日(水) そんなに息継ぎナシで喋らないでください/『ある日のツヴァイ』(竹本泉)
2002年07月09日(火) 何がこの悪いガイで上がっていますか/『たま先生に訊け!』(倉田真由美)/『ワンピース』24巻(尾田栄一郎)ほか
2001年07月09日(月) アンケート募集/『押井守 in ポーランド』ほか



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