無責任賛歌
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2004年06月15日(火) |
大物スターの小物ぶり。 |
しげの体調が悪く、朝は送ってもらえず。 日中、関東の方はかなり暑かったらしいが、こちらは気温はさほど上がらず、過ごしやすいくらいであった。トンガリさんも欠勤だったし、運動もできたし。 帰りも普通にバスで帰る。しげは結局、今朝がたから夕方まで、15時間くらい寝続けであった。カラダそのもののシステムが異常なんじゃないかと思うのだが、健康診断でもそんな結果は全く出ないし、何でここまで寝てられて、しかもまだ「疲れた」とか言ってるのかがワカランのである。
しげが仕事に出かける前に、昨日と同じく牛丼を作ってやる。ただ、ちょっとだけタマネギの切り方を変えてやや大き目に切る。昨日は細く切り過ぎて、タマネギが入っているのやらいないのやら、よくわからなくなっていたのだ。しげにはやや山盛りによそってやったのだが、ペロリと平らげる。 「だって腹減ってんだもん」というが、そりゃ、15時間寝続けてりゃ、腹も減ってて当然だろう。自分のメシくらい、自分で作って食っておけよ、材料はあるんだから。
テレビのニュースなどを見た後、CSアニマックスで『萌えよ剣』第3話、『爆裂天使』第1話、『天地無用!GXP』第9話と続けて見る。この時間帯、思いきりオタク仕様のラインナップになってるな。 『爆裂』、製作はGONZOだけれども、キャラがまた思いきり『エヴァ』を連想させるのはどうしたものかね。あれだけの技術持ってて、設定と脚本がいつまで経っても「どこかで見たような」って位置から、そろそろ脱却しないと、GONZOの名前で客が呼べなくなると思うんだけれども。
今日読んだ本、押井守『これが僕の回答である』、マンガ、江川達也『源氏物語・若紫』、藤臣柊子『幸せな結婚しようね』。
長崎県佐世保市の小6同級生殺人事件の続報。 ……の前に、いい加減、テレビは被害者の御手洗怜美ちゃんの写真を出すのやめたらどうかね。毎回毎回、写真掲げなくっても、報道はできるだろうに。 で、ニュースの内容だけど、長崎家裁佐世保支部が、加害者女子の精神鑑定の実施を決め、現在女子が収容されている長崎少年鑑別所で、今日から8月14日までの61日間、鑑定留置されることになったとか。 まあ、当たり前だけれども、「鑑定留置」が小学生に対して行われる例は極めて少ないということである。家裁の選任した精神医学の専門家が、女子と面談して、生い立ちや家庭環境について聞き取り調査をするほか、心理テストなどを行い、事件の背景や心身の状態を分析する、ということなのだが、さて、昨日『39』見て、「精神鑑定は鑑定人の主観に過ぎない」って主張、聞いたばかりだからなあ(~_~;)。もともと、「人間の“心の闇”なんて、当人にだってわかりゃしない」というのが私自身の感触なので、これで何がどれだけ分かるのかって疑問はどうしても浮かんでしまう。 20年前、片桐機長が「逆噴射」した時、精神鑑定の結果が「心身症」と出た。専門医が「心身症が即事故を起こした原因に結びつくわけではない」と主張したにも関わらず、世間の人々は、事件は殆ど「心身症」のせい、と決めつけた。似たようなことが、今回の事件でも起こりかねない。事実、「病名だけが一人歩きする危険がある」と警鐘を鳴らしている専門家もいるが、現実問題として、それを避けることは不可能だろう。とりあえず自分を納得させられる理由があれば、人はそれに飛びついてしまうものだ。すぐ、「映画」や「ネット」に責任転嫁したがるのだって、そういう心理の表れだし。……早速、「ネット禁止」を打ち出した小学校なんかもあるようだけど、それが「教育の敗北」であることに気づいてないあたり、大バカなんである。教師がバカなのは今に始まったことではないが。 いくら、事件前の加害者の行動が異常だった、と主張したところで、事件の真相を解明することは不可能だし、同様の事件の再発防止にはつながらない。ネットに残虐な小説を書いてる人間なんて腐るほどいるし、ヒス起こして壁に頭ぶつける程度のやつだって、別に珍しいことでもない。そんなのをいちいち異常者扱いして問題視していったら、結局はお互いがお互いを指差して責め合う事態に陥るばかりだ。 これまで、オタクが犯罪を起こせば、「オタクだからねえ」、中坊がやれば「中坊だからねえ」と、原因をその「範囲」の中に限定させることで、たいていの人々はその「外」に出て「自分はフツーの人」と思いこむことで安心していられた。けれどだんだんとそういう姑息な技は通用しなくなってきている。どんなに「あいつらは異常者だ」と言い募っても、そんなことを言ってる自分が、いついかなるきっかけで世間から「異常者」扱いされることになるか、分かりはしない。異常者と、そうでない人間を事前に識別する手段などないのである。 もう我々は、隣で愛らしく微笑んでいる小学生が、突然ナイフを振り上げて見知らぬ人間を突き刺し、「人を殺して見たかったから」と嘯いても、それが「現代」なのだと覚悟するしかない時代に生きているのである。……だから、もう、怖がって右往左往したところでどうしようもないんだってば。そんなに「人」が怖いのなら、できるだけ世間と交渉しないで生きることです。生き延びられたらこりゃもう、「運がよかった」ってだけなんだね。
イギリスの『Daily Mirror』紙に、ロック・スターの「しわいや」話が掲載。 落語の枕に使えそうなのがいくつかあるので、ご参考にされてはいかがでしょう。
(1)ポール・マッカートニー〔資産額:7億ポンド(およそ1,400億円)〕 2001年、妻・へザーのために開いた誕生パーティで、招かれたゲストはみな、「ドリンク代」を払わされた。 ……まあ、会費制のパーティーならそれも分かるけどねえ。ゲストは当然、奥さんへのプレゼントを持参してきたわけでしょうに。ポールは最近、ビートルズ時代以来の自分のヤク中の経験を告白してたけど、やっぱりこのときもラリってたのかねえ。 (2)ポール・マッカートニー〔資産額:7億ポンド(およそ1,400億円)〕 も一つ、ポールネタ(^o^)。 以前、家の修理を行なっていた業者に、ポールは「お礼だよ」と言って、「プレゼント」を手渡した。業者は喜んでその「プレゼント」を受け取ったが、中身を開けた途端、目がテンになってしまった。箱の中に入っていたのは、「ビール1本」だったのである。 ……やっぱりラリってるよ(^_^;)。 (3)ロッド・スチュワート〔資産額:7,000万ポンド(およそ140億円)〕 あるとき、LAのレストランで食事をして帰宅、それからレシートを見たロッド、頼んだ覚えのない「水1本」がチャージされていることに気がついた。途端に彼は烈火のごとく怒り、わざわざ35キロの道のりをドライブすると、件のレストランへ飛びこんで叫んだ。 「代金返せ!」 ちなみに、その水の値段は4ポンド(およそ800円)である。 ……水の値段としては確かに高いかな。つか、そういう問題じゃないけど。35キロを往復したら、ガソリン代はいくらになるでしょう? こりゃ、ケチというより「バカ」だねえ。 (4)ミック・ジャガー〔資産額:1億7,500万ポンド(およそ350億円)〕 日頃の苦労へのねぎらいとして、スタッフにクリスマス・プレゼントを贈ることにしたミック、エルトン・ジョンが「ベルサーチ」を用意した、というのを聞いて、「じゃあ、オレは」と選んだ品は、「鉢植え」だった。 ……いや、ミックのことだから、きっとすごくゴージャスな鉢植えだったんでしょう。蓬莱の玉の枝とか。どんなんなんだ、それ。
でも、札ビラで庶民の横っ面はたくような成金に比べたら、こういうのって微笑ましいなあと感じちゃうのは私だけですかね。
2003年06月15日(日) 父の日に父から奢られる話/映画『ロスト・イン・ラ・マンチャ』/『20周年アニバーサリー 死霊のはらわた』 2002年06月15日(土) 大宰府の赤い橋/DVD『幕末未来人』1〜3/DVD『ピンクレディ&ジェフ』 2001年06月15日(金) 毎日がクイズです/映画『大菩薩峠 第二部』(1958・東映)
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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