NY州在住 <旧『東京在住』・旧旧『NY在住』>
kiyo



 文系の憂鬱・理系の鬱屈

 文系の興味の対象は、社会だ。
 人間が日々、泣いたり笑ったり暮らしいてる様をどんな風に説明するのか、について考えている。社会科学に関して言えば、数百年くらいしか実績の積み重ねが少ないので色々説明できないこともあったりする。

 ただ、大勢の人が考え得る疑問については説明ができるようになっていることはあまり知られていない。「人間なんて色々なんだし、時々バカやるんだから、理論的になんて説明できないんだよ」と思っている人が多い。そして、多くの研究者が「その通り」と答えると思う。正解だからだ。だからこそ、勉強すべきフロンティアは延々に広がっている

 しかし、実際にそんな「説明なんてできないんだよ」と言っている人に、じゃ、例えば?って聞いたとする。そうして出された例題には、ほぼ答えが出されていて経験的にも実証されていると思って間違いない
 社会科学のフロンティアは、結構、普通に暮らしている人にフィードバックされていないんじゃないか?って思うことが多いが、実はそうでもなく、中学・高校の教科書にしっかり答えが載っていたりして驚きだ。勿論私は、中学・高校の頃の知識を、自分の利潤の最大化・コストの最小化のために役立てたことはない。
 政治・経済・社会・文学色々な謎について、ぱっと思いつく程度の問題や疑問などはもう解答済みなのだ。フロンティアはもっと奥深くにある

 と、思っていたら、実は、理系だってそうなのだ。理系に詳しい人と話していると、同様に、神秘だと思われていることは、実は中学・高校レベルの基礎的な知識で説明可能だという。
 光、熱、力、物体、重さ、透明、波、味、匂い、命、こういったトピックについてはほぼ完全に解明されているという。理解さえ出来ていればテレビで紹介されている、「科学では証明できない神秘がたくさんありますね」と言っている人が神秘的に思える、という。

 以上のことをもって、もっと色々知るべきだ、とも私は思いません。知らないでいいならば、勉強なんてしなくていいならば、それに超したことはないと信じていますから。

 ただ、疑問に思ったときに、「自然の森羅万象は説明できないことばかりだから・・・」と片づけてしまうのを見ると少し胸が痛みます。その言葉は真実だと思いますが、貴方がそう思った動機・疑問については、もう少なくとも、200年以上前に答えが出されていると思って良いからです

 一方でこうした天才たちの一生をかけて見つけた些細だけども小さな真実をどうしてもっと分かりやすくフィードバックしないんだろう?という問題点にも疑問です。

 そんな、素敵なものは苦労して見つけた方が良いと思いません?短時間で、ビジュアルや、漫画で、理解させるのは出来るかと思いますが、そうした安易な啓蒙は、その分かりやすさに比例して、どんどん貴重なエッセンスも失われているんです
 そう、可愛い水着を着させてしまえば、速攻で魅力的に見えるかもしれませんが、その子の他の多くの部分が失われているのと一緒。地味な服を着させて、真顔でじっくり話し込んでみてこそ、その子の魅力を知ることが出来るのです。(偶に笑った顔や手の動作、目の動き等々に注目ができるようになる)

 そんな、退屈にみえるが、その先に魅力のある作業が、文系にも理系にも共通のインセンティブになっているんだと思う。


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2007年04月27日(金)



 この国の風景と湖

 やはり、一人で過ごす週末。なんか終末らしさがでてきている。ゆっくりお茶を飲んで過ごしていると、いつの間にか六時。それでも小さな窓からは日が上から差し込んでくる。あー日が長くなったんだな、と感じるのも室内から。それもそれで一興か。サナトリウムに住んでいるわけでもないのにね。


 また、金曜の夕方から一歩たりとも外に出ないのはどうかと思う、と思って外に出てみた。カメラを持って、湖にいく。夕日と湖ってデジタルカメラで写すとどんな感じなのだろう、と思ったからです。

 湖沿いの公園にはまだまだいっぱい人がいて、公園備え付けのバーベキュー台を使ってバーベキューをする人や、バトミントンをしている人がいる。からっと乾いた空気に、水たまりのように平べったい印象を持つ湖、緑の色が薄い木々、ゆったりとしたベンチ、何万色もの空の色。こういう組み合わせは日本にはないんだよな、と思った。


 深い緑をした生い茂る木々、底がないような印象を持たせる湖、山の中腹を見ると妙に赤い鳥居だけが目立っている。空の色は、どことなく原色がかってしまう。そんな日本の自然とは対照的だ。


 しばらくたたずんで、他にもシャッターチャンスを探して歩く。まだまだ、芝生が柔らかい。春がきたばっかりなことを足下からも感じながら、一人で公園を歩いて、「体力が落ちたな。去年マラソン出たとは思えないくらいだ」と思いながら帰宅して、夕食を作り、ニコニコ動画を見て、更新をし、メールを返信。明日からの一週間に備える。先週は色々あり得ないことばかりだったから(詳細はmixiの特別版で公開中)今週はやるべきことに集中したい。


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2007年04月23日(月)



 春来る?

最初にお願いがあります。私の日本の携帯電話に電話するときは、日本時間で朝の時間帯にお願いできますか?それと、私日本の携帯に出なくてもショックがらないでください。音が非常に小さく、また、壊れやすいため持ち歩いてすらいません。メールも数日後に届きます。(なんといってもLG製なので)
 現地の携帯の番号は「607−229−2886」です。急にどうしても話したくなったら、そちらへなんとかがんばって国際電話書けてみてください。普通にPCメールは大歓迎です。

 今日も少し日常と、時事と、ご依頼をネタに。

 さて、四月半ばも終わろうとしているある日。一向に暖かくならないんだがどうしたことだろう、と思っていながら部屋を出る。

 私の部屋の窓は小さく、また、建物の形状上袋小路の底辺の側面に位置しているため、空も地面も風景も確認することができない。日差しが嫌いな私にはもってこいだが、部屋を出てエレベータの前まで行かないと天気が確認できない。

 ふー。今日もまた、色々雑用抱えて帰ってくるんだろうな、と思って外を見ると一面銀世界。ヲイ。ちょっwおまっ!wwさすがに引きましたよ。セーターに軽いジャケットで出ようと思ったら、吹雪。大雪。急いで戻って靴をブーツに。ホッカイロ・手袋・水色の防水コートに装備をかえます。もう遅刻とかいってられない。(そうです、私はいつも超ぎりぎりにしか部屋を出ないんですね)

 私の通学路は一変してこんな感じになりました。

 アメリカ人に是非聞いてみたいんですが、日本語だと「春がきた」っていう表現は、彼女・彼氏をゲットすることを意味したりしますよね。どうなんでしょう。今度聞いてみよう。訳すとどうなるんでしょうね?Spring reaches him? Spring comes to her finally?とかそんな感じ?has come(完了形)とかにしたほうがいいんでしょうか?調査をお待ちを。

 ところで・・・。ニューヨークにいた頃みたことある学生やOLの人はレストランにいくにしてもおしゃれをしていたものです。体を覆うような厚手のロングコートを着込んではいるものの、レストランのクロークでそれを脱げば、目を見張るばかりの美しいドレスを着ていたものです。そして、それは往々にして薄手。ところがここまで寒い日が続いて、校舎の移動が徒歩で、雪道で、坂道となれば、そんな余裕も人々にはなくなるんでしょうね。コートを脱いでも下はフリース。その下にはやはりタートルネックのアンダーウエアとなるわけです。そして、レストランに行こうと変わらなくなる。田舎はこうして田舎者を養殖する訳か、と思った。ま、私はいつでもどこでもボロボロなので関係ありませんが。


 この調子じゃ早く帰って、家でニコニコ動画をあさるしかないなーって思っていますが季節柄(学期末)図書館でプリントアウト祭りをする用事をしてから帰宅することになりました。まだまだこんな感じ。
 
 さて、バージニア工科大について日本からは問い合わせが、教室では話題が持ちきりでした。世の中狭いなーって思うのは、私のクラスメート(いつも隣に座る<席が固定されてるんでね)の友達がバージニア工科大にいるらしいです。ま、そいつは無事だったらしいですけどね。それと、学長からメールが来ました。みんな助け合って生きているんだから困ったことがあったらすぐに相談だぞ、っていう内容でした。課題を減らしてくれるか?私をいじめる中国人TAを首してくれるか?寮のキッチンをさっさと直せ、私のいる建物のカフェテリアさっさと直せ、っていうか学校の北と南をつなぐ橋と図書館の工事一年以上も延長している件について、など色々私をテロリアンにさせる動機はあるが、相談しても無駄なことばかり。火病持ちじゃないだけ感謝して欲しい。

 ところで、今度、数回にわたって学習と女性のキャリアアップについて書いてみたいと思います。こうご期待。去年の恋愛三部作(下記)に続く皆さんにおもしろがってもらえる物にしたいものです。というわけで事前にご意見ご感想をお待ちしています。送って下さった方にはもれなくつまらないグッズが送りつけられます。

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『考察!男運の悪い女』:http://www.enpitu.ne.jp/usr/bin/day?id=8669&pg=20060330
『結婚の条件』:http://www.enpitu.ne.jp/usr/bin/day?id=8669&pg=20060323
『浮気されないための経営戦略』:http://www.enpitu.ne.jp/usr/bin/day?id=8669&pg=20060614



2007年04月18日(水)



 意味不明な出来事

本日、意味不明なことが。
たまにはコラム的なものじゃなくて、日常を。(機嫌が悪いので漫画を探すのは今日はやめ。)

 ま、ご存知のように私は外国の山の中で暮らしているのですが、静かな生活かと思いきや意外と乱されることも多い。今日は特に怒り心頭なことを。

 土曜日の昼下がり。12時過ぎとあって、大学院生もみんなは寝静まっているわけです(笑)私も寝ていました。ただし、1時30分から少しだけ用事があったので起きなくちゃなーっと思いつつも読書を。


 すると隣の部屋でビービービー!という煙感知器の音が。どうしたことだろう、ますぐに止むだろう、と思っていたのですが、今度は激しいノックの音。コンコンコンコンッ!コンコンコンコンッ!この時間騒いで良いと思ってるのか?昼の十二時だぞ。全員寝てるかデートに出かけてるかどっちかだ。

 と思って仕方なく、パジャマを着替え、短パン、Tシャツ、フリースで廊下に出てみる。すると私の隣の奴の部屋からもうもうと黄色い煙が。そして、煙を発するコップを誰かがキッチンへもっていって水をかけている。

 すると、四階に住んでいるインド人の友達(余談ですが彼は相当お金持ちの家っぽく、ハイドロバードに行ったときも運転手付きの車で私たちの顔を見に来てくれた)や同フロアの人があつまり、なんだこりゃ?という話をしている。

 どうやら、ハムやらマリファナやら、そういう系の草そのものをまとめていぶすものらしい。(君たち本当に詳しいね。)

 いや、別に、マリファナくらいどうでもいいんですよ。害もないらいしし。ただ税金がかかってるかかかってないかの違いでタバコよりも安全らしいし。よくしりませんが。NYにいたころはコロンビアのMBAなんてほぼ全員愛用しているよ、と聞いたものです。

 んで、しばらくして、寮を管理している大学院生協会みたいな人が上のフロアからやってきて、どこかに電話してる。もぉいいじゃんよ、と心の中では思ったのですが、その空気の読めないネパール人の女はあろうことか警察まで電話してまして。その警察が「火災報知器を鳴らして全員避難しなさい」と指示したらしいです。おかげで、寝ぼけまなこでか、シャワー中かのセクシーな格好ででてくる人ばかり。私もそのままマイナス三度の外気にでることになりまして非常に寒い!しかも、次の予定を延期しなくてはなりませんでした。

 気をつけろよ、くらいですますつもりはないんでしょうか?こういうときに、空気の読める人がいると助かるんですが、やっぱり隣人が空気が読めない人が多いのは日本が例外じゃないようです。ネパールの隣国ってどこ?インド?パキスタン?ご愁傷様。

 しかし、悲劇はその後!

 しばらくして警察官とのミーティング。警察が帰った後、フロアの人たちが集まるように指示を受ける。「キッチンと廊下の壁が非常に汚れてしまったのだけど、これをなおした方が良いと思う人?」

 そりゃ、私もそう思ったので手を挙げましたよ。後でメーリングリストでも賛否が問われたので全員賛成。

 ところがだ!!!

壁やカーペットの塗り直しに一人頭1100ドルくらいの負担が必要なようです。みんなが寮に納めた敷金から充当しますのでよろしく

 はぁ?(゚∀゚;)っておい!だってあんた5月に卒業する奴もいるわけだし、後一年いる人だって夏休み中はでていかなくちゃいけない。その前に、なんで俺らが金を出す話になるわけ?不思議なのは、金の話をする前に採決をして、勝手に10万以上を使うとはどういう事だ?誰も何も言わないの??っていうか、煙を炊いたまま外出したそこのダニエルとか言うアホから金取れよ。なんなら私が追い込み方を教えてやっても良い。腹が立つのでそいつの部屋のドアの写真を晒しておこう。



 意味が分からない旨をメールして(「金額先に言うべきじゃん?ダニエルから引っ張れよ、っていうかもう出るんだから放っておこう」)も、帰ってきた内容は、「いや、わかるけど、どうせダニエルからは金取るのに時間がかかるし(努力はするけど)、他に誰も文句はきていないの。不便は理解してもらえると嬉しいわ

 ネット回線一ヶ月5G以上はしっかり金を取り(私の負担は毎月2万円以上だよ)、事務所も2時から7時までしか開いてないくせに。ランドリーはどんどん値上げする。その上、事故が起きたら弁償は全員で?

 意味不明な自治のシステムに腹が立ちまくっております。


 せっかく、うちにアルフ君が日本から駆けつけてくれたのに、もう二人をこんな目に遭わせてしまうなんて、意味が分からないし、預けたデポジットは一人じゃどうにもできないし・・・。(写真の両脇の小さい子たちが日本からきたアルフ。アロハシャツが特に可愛い非常に機嫌が悪い。誰かもっと反対しようよ。頼む。

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2007年04月15日(日)



 Eating Alone

 タイトルの元ネタに気づく人は恐らく誰もいないと思いますが、そういう超マイナーな所に呼びかけるのも当店のコンセプトの一つなので、ご容赦下さい。

 日本語に訳すと「ひとりぼっちの食事」といったところでしょうか。今日のテーマはこれ。

 今日、講義が9時半に終わって、一緒に授業を受けていたインド人の人とスーパーにいったんですよ。めちゃくちゃ野菜を買い込んでる辺り「さすがインド人だな〜」なんて思ったんですが、聞いてみると、みんな同じアパートに住んでいるんだとか。みんなそれぞれ妻子を残しているのに女の人も男の人も5人くらいで大きなアパートに住んでいるらしい。面白いな。リビングに集まって、国に残した自分の妻や夫の愚痴なんかこぼしたりしていたりして・・・。
 でも、楽しそうですよね。毎日当番で御飯を作っているんだとか。

「kiyoも今晩うちによっていって食べにいかないか?」

 なんて誘われたんですが、
「いや、雨も降っているし、また今度ね。ありがとう」

 と丁重にお断りをしたんですよね。基本的に引き籠もり出身なので、とても親しい人以外、お誘いには乗らないのですね。ニートはどこに行ってもニートということでしょうか。(英語で話すのが嫌だ。コリアンダーやサフランの香りの料理はもう食いたくない。インド人のボディタッチが怖い。etcといくらでも他に理由は挙げられるが)

 かといって、自室に帰っても、何をする訳じゃないんですね。はは。先週末NYCにいっていた期間を除けば、考えてみると誰かと夕食を食べたこと、ここ三週間ないかもしれない。しかも全く不満はない。むしろ自分の料理がうまいといつも思う。特に昨日のステーキはうまかった。一枚800円くらいのものを奮発しただけある。癖にならないように気をつけよう、って思うくらいうまかった。これよ↓

 んで、今日も、もし誘いののっていたら今頃、野菜だらけのっていうか野菜オンリーの食事をインド人五人たちとつついていたんだろうか。あの人たちのことだからビールなしで延々と騒いで踊るんだろう。ヒルタさんも見習って欲しい。なんて考えながら、今日のメニューは、kiyoちゃん特製ドレッシングのサラダと、ガーリックチップを多めに作ったあとで、チキンとタマネギをオリーブオイルと、バルサミコ酢と、鷹の爪で炒めたものでした。(醤油を少し加えるのが隠し味だ)それがこれ。↓

 やっぱり、帰宅した後の料理は色々、リフレッシュできますよね。今日一日を振り返り、食事の時に見る映像(最近は『攻殻機動隊SAC2nd』か『プロフェッショナル〜仕事の流儀〜』にはまっている)をどれにしようかと考え、食後のお茶にも考えを巡らせる。そして、メールの返信内容を頭の中で考え、翌日の準備内容も考える。そうこうしているうちにだいたい御飯も炊けるし、料理も終わる。所要時間20−25分

 色々人間には欲があるそうですが、食欲は大切よ。山の中ではこれだけを楽しみにい生きている。でも、今日これをかいていて思ったように、エンターテイメントのチャンスはあるんですよ。ただ、私が引き籠もりだから食欲だけ何とかしておけばあとは適当にマンハッタンに行って、お話しすれば問題ない。そういう生活デザインなだけなんだ、と気づいた。あなたもこうならないように気をつけましょう


2007年04月12日(木)



 ソーシャル片思い

 世の中、片思いの関係って多いですよね。こんなに想ってあげてるのに、尽くしているのに、相手は一向に振り返らない関係、とでもいうのでしょうか?

●アイドルと熱狂的なファンたち:純粋だと信じるファンをよそに、タバコくわえて温泉旅行
●日米関係:国債一生懸命買ってあげてるのに、買わせてやってる気分の相手
●日韓関係:相手は一生懸命なのに、海を渡ると、2ちゃんの「痛いニュース」ネタ
●コミケ実行委員会とサークルたち:一生懸命コンテンツ作っても、抽選で落とされる
●親子関係:「うちの子はやればできます」といつか、やりだすのを期待する親と、50歳までニートを続ける子供
●パンダと観客:かわいいと囃し立られているが、パンダとしては、かわいいつもりはなく、ただ色々面倒くさい仕草をほめられている。

 などなど。実はですね、今週末、マンハッタンに行ってきたんですよ。んで、お友達とお散歩していたら、新しく広がりつつあるショッピングエリアを発見したんでのですよ。ぼーっとあるいていると、色々有名ブランドの小さなショップが建ち並んでいました。「ここは、バーニーズとかにしか入ってないくらい高級ブランドなんだよ」「ここはパーソンズ出身の天才といわれるデザイナーの店」などなど教えて頂きました。

 その一つ、「MARC JACOBS」というお店に立ち寄ったのです。写真の通り、皮ブーツすべて17ドル(2000円くらいか?)均一!とポスターが貼ってありましたので。どうやら有名な人らしいですね。ルイヴィトンのデザイナーだとか。(村上隆にあの品のないモノグラムを作らせた仕掛け人らいしですよ)

 へー、安いね。ま、興味ないけどね・・・、と思いつつ店内をのぞいていると、「これ安くない?一つ1ドルだって。おみやげに買ってみようか」「そうだね」と、カゴに大量に入っていたネズミともカンガルーともつかない消しゴム風のキーホルダーを購入。そして、「そういや絆創膏切らしてるんだった」って思って、同じく同額の絆創膏入れを購入したんですね。入れ物よりもむしろ中身が欲しかったと言っても過言じゃない。↓これがその現物。

お友達「こんなの日本で買うともっと高いんだよー」
kiyo「へー。じゃ、800円くらいでヤフオクに流したら儲かるね?」
お友達「いやいや、そりゃぼったくりすぎでしょう。はは。」
kiyo「ま、せいぜい三倍350円くらいかね?」

 なんて会話をしていたんですよ。んで、夜になり、会った別のお友達に「なんかしらんけど、1ドルで買ったからあげるよ〜。みんなで一緒のキーホルダーだー(゚∀゚)」なんてはしゃいでいたのですが、帰って値段を見てびっくりしました。これがURL「http://calamel.jp/MARC%20JACOBS%20マーク・ジェイコブス%20ラットロゴ%20キーホル…/item/3026143」。
まいったね。
 1290円ですよ。

 これは、片思いだね。この値段の差の前には、「彼のデザインが好きなの」「このブランドは一生使い続けられるくらい丈夫だから・・・」「このメーカーは本当にモノの分かるものにしか売らない、っていう精神でさ、そこが気に入ってるんだ〜」等々、使い古された言い訳は跡形もなく吹き飛びますよ。顧客の愛情など一顧だにせず、「価値も分からない馬鹿どもにはせいぜい高く売りつけて今夜のデート代の足しにでもするか」くらいな気分なのでしょうな。

 いや、分かっていますよ。自分がそれでハッピーならいいんじゃないですか、というのが落ち着き先でしょうがね。片思いの方が美しいときもあるし。両思いになったら待っているのは往々にして悲劇だからね。

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2007年04月10日(火)



 春の空の色

はい。エイプリルフールは意図的にスルーをしました。

今日が初めてじゃないかな。ジャケットを着ないで外に出たのは。
それくらい、暖かくなってきました。それでも、風があると肌寒く感じるものですが、寒さの感覚があんまりない白人の人はもうタンクトップとかで現れたりするから不思議です。

空の色が濃くなってきた。うん。
白っぽかった冬の空だったのに、だんだん空気が色を取り戻してきた。
一日一日一つずつ景色に色が増えていく気分だ。

ところで、どうして暖かくなると構内にカップルが増えるんでしょう?
日本に帰ると、この街はどうしてカップルがこんなに多いのだろうと思うほど、手をつないで歩いていたりする男の子と女の子を見つけることが多いのですが、アメリカって比較すればずっと少ないと思います。

それでも、最近目につくぞ。どうしたことだろう?(私の心理状態とかそういう話はおいておこう)
ま、1月や2月は寒すぎて、どんなにかわいかったり美人な人が(うん、たとえば鬼束ちひろ師とか、蒼井優とか、マナ・カナが両方から一度にとか、ブルーウォーターのナディアとか)「手つないで良い?」っていわれても、「マイナス20度よ?お互い凍るよ?それでもいい?」なんて身もふたもないことをいってしまうくらいでしたから・・・。


いや、即物的な結論はやめて、不思議だな、ってところで落ち着いておきましょう。春間近です。

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2007年04月04日(水)
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