NY州在住 <旧『東京在住』・旧旧『NY在住』>
kiyo



 そして誰もいなくなった

 いやー、人がいない。

 大学生の頃そんなに友達は故郷に帰ったりしませんでしたよ?正月に。夏休みだって結構帰らなかった。なのにどういうことでしょう。普段からそれほど共有スペース(キッチンとかバストかトイレ)に人を見かけない不思議な寮ですが、それでもこのフロアに20人弱住んでいたんですよ。だから、トイレの前にある私の部屋からは、ドアの開閉の音とかちゃんと聞こえた。その音から聞こえる人間模様があって楽しいものでした。

 おいおい、朝4時になんでシチューを作り始めるのよ?

とか、

 朝7時ころシャワーの音とかすると、早起きさんだねー。私は二時間前にシャワーを浴びたところだよ。寝る前に。

とか、思ったものですが・・・。今は。

 音がない・・・・。

 ゴミ箱だって、一日で一杯になっていたのに、誰もいれてない。私のゴミだけだ。キッチンだって、ものを放置しておいても誰にも迷惑かけない。

 誰もいなくなったこの建物、この街。

 私も帰ろうかしら。

追伸:暇になった私はラケットボールの日々です。

追伸2:誕生日に関連してお手紙やものを送ってくださった方本当に感謝に尽きません。ありがとうございました。私自身は誕生日を迎えて嬉しくはまったくありませんでしたが、気を遣っていただいたことは嬉しく思います。

2006年12月23日(土)



 誕生日を終えて

 敢えて、何も言いませんでしたが誕生日でした。一人で終了させました。逃げ切った感じです。でも逃げ切れませんでした。

 ま、いろいろな人が行っているかと思いますが、昔漫画とかドラマとかで接していたドラマの舞台の登場人物の年齢になってしまうことが誕生日ですよね。

 考えてみれば小学生の頃は、『ちび丸子ちゃん』みて、中高生の中間期末試験に費やす苦労を見て、歳を取るのは嫌だな〜って思ったものです。実際にその年齢になってみると、大学受験の歳でも、しっかり『もののけ姫』とか『エヴァンゲリオン』とか映画見てたし、っていうか、新宿でお昼ご飯を食べるのは毎日楽しみだった。(週に一度しか行っておりませんでしたが)普通にエンジョイしてたよ?ね。これは良い意味で期待を裏切られた。

『19』というきたがわ翔の漫画を読んでは、お〜大学生はそんなに遊んでOKなのか、と思ったものですが、さすがに90年代初頭のバブル最盛期とは違って結構バイトなり勉強なり苦労していた人は多かった。DCブランドとかこだわってる友達は一人もいなかった。これはネガティブに期待を裏切られた。(ここだけの話『五年生』とかはリアルだと思うよ。)

『就職戦線異状なし』をみて、就活をすれば、こんなに「いい目」に会えるのか、と思ったものですが、それはそうでもなかった!史上最悪の不況下で、みなさん苦労しておりました。私も石油公団の内定がジュンちゃんが総理大臣になって初めて改革について発言のやり玉に挙がって取り消されたものです。これは痛いほど裏切られた。

『東京ラブストーリー』?
『白線流し』?

 いやー参ったねw。こう考えると裏切られてばっかりだよ。
(考えてみれば、アルフォンスだってグリフォンだってでてきやしないし(笑)

 ま、考えてみれば、物語は、ありきたりの80年近い一生の、長くて数年。短くて一日足らずをきりとったものでしょ。そんなエキサイティングなことを日々望んで生きてちゃいけないってことか。

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2006年12月17日(日)



 都会とひとりぼっち

さて、いつも人がいるのかいないのか分からない寮ですが、さらに人がいなくなりました。
みんな色々終えて故郷に帰っているようです。
帰るところを失った私はここにいるしかないのですが、一人で田舎はちょっと辛いですね。しかも車がないのは。

「これがNYだったらなぁ・・・」

って一日に何度も思ってしまうのですよ。
確かにNYにはお友達が一杯いましたが、(っていうが今もいるんだが、全員一人残らず国に帰るらしい(゚д゚)NYだったら一人でも結構遊べたんですよね。

これがNYだったらなぁ・・・。

昼過ぎまでねていたとしても、今みたいにお金がなかったとしても・・・でも、夕方以降にたっぷり時間があったら・・・

・リンカーンセンターでオペラかニューヨークフィルのコンサートに行ったのに。(学生は格安で高価な席がかえる)んで、めちゃくちゃ綺麗なドレスで着飾った人みてびっくりしながら、シャンパン飲んでほろ酔い加減で音楽聞いて、歩いて20分くらいの帰り道を散歩できたのに。
・メトロポリタン美術館で開かれる(MOMAでもやってるんだろうか?)ジャズコンサートにいったのに。(近所の小さいジャズバーならお金もそんなにかからない)
・母にナイショで、(そしてどうせ後でばれて大変なことになるが)彼女のクレジットカードでミュージカルをみちゃったり・・・。
・自転車かローラーブレードでマンハッタンの下まで降りて帰りは24時間やってる地下鉄でほどよい疲労感とともに帰宅してぐっすり眠れたのに。

そこいくとさ、イサカは、何かできてせいぜい夕方まで。5時までよ。2時3時に起きる身としてはなんもできませんわな。夜?うん。でかけてもいいけど、街におりれば、5分で端から端まで歩けるし、開いてる店は一つたりとも無い。

キャンパス?もちろんゴーストタウンよ。いつもの鹿さんがあるいてるだけ。

まいった。せめて車窓から景色でも楽しめれば、とおもうが、あのふざけたバスはもっと数が少なくなるし。

早起きして何かすれば?うん。良いアイディアだ。ラケットボールが私にはあるじゃないか!ところがあのスポーツは解しすぎてせいぜい1時間半が精一杯なんですよね。

八方塞がり。うん、旅に出よう。


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追伸:写真は私の憧れのリンカーンセンター

追伸:あっ!日が変わっていた。しまった。参ったな(謎)

2006年12月15日(金)



 テスト期間とあの子の事情

 この二週間テスト期間です。何度も言いますが、幸いにして私はテストはないのですが、大量に資料のプリントアウトが必要だったり、私の部屋のあるフロアから40時間以上でなかったり、提出物を提出にしにいくときには、キャンパスにむかいます。そして、ま、一通り図書館なんぞを巡るわけですよ。お友達がいればいたで、すこし英語を話そうか、という気分になりますから。

 学部生だったころにもそういえばテスト期間があったな、なんてこと思い出します。りえちゃんとまさしくんと三人で民法とか憲法とか勉強してたな、なんて懐かしい思い出があります。篠崎町という江戸川区のファミレスで深夜まで。

 さて、テスト期間といえば、女の子に変化が見える期間でもありました。それは、やけにみんな、爪とか眉毛とか化粧とかが丁寧に、綺麗になるということです。きっとお部屋とかもめちゃくちゃ綺麗になっていることでしょう。(男の子はパソコンのデスクトップとかが綺麗になったりするんですかね?)

 いやー懐かしい。テスト会場にはいると、いつも体育会に所属するあの子はジャージしか着てこないくせに、しっかりマニキュアも、何層にもぬって、眉毛のまぁー整っていること。そうした子たちがわんさかいたものです。

 そこで気づいたんです。ここでもそうかな?と。そうでもないんですよね。
1.まじめで、忙しいし、集中力があるのでソンなことする余裕は全くない
2.もともと、する必要を感じない環境にある

 どっちでしょうね。私は2.だと思うんだけどな。みなさんも学生時代テスト期間になると、いろいろ変わった方ですか?

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2006年12月11日(月)



 スリリング

 講義も終了し、テスト週間中です。私の場合テストが無く、提出部が代わりに八個もあるのですが、流れ作業のように黙々と読んで書いて、プリントアウトして・・・ということをしてたらだんだん終わりが見えてきました。おいおい、締め切り前に終わるのか?というスリリングさも薄れてきたとおもったら、また新たなスリリングなことを小耳に挟んでしまいました。

 学期の終了と共に、公共交通機関(というかバスだけなんだが)が止まると。ただでさえ時間通りこないし、本数が少ないのに、さらに少なくなると?

 この前も吹雪の中30分も待たされたんですが。

 さて、備蓄してある食糧もすくなくなってきました。あと二日分です。米・冷凍肉・タマネギ・パスタ・トマト缶を大量にかって、あとは調味料だけですごいバリエーションを作り出してきた私の夕食も、もともとの備蓄がなければ終わりです。

 さー後がないぞ。どうしよう。スリリングだ。マイナスの気温の中、あのふざけたバスを乗り継いで買いに行くようなことも、だんだんアホらしくなるんですよ。全部外食ですませるような金もないし、何より寒いし。

 どこかに行こうかと思っています。セーラムとか、ニューイングランドに小さな街を訪ねようかと。

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2006年12月07日(木)



 そういえば静かな12月

 12月なんですね。まだ年賀状作ってないんですよね。デザインも決めていない。(いや、ま、例年と同じコンセプトでなんですが、あれはあれで結構面倒くさい作業があるんですよ。というわけで今年もこうご期待。欲しい人で、まだ住所を私に伝えていない人はご一報を。別にたいしたものじゃありませんが)

 今年ほど、予定のない十二月はないのじゃないか、と思うので、思い切って携帯とかメールとか使わないで過ごしてみる十二月の一週間、とか自分でチャレンジしてみようかと思っていたりします。みなさんはどうですか?忘年会とか色々ありますか?この街には、親しい人も少ないし、遊ぶところもないし、どこかに行く金もないし、そういう貴重な年末を体験するのを楽しみにしています。

 学校などの集団生活になかなか溶け込めない子供がいる。そういう子供が大人になって、ごく普通の社会人として、社会に溶け込む。逆に、ラグビー部の主将をはっていたような活発な子が、結構、大人になって、社会に溶け込めなかったりする。

 大人は一人でも今は特に困らない。イサカに来て余計なアポイントを入れてくる奴がいなくなって本当にすがすがしい。一人でも楽しく生きていける。だから大人って素敵だ。しかし、子供の場合、一人きりになりがちな子は、周りから余計なことを言われる。私なんて強制的に放課後に遊ばさせられたものだ。あれほど意味の分からな小学校時代の思い出はない。「放課後残ってサッカーしなさい」と命令されたんだよ。いみわかる?一人でも十分楽しい子供に、「友達を作って、仲良くやりなさい」と一方的に指導するのは、たぶん間違いだ。

 今の社会は、友達ができることが、とんでもなく価値のあることだと教えている。私の知っている、あるお父さんは、娘に対して、友達といい関係を気づく中学生活を送って欲しい、と何度も私の前でののたまわった。これも忘れがたい頭の悪さ加減だ。本当にそうだろうか?

 もちろん、友達に価値がないとはいわない。しかし、そんなに押しつけるようなことかな。別に、友達が本気で欲しかったら、自然にできるだろう。溶け込めない、というのは、騒げないことだ。笑ってはしゃぐことが、友情をはぐくんでいる、というのは妄想がすぎている。

 友達というのは、たとえば、メールをたまに交換するだけとか、1年に1度会えるだけとかでも良い。私は9年つきあっているが今だの本名もしらないメール友達がいる。年齢も全然違っているとか、極端な場合、相手は友達だと思っていなくてもべつに良い。それでも、立派な友達だ。毎日会って、じゃれ合っているばかりが友達ではない。人それぞれである。

「友達は一生の財産だ」とよくいわれるが、つまりせいぜい財産程度のつまらないもの、という意味かと思う。親しげに近づいてくる奴よりも、無愛想だけど自分の楽しみを知っている奴の方が、つき合ったら断然面白いものだ。

 さ、静かな12月にしよう。

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2006年12月04日(月)
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