NY州在住 <旧『東京在住』・旧旧『NY在住』>
kiyo



 寿司屋の流儀

 どうしてだか、高級指向の店(寿司、フレンチ、ホテル)や、マニア指向の店(紅茶、牛丼、ラーメン)は、食べること以前に、なにか作法やスタイルについて語りやすい。

「寿司屋にワインだと?片腹痛いわ!」
「箸で寿司が食えるか」
「回転寿司なんて私の地元の魚の味を知ってしまったら・・・」
「どうしてデザートワインもサーブされないのかしら?」
「サラダのドレッシングがランチドレッシングなんて!」
「ベッドメイキングのリクエストしてから何分経っていると思っているの?」
「レセプションに絨毯がないホテルなんてあり得ないわ」
「ティーバックなんて飲めないよ」
「はっ!スプーンで牛丼を食べてやがる!」
「スープは一番最初と最後に味わうもんだ」
「コーラと一緒にラーメンだと?」

 等々。意外と想像に難くない。なぜだろう?うん。なんとなく、求道的なスタイルから、「私はここまで高みに登っているがあなた達は・・・」とか、「君たちは知らないだろうが・・・」いった差別ができるからだろうか。

 他方で、ま、堅苦しく考えず、好きに楽しんだらいいじゃん、などと言うと、どうも、最近のおじさんみたいに「いや、私はよくわからないんですが、君たちの好きにしていいよ」と微妙に防衛ラインを引いている感じがして、逆に気持ちが悪い。『三丁目の夕日』に出てきたような昭和のオヤジはもう見る影もない。

 そう。答えは語らないことだ。黙って不快な気分を押し殺し、次回からは、その店に行かない、そいつと店に行かない。これに限るんでしょう。ステーキハウスでキムチを出すようなスタイルや外見を100%無視できる韓国のファミレスや、初めて行った寿司屋で「kiyoさん」よばわりされる店には行くつもりもないし、他人の常連の店に連れて行ってもらいながら節度なく店員やマスターと仲良くし出す奴と食事に行くこともない。

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追伸:何度もいいますが、この物語はフィクションです。本当にフィクション。決してエクスキューズで言ってるんじゃありません。エンターテインメントです。

2007年03月30日(金)



 シカゴで再会

 一週間春休みだったものですから、サイトの更新もお休みしておりました。今日から再開。これからもよろしくお願いします。
 
 滞在したところの一つがシカゴだったのですが、いいところでしたね。考えてみると、LA、NYについて第三の都市なのですが、移民が大勢いる感じがしないのでアメリカっぽくて私は好きでした。といっても、街はスルーしただけで、いたのは郊外の小さな小さな田舎町だったのです。

 素敵な街で、素敵なおうちでした。なんといってもそこに、ゴールデンレトリバーがいたのが嬉しかったです。好きなだけ触らせてもらえました。

 その昔、私の家にはゴン助さんというゴールデンレトリバーがおりまして、仲良くしていたのですが、ゴン助さんと同じ仕草をするんですね。においとか、手触りとか、表情とかもうふつうに読み取れる。怒ることを知らないところも、うちの人そっくりでした。これが私のうちのゴン助さん。

 しっぽをつかんでみたり、耳を噛んでみたり、御飯を食べに行きたいのに足をつかんで話さなかったり、目隠しをして食べ物を鼻につけてその後その食べ物を隠されたときの困った表情(←この遊びはシカゴのおうちの人も知らなかったようで笑っておりました)もそっくりでびっくりしました。

 なによりコミュニケーションに英語を必要としないところが良いですね。

 また、この子に会いにシカゴに行きたい、と思ったほどです。

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2007年03月26日(月)



 ドリフに学ぶ失敗と成功の狭間

 前回ずいぶん間が開いてしまったのを反省してすぐに更新してみます。

 私のサイトもずいぶんと歴史が経ちまして、読者の方もずいぶんと歳をとり、学生でいらっしゃる方はほとんどいなくなったように思われます。新しくきてくださる方もほとんど働いている方ばかり。

 学生でいても、働いていても、つきまとう業務の中に、プレゼンテーションがあるかと思います。アメリカの大学にきてそれが非常に多い。日本の大学にいたときなんて、年に一度あればいいくらい、それも人数は上を見て10人くらいだったのに。一学期の間に、最低三回くらいあるぞ。多い人だと5回くらい?しかも人数多いし。英語だし。パワーポイント一生懸命作らないとだめだし。資料も多いし。

 ま、お仕事されてる方も同様かと思います。

 この大学の人はみんな上手だな〜って思っていたんですが、仲の良いエメリーさんに聞いてみると、誰だって苦手でしたくないそうです。(偶にまかせろよ、余裕だぜ!という人がいないことはない。日本人にも外国人にも。あれは別)
 
 そして、私のような出来損ないの学生しか予行練習なんて重ねないのかと思いきや、意外とみんな読んで練習してくるそうですね。当番の前一週間はほとんどそれに費やしてるみたいだし。

 ここにいるアメリカの人でさえ、練習を重ねて色々カバーしてるわけなんですよ。志村けんも言っていた。準備で99%の成功が決まるんだと。『全員集合』はほとんどアドリブがなかったらしいよ。苦手なんだよな、と思っていても、やらなくちゃいけないし、成功させなくちゃいけないのが、歳をとってでてくる「難儀」ですよね。はぁ・・・。人前で話すのが嫌いなんていいってられない。

 気になるあの子の告白も夜中に何度も練習すれば上手にできるようになるんでしょうか?でも、あんまり上手すぎると逆に「あ、こいつ慣れてるな〜」って思われて逆効果かもしれません。顔を真っ赤にする練習、どもってしまう練習、挙動不審になる練習、それでいて思いのたけを120%伝える練習、さらにそれでいて、かっこよく見せる練習・・・。それでいて・・・。それでいて・・・。

 だめだ、寝よう。春休み明けはプレゼンだ。


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追伸:ところで、これは慣れないもんだね。何回しても嫌だ。今日のネタはオチ、流れともに凡庸でつまらないので、反省しています。


2007年03月16日(金)



 食欲と日常と

 なんか、春休み前だからというわけではないのですが、それなりに予定の詰まった毎日を送っているとサイトのことなんて忘れてしまいました。店じまいも近いかな。
 
 さて、基本的に授業などで拘束される時間は、一日平均所詮80分くらいなんですよ。(授業によっては三時間の長丁場のものもあるし、その他に先生やグループでのミーティングがあるのでなかなか平均拘束時間は計算しにくい)

 だからといって、だらだらと読まなければ行けないものを読んでいたり、図書館でプリントアウトをしたり、資料を探したり、なんか書いたり、プレゼンの資料を作ったり、ミーティングの準備をしたり(当然英語なので、英語の苦手な私はミーティングの前に何をどうしゃべろうか、など「原稿」のようなものを用意しないと文字通り「話」にならない_| ̄|○ もうずいぶんアメリカにいるんですけどねぇ・・・)そして、パソコンがはなせないものだから、パソコンと一緒。するとネットにつながる。すると10分おきにメールチェックをしてみたり、ウィキペディアを延々読んだり、某国の痛いネタを読んで笑い転げたり、こうしてサイトを更新したり、と非効率なことったらありゃしない。

 するとですね、結構な時間学校にいるんですよ。それこそ、午前1時頃まで。んで、帰って御飯を作ります。これが本題。何万人も暮らす大学で売店が三時に閉まるという意味のわからないことをしている大学なので、私の主食はそれこそ一日最低6杯は飲むお茶と、キットカットかスニッカーズですが、それで飢えをしのいで、帰宅後に食べる御飯っていうのはおいしいですね。

 そんなに時間をかけるわけではありませんが、週末に買い置きして、冷蔵庫にある食料の中から何を作ろうか・・・、とそれこそ一日中考えている。自分でいうのもなんだが本当においしい。でも、毎日自分の料理なので、基本的にカラーが一緒。多少酸っぱかったり、多少ショウガや胡椒がきいていたり。写真に毎日撮ってみたこともあるが、彩りも盛りつけも結構変えているつもりで共通点があるのね。びっくりしたよ。

 私自身は別に不満はないが、日々、パソコンの前で一皿料理をもくもくと自分で作って食べる姿は面白いかもしれない、と思った。スーパーが近くにあれば、海が近くにあれば、もっとバリュエーションのある御飯を食べらるのにな・・・。

 日本の御飯が恋しい、というよりも、バラエティのなさが不満と言えば不満。これがイタリアとかスペインだったらもっと色とりどりなものがエンジョイできるんじゃないか、と思ったりもする。

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2007年03月15日(木)



 私とあなたの好感度

 ある人と話していたところ、海外に住んでいるらしい話はかかないのか?という提案をされましたので一つ。(もともと海外生活を紹介するコンセプトではなくて、こう考えるとおもしろくない?というオルタナティブな話を書くことを98年の開店以来しているのですが・・・)

 さて、日本人だとお得なことが多いですね。特に途上国とアメリカでは多いように思えます。私は日本や日本人の海外でのイメージに貢献したこともないし、するつもりも全くないのですが、ただ日本人であるというだけで結構特典がいっぱい付いてくるのは事実です。

 これって私の主観だろうと思ったら今日、こんなニュースを見つけた。

●【好影響与える国、日本・カナダが世界一に…BBC調査】
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070307i103.htm?from=main1
(↑日本語版)
http://cnews.canoe.ca/CNEWS/Canada/2007/03/05/3700008-ap.html
(↑英語版:がんばって読んでみよう)

 ま、タイトル(肩書き)だけで、おいしい思いができるのは学歴のようなものでしょうか?アメリカ人はすぐに仲良くしてくれます。何がそんなに好感度が高いのかわかりませんが、たとえば実体験として、アメリカのすごい田舎に行くと、おごってくれたり、一人暮らしのおばあさんが泊めてくれたりと良いこといっぱいです。
 
 途上国の人は、どろぼうと嘘つきがいっぱいの環境に生きていながら(途上国の勉強をしている人間のはく言葉とは思えませんな)日本人ならだましはしない、すぐに信用してくれます。

 私は、あんまり日本のことほめたりしてもつまらないだけだと思います。なんせ、『世界最低の国』(http://www.enpitu.ne.jp/usr/bin/day?id=8669&pg=20060425)を書いたくらいですから(笑)ですが、よくしらない誰かが一生懸命イメージ向上に努めてくれたおかげなんでしょうね。戦後日本の政策の唯一の成果でしょうか。日本にがたがた文句いうのは、ごく一部の金が欲しい、きちがいだけなんでしょう。

 さ、勇気を出してこの役得をエンジョイするために海外にいってみましょう、という訳では全くなく、結論としては「不思議だね」ということです。別に、島の中でオタクとニートを量産しているだけなのに、一人でに好感度があがる意味不明さが面白かった。(ええ。私は海外にいますが、引きこもりと大差ありません。)
 

 好感度が世界一高いといっても、かっこよさで世界一なわけじゃないので、女の子にもてもて、というわけではないがとても残念なところです。(女の子は評判いいみたいですよ。よかったね)

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2007年03月08日(木)



 千の風になって頭の中の消しゴムと世界の中心で博士が愛した明日の記憶

 こういうの一度してみたかった。

 ORICONチャートが「お気に入り」に入っていることを数年ぶりに気づいてクリックしてみた。ランクインしているトップ20位を見てみると、意外と知っている名前があったりするもので驚きました。ミスチルとか安室とか平井堅とか、結構いるものです。10年前からラインナップがあんまり変わっていない?

 そんな中で気になったのが「千の風になって」という歌。意味不明に延々とランク入りしているので早速聞いてみました。なんですか?これは?なんか社会がおかしいんじゃないか?と山の中で暮らしている人間からしてみると思います。

・二番煎じどころじゃなくもうけるのはやめないか?もう、死ぬネタなり、記憶ネタは飽きたでしょ?この国は半島か?と思うくらい工夫をすることを忘れたんじゃないか。
・それでも延々と財布のひもをゆるめる消費者は程度が低いのか、他に娯楽がないのかどちらかだ。
・実際CD・書籍・映画のマーケットの規模は小さくなっているのだから、賢明な人たちはどんどん離れているんでしょう。
・それでも、新たに趣味を見つけたり、多様性を楽しめなかったり、もともと何を楽しむかわからない団塊の世代がこういうメディアの腐敗を助長している。テレビと映画と本と一緒に心中するということか?
・くだらないメディアとコンテンツはまさに千の風邪。業界の断末魔。

 そもそも、死とか記憶とか複雑な思想を楽しむトピックを陳腐な歌詞や音楽、文章で語っていいものじゃない。

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2007年03月05日(月)
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