スナックおのれ
毛。



 タクスィに託すし。

 タクシーに乗ると、「どのように行きましょか?」と聞かれます。某バンドは、道を知らないのに聞かれてしまう辛さを「風のように行ってくれ」と歌っていましたが、はてさて。
 大田区民の私は「中原街道ですか?」と聞かれます。それに対して、私は「第一京浜で、途中夫婦坂にでてください」と答えます。すると、この方法に約3割のタクシーの運転手さんが、う〜んとなってしまうのです。そこで私たどたどしく説明するんですが、イマイチ通じない。ついには、運転手さん「近づいたら、教えて」だって。でも、まだそれは良い方で適当に行きやがる奴も時々います。
 なんだか矛盾を感じます。「どのように行きましょうか?」と言われたから、「どのように」を指定したのにわからないなんて。だったら、最初から聞かなけりゃ良いのに。それともいっそのこと、冒頭のバンドみたいに「風のように行ってくれ」だの、「稲妻のように行ってくれ」だの、「バラードのようにいってくれ」だの、「チマキ食べ食べ行ってくれ」だのと言った方が良いのかしら。反応も楽しめそうだし。

2005年02月28日(月)



 体ケア、すでに遅し。

 少しばかりいそいそと働いておりました。そういう時、私は体のケアをしつつ働きます。しかし、今回、それをすっかり忘れておりました。ようやっと気づいて、トマトジュースを飲み始めた頃には時すでにおそし。口の中があれて、喉がいたい。これじゃあ、気持ちよく生活できないじゃないかと、自分に怒りが湧いてます。
 自分の体を疲れさせるのも、自分を守るのも私自身の仕事。そう言う意味で、私は仕事をひとつしくじったようです。

2005年02月27日(日)



 臨時バスは、追憶へ。

 駅に行ったら、浅草線が止まっていた。駅員に誘導されて、バスに乗ると、懐かしい町並みが見えた。間近で見えた。あの階段に座って、夜、話をしたな、とか、この道を毎日、自転車で通っていたな、とか、嫌ではないけれど、何かくすぶるような思いがにじみ出た。窮屈なバスの車内は、動けない。数分感の短い時間に、思い出と思いが交錯して、自分がいる時間軸がわからなくなった。春のような気がした。
 あいかわらず変わらない町並み。あの奥には、いつもひとりで昼ご飯を食べていた公園がある。私の中で、その公園の時間は夏で終わっている。ケヤキの木の緑が、太陽を反射して、ぎらぎらしてるのが見えるような気がした。


2005年02月24日(木)



 人生における身分相応事件。

 私にダイヤの指輪は似合わない。然り、然り。やはり私には、どこぞのインド用品店で数百円で売っている指輪、またはいくらか高くともラフな指輪の方がよろしい。納得、納得。私にモダンな部屋は似合わない。然り、然り。やはり私にはぬかみそ臭い家、それも蚊取り線香の香りでアロマテラピーに勤しむような部屋がふさわしい。これにも、納得、納得。
 生活スタイルは、その人らしさになると思う。プレゼントやイベントは、それぞれの「らしさ」にあわせて考えなければならない。だけれども、人にはいくつかその「らしさ」を破っても良い時があると思う。たとえば、それはおめでたい席。そう、結婚式とか。
 私は5月に結婚する。だけれど、式は親族だけ小さなもの。その話をしたら、友人がパーティーを開こうと提案してくれた。とても嬉しかった。その経過報告が来た。「新宿の魚民みたいなところで良いよね?」と言われた。
 本来ならば、開催して頂く以上、何も言えない。だけれども、若干、怒りが込み上げた。やり返しちゃうぞ☆コラ(ハート)、とも思ったりした。そりゃあ「私らしい」かもしれないけどさ。ぬかみそをつまみに酒を飲むような女だけれどさ。


2005年02月23日(水)



 ふろを食べる。

 風呂は入るものだけど、疲れた体は風呂を食べているような気がしてならない。今日の私。久しぶりに本気の仕事をしかけて、若干疲れた。家に帰って、少しだらけてから風呂に入った。風呂の中では、東京人のバックナンバーを読んで、つかる。すると、体が湯をもぐもぐ食べたようで、上がったあと、けだるくなった。お腹いっぱいの時みたいに、動きたくないけだるい。でも、久しぶりに良い湯に入ったな。生活の充実は、是、日中の活動にあり。毎日、風呂をもぐもぐ食べたいものだと思った。

2005年02月21日(月)



 牛モツ探訪からCSRへ。

 本日の晩ご飯は、ほうとう。牛モツ鍋に入れる感覚で仕上げたらおいしいかしらん、と思い、オオゼキに買い物に行きました。
 オオゼキ。それは魅惑のスーパー。安くて、比較的新鮮な品物が目白押し。なんてったって、はなまるマーケットでは「主婦が選ぶNo'1スーパー」に選ばれたくらいですから。私の家からは若干遠いのですが、おいしいほうとう目指して、えっちらおっちら徒歩30分。ところが、牛モツがない。せっかく来たのに、なんたること!と思い、店員に聞くと、「最近は、メーカーさんも牛モツから豚モツに移行しつつあるんですよねえ」とのこと。
 私がよく利用するスーパーでは、近頃、牛モツが出ていたんです。たぶん、買い物客のBSEへの関心が薄れているのでしょう。需要があるから、置く、当然のことです。ですが、オオゼキでは、たとえ需要があろうとも疑いのある食材はおかないという姿勢だったようです。あっぱれ、と言うほかありません。私たちが配慮してない食卓への影響を考えてくれていたとは。
 最近、不祥事をきっかけに、企業の社会的責任「CSR」というのが話題になっています。「法律を守ることははもちろん、より人のためになることをしよう」そんな試みです。とてもあたりまえのことなんだけど、今、それを発表することが企業のPRポイントになってるみたい。それだけ経済ってやつが病んでるってことなのかな、と思いながら。私としては、オオゼキみたいな客に見せない努力がたくさん増えることの方が心地いいなあと思ったりします。

2005年02月20日(日)



 寝病姫。

仕事中です。暇です。困りました。以前の会社だったら、やっほうとばかりに外に茶でも飲むところですが、ここではそうもいきません。なんてったって、私、派遣社員。外部、ですから。ああ、困った。暇だと、意識が足に飛ぶ。足に意識が飛ぶと、むくんだ足が気になってならない。足を揉む。靴を脱ぐ。椅子に足をあげる。ネットをみる。したたか、ねむくなる。その繰り返しです。
人間、人生の半分を寝て過ごす、と言いますね。そりゃあそうだ。どんなにえらい人も、変な人もみんな寝床から起き出して、人の前に立つ。眠りは、死と等しく平等です。
昔、働いていたところに5時に寝る方がいました。そのくせ、会社の定時9時にはいるんです。不思議だなあ、と思ってたずねると、眠るのがもったいない、の一言。何をしているんですか?と問うと、ルービックキューブしたりとか。辛くありませんか?と聞くと、だって遊びたいんだもの、だって。衝撃的でした。その後、私も実践してみたんです。遊びほうけて5時作戦。仕事中、眠いのなんの!とはいえ、当時、デスクに座るような仕事じゃなかったので、あんまり眠りもしませんでしたけれどもね。
今となってはできませんが、そういえばそんなことがあったぞと。でもって、今の私5時に寝てるわけでもないのに、寝すぎだろうと反省しております。


2005年02月18日(金)



 スナックおのれへの道。

 このエンピツという日記サイトには、いくつかのオプション機能がついています。たとえば、お気に入り日記の更新情報が知ることができるマイエンピツ。この機能は、逆にだれが自分の日記をマイエンピツに登録しているかを知ることもできます。そして、私の大好きなマイリフレクターというアクセス解析。閲覧されている方が、どんな足取りでたどり着いたかがわかる機能です。
 スナックおのれの場合、私のHPから飛ぶ方がほとんど。ですが、中には検索エンジンから飛んでくる方がいます。それを見るのが好きなんです。一番多いのは「アベフトシ」と「ミッシェルガンエレファント」というキーワード。二番目は「サモハンキンポー」か「スナック」。サモハンはわかるけど、スナックって。もし、「スナックおのれ」というスナックが実在していたとしても、本当に行きたいものなんでしょうか。疑問です。また、時折、何を検索しているのかわからないものっていうのもあります。例えば、「香水を持ち歩く」。なんで「香水」の検索じゃだめだったんだろ。謎。あと、前に見た「山 海 ロッテリア」。何を求めてたんでしょうか。
 はてさて、スナックおのれ。もうすぐ10000HIT。苦節5年。ようやっとここまできました。これからも皆ざまの様々な要望に応えられるよう邁進していきたい所存です。

2005年02月17日(木)



 鈍感ボディと歩む。

 今朝方の地震を、あまり認識していませんでした。ただ薄れゆく意識の中で「でかい地震だなあ、ねむいなあ。死んでも仕方がないか」と思っていたのは覚えています。
 どうやら私には「睡眠>死」という図がなりたつらしい。なんてだらしがないんでしょう。欲望の赴くまま、目の前にある危険にも目を伏せて。聞くところによると、周りの人はガバッと起きてすぐにテレビをつけたりしたらしい。なんて逞しいんでしょう。そんな話を聞くと、自分の怖さ鈍感ボディを恥ずかしく思わないでもない。
 とはいえ、この鈍感ボディ。うまくできていて、どんな騒音の中でも眠れる、リラックスできるなど、数々の特典もついています。ある意味、生命力の源は鈍感であることなんじゃないか、と思ったりします。


2005年02月16日(水)



 バレンタイン、あげたいん。

 彼氏と、5年目。昨日、バレンタイン。あげてません。とはいえ、毎年のことです。ふたりの関係創業以来、5年連続記録を樹立!別段、何も言われないし、まあいいかと思っていたら、昨日、ついに積年の恨み(?)が出て参りました。
 彼氏「やはりくれない」。私「いつものこと」。彼氏「とはいえ・・・」。私「あげても、くわないでしょ」。言い分は平行線です。いつもならここらへんで折れるはずなんですが、昨日の奴は引き下がりませんでした。彼氏「でも、たまには」。私「あげたとて、私がほとんど食べるのが関の山」。彼氏「だけど」。私「冷蔵庫に牛乳あるから、それあげる」。彼氏「牛乳も飲むけど」。飲むんかい、と思いながら、もじゃもじゃうるさいので、ご説明差し上げました。
 私「私は嫁にもなっていないのに、あなたに飯を作るでしょ。たぶん、世の女子よりもかなりつくっているはず。あげる子たちってのは、きっといつも作ってないから、うめあわせのためにあげているの。男子はそんなことでいちいち喜んでいて、だまされている」。
 彼氏、これには納得したようで、沈黙。しめしめと思いながら、とりあえず自分を守れただけで良かったと思いながら。きっと、世の親たちはこうやって子供をだますのだな、と思いました。

2005年02月15日(火)



 お仕事、いろいろ。

 渋谷でキャッチセールスに2本捕まりました。いつもは、完全無視を決め込む私ですが捕まってみようと言う気になったんです。それというのも、それぞれのキャッチセールスの人たちが面白かったから。
 ひとつ目は化粧品メーカーのキャンペーンに関するもの。内容はよくあるものですが、声をかけてきたイズミ(仮名)という女の子が珍種でした。年令は26歳だそうですが、リアクションが大きすぎる、ギャグがなべてオヤジ。バブル時期のギャグを何度も繰り返す始末。引く子もいるんだろうなあ、と思いながら、なんでこの仕事についたの?初めての仕事なの?と、彼女がしてくるセールストークのかたわら、こちらが聞きまくりました。
 ふたつ目はスキューバダイビングの講習会の勧誘。道ばたに露店を出し、スクラッチ用紙を差し出しながら、「とりあえず、けずってください」といってきた元ADでした。彼は、常に低姿勢で話をもっていくのがうまい。元ADということにもうなづけました。そして、こちらもセールストークのかたわらで、いままでどんな仕事にかかわっていたのか?今の仕事についた経緯は?とか、私の方から質問をたくさんさせていただきました。
 私にとって、道ばたでのキャッチセールスはやりたくない仕事のひとつ。だから実際にやっている人に興味があります。危ない勧誘もたくさんあるようですが、そこは見極めながら、今後も調査を続けて行きたいと思います。

2005年02月13日(日)



 名言は、突然に。

 知人が、女の子をデートに誘ったところ、「ちょっとこの先二年位、スケジュール調整つかない」と真顔で言われたそうです。世の中、様々な断り文句がありますが、私、これ、初めて聞きました。新しい。
 断り文句って、難しいです。私にとって、相手に頼りにされたり、好きになられたり、言い寄られたリって、内容的には嬉しいもの。ただ断るのは、それが自分には難しい相手、または日取り、事柄だっただけってことですから。それを断るためには、相手が納得することを言わなきゃいけないと思っています。日常的な話でさえ伝えることは難しいのに、断り文句って中でもハードルが高いなと感じています。
 そうしてみると、この断り文句。相手が納得することを狙っていません。皆無に等しいです。むしろ相手を呆れさせることだけを狙っています。新しい、新しすぎる。その証拠に知人、「米大統領並にお忙しいOL…いるんですね!」の一言。
 こういう断り文句もあるのだな、と関心しながら、その名言自体を使っていきたいなと思いつつ・・・。でも、知人がかなり嫌われていた路線もあるな、と考えてみたり・・・。

2005年02月12日(土)



 好きな人には。

 好きな人には、自分を知って頂きたいと思っています。とてもわがままで迷惑なことだと知っています。見る見ないは、本人の意思だから仕方がない。同じように、私の意思として、好きな人には私の汚い部分、卑怯な部分、邪な部分、わがままな部分、恥ずかしい部分を知って欲しい。知るだけで良いんです。理解しなくていいんです。知ってて欲しいと思ってしまうんです。
 だけれど、私は面と向かって自分を出すのは下手です。こと、そういう部分は隠したがります。自分を良く見せよう見せようとがんばる卑怯くさい人間なんです。以前は、文章にもそういう傾向がありました。でも、ある時期、詳細に伝える努力をした文章があります。その時、経験していた恋愛をもとに自分と状況を書こうと試みた文章です。文章的には、稚拙だろうし、深みもないかもしれない。ただ、私にとって、あの作品は、自分自身の書く歴史の上で、とても大切にしている作品です。
 ある日、友人のひとりに「読んだ」と言われました。その時、私はその作品をあまり周りには見られたくなかったんです。でも、彼女の反応は私の思ったものとは違ったもので、「私とのつながりをずっと続けて行くことを決めた」そんな内容でした。とても、嬉しかった。恥ずかしくて仕方のない内容だったけれど、それをも認めて友達でいてくれるんだと嬉しくなりました。それから、私はその作品を好きな人に読んでくれるように頼んでいます。相変わらず、辛くなるから読まないと言う人は多いけれど、できれば読んで欲しい。汚さも卑怯さも邪さもわがままも、恥ずかしいことも、全部含んだ私と付き合って欲しいとと考えています。読んで、別れてもいいから。

2005年02月11日(金)



 なんで、書くのかな。

 なにがしたいと、言われると、わからないと答える。仕事を始める前は、業務内容もわからずに「プランナー」と答えた。生意気盛り。今は、なにがしたい?どういうふうになりたい?と聞かれると、わからない。それぞれの職業の業務もある程度わかるようになったし、同じ仕事の中でも細分化されているのもわかった。でも、わかるにつれて大きなところがわからなくなった。近眼。
 ただ書きたいのならば、今の仕事じゃなくてもいい。他にもかける仕事はある。クライアントの意向をくんで、時にはわがままも聞いて、夜遅くまで残ったりして。逃げ出したくなることだってある。そもそも書くことなんて、努力も必要だし、言ってみりゃ面倒だし、こうやって日記を書くのも眠いのになんでだよ、と思ったりする。じゃあ、なんで書くんだろう。なんでコピーライターなんだろう。
 TCCという賞を知った時、おもしろ半分で「絶対取る」と豪語した。言いふらしまくった。挫折知らずの私は、自分なら絶対とれる、と思っていた。でも、今は自信がない。世の中に広告なんて吐くほどほどあるけれど、そのなかで人の暮らしにまで飛び出てくる文章は、多分少ない。そこに入り込めなければ取れない賞だろうと今は思っている。
 ただやっぱりコピーを書く時の自分が好き。意識が細く細くなって、なにも気にならなくなる瞬間とか、悩んで頭をかきむしったりする瞬間とか。たぶん無我夢中と言う状態なんだろうと思う。追い込まれた時、時間がない時、無理な注文をされた時、無我夢中はやってくる。夢中になることに理由は必要かな。今の私には、理由も目標も挙げられるほど、余裕がないようです。

2005年02月09日(水)



 手帖。

 ここ数年、手帖なんて買わなかったのに、買ってしまいました。小学生の時から大学まで、私は毎年手帖を買っていました。ですが、社会人になって買わなくなっていたんです。普通、逆なんですけどね。昔は予定で手帖を埋め尽くしたり、ライブのチケットやらを溜め込むのが好きだったんです。それが、なぜだか面倒になって、手帖を買わなくなってしまっていました。
 私はスケジュールがいっぱい書いてある手帖が好きです。だから営業さんの手帖も好き。予定の内容はもちろん見ていませんが、その埋め尽くされた様子。忙しくて辛いこともあるんだろうけど、日々を整理して管理している感じがして好きです。
 久しぶりに手帖を買ったので、是非私もそれにあやかりたい。スケジュール一杯の他人の手帖も好きなのだから、きっとそれが自分ならもっと楽しいはず。最初はスケジュールなんてあまり入らないかもしれないけれど、毎日のことがらを管理してみたい。
 いつか今年と来年と再来年の手帖を並べて、だんだん増える様子が見れたら素敵。その時、やっと「一人前の大人」になれるような気がします。ま、遅すぎる到達だけれど。

2005年02月08日(火)



 ティファニーの逆鱗。

 この5月に結婚するんです。式場、決定。披露宴スタイル、決定。ドレス、決定。花、めぼしあり。面倒臭がりの私のくせによくやったもんだと我ながら感心しておりますが、まだまだやること満載です。目下の課題は、式に装着する装飾品。以前から目星をつけたものがあったので、今日はティファニーに行ってみました。
 とりあえず、おばさん店員に事情を説明して、試着。これがなんだかしっくりこなくって考え込んでいると、おばさん店員が、「これなぞいかが?」と、シルバーの紐が何十にも重なったネックレスを勧めてくれました。でも、これがね、なんだかしっくりこないの。ってか、私がすると首なが族の装飾品みたいに見えちゃうの。だから、同行していた相方に「首ながっぽいねえ」とぼやくと、おばさん思案顔。そういえば、と私、思い立って「エルサ・ペロッティとか言う方がデザインしたもので、丸くて真ん中開いているやつも気になっていたんですが」と言うと、おばさん店員「エルサ・ペレッティですね」と少し不満顔。あったあったと駆け寄り手に取ると、それは当初考えていたものよりも相当値段が安くて、普段使い使用のものだったらしく、おばさん「いくらなんでも、それは」と若干怒ってました。
 ついに触れたティファニーの逆鱗。まあ、そもそもTシャツにジーンズ姿の私がおばさんを良いように使い、勧めたくれたネックレスを民族衣装と言い放ち、その上、デザイナーの名前を間違え、挙げ句の果てにおばさん店員の想定する「結婚式」とかけ離れたものを選びそうになったんですから、仕方がないでしょうなあ。若干、笑いそうになりましたけれども。

2005年02月07日(月)



 音楽が元気だ。

 最近、ほの暗い本ならびに漫画ばかり読んでおりました。たとえば、車谷長吉の愚か者ならびに武蔵丸、太宰治のきりぎりす。漫画は銀河鉄道999、火の鳥、ブラックジャックなど。たまに、諸星かずみのエッセイでお茶を濁したりしましたが。音楽も、ここしばらくROSSOばかり。それぞれ好きでやっているにもかかわらず、気持ちが若干塞いだようです。
 そんな私のもとに朗報。くるりのニューシングルが今月23日にでるそうで。HPで、少しだけ聞くことができました。これがあっかるいのね。アップテンポなのね。春がちょっと見えたのね。なんだか小学生の時の春の遠足を思い出しちゃった。
 私にとって春の遠足は、とても楽しいものでした。友達も出来初めて、路地にはたんぽぽとオオイヌノフグリが咲き始めて。空気は少し寒いけど、楽しくて、楽しすぎて、少し不安にもなって。でも、明日も来年も全部希望にみちみちて、全部信じられるような気がしました。そんなことを思い出した。とても楽しくて嬉しくて、でも不安はあって、乗り越えてみせると思える。
 嗚呼。音楽が元気だ。私も元気だ。音楽は、いつもそばにいてくれる。嬉しいな。

2005年02月05日(土)



 プロフェッショナルの性。

 ほろ酔い気分で最寄り駅に着くと、池上本門寺から案内板が出ていました。池上本門寺と言えば、由緒あるお寺で、どでかい。だから、個人の葬儀をやるなんて珍しいなあとおもったんです。よっぽど旧家の方が亡くなられたのかなあと。しかも、名は「御法川」。なんて読むんやねんと。私の中で勝手に「御」がつく家=旧家、または三文字の名字=旧家、読めない名字=旧家という思い込みがあります。しかも、池上本門寺で挙げる方ですから、私なんて庶民がわからないよっぽどすごい人が亡くなったんだろうなあ、と思っていました。
 しかし、家に帰ってみて、その方が誰だか判明。みのさんのお父さんだったみたいですね。私のこの一ヶ月。みのさんのテレビといっしょに目覚めていた一ヶ月。テレビで見るみのさんからはまったくそんなこと感じられなかった。いつものように健康の秘訣を説明して、いつものように視聴者の相談に乗って。
 あの方は、やはり頭ひとつもふたつも飛び出たプロフェッショナルなのだなと改めて思いました。

2005年02月04日(金)



 初ツケ。

 西馬込を最寄駅にしている私。ですが、私の家は中途半端な位置にあり、東急線の洗足池などからも帰れるような場所にあります。現に、今の家に引っ越してからしばらくは、洗足池を最寄駅にしていました。
 今日、五反田で飲んだくれて、ふと洗足池が恋しくなりました。ってなわけで、東急線に乗り、久々洗足池へ。ラーメンを食べて、ふらふら歩きながら、大好きなバーへひとりでぶらり。店に入ると、客は私一人。いつもは話し込むバーテンさんとも泥酔のため話す気になれず、店のはしっこにぽつんと座っておりました。では、ひとりでぽつんと座って何をしていたかというと、なにもしてません。ずっと頼んだギムレットの入れ物ばかり見て、すばらしいフォルムだとばかり思っていました。
 一言もはなさずにいざ精算となり、1万円を差し出すと、バーテンさん。「今日はおつりがないから次回でいいですよ」とのこと。それじゃ悪いから、じゃあ600円と差し出すと、苦笑い。泥酔ついでの初ツケ。よもやこんなところで出会うとは。憧れていた「ツケ」の突然の登場に、戸惑うばかりの小心者のお話でした。

2005年02月03日(木)



 執着心パワー〜欲求不満最高潮編〜

 電車に乗り遅れたり、流行に乗り遅れたり、時代に乗り遅れたり、卒業時期に乗り遅れたり、就職に乗り遅れたり。いろいろ、乗り遅れながら、生きてます。
 昨日、雑誌の片付けをしていて、ふと目に留まった素敵ブレスレットがありました。どうしても欲しくなって雑誌の号数を確認したら、昨年10月号秋コレクションとあります。とりあえず、ネットで検索。HPからフリマから調べましたが、みつからない。そもそも、そのブレスレット自体がみつからない。ってなわけで、欲求不満最高潮。執着心ばかりがふくれあがっています。
 不思議なことに手に入らないものって、どんどん素敵に見えます。現に、今、そのブレスレットが、100万のダイヤより私に取って価値あるものになっている。でもね、そういうのって手に入れると、拍子抜けしちゃたりするんです。空想が膨らみすぎて実際のものと少し差がでるみたい。事実、以前、探し尽くして手に入れたデジタルカメラ。ありゃこんなんだったっけ、と思いました。ちなみに、ようやっと付き合えた男子にも、コレ(男子)でしたっけ?なんて一瞬が・・・。ま、そんなこともあったぞ、と。
 この執着心パワー〜欲求不満最高潮編〜。本当に欲しいものに向けると、少し不幸になるようなので、いっそのこと、いや〜なことに使いたい。いや〜なことだったら、執着心パワー〜欲求不満最高潮編〜により、少し幸せなことに変換できるのかな、なんて。

2005年02月02日(水)



 営業向きか、否か。

 営業をしている人ならびに営業をやってた人を本当に尊敬しています。私は営業をいっぺんもやったことありません。ちなみに、今、私のまわりで営業をしている人が、いません。やっていた人はいますが、みんなそれぞれに思い悩むことがあり、公務員になっちまいました。
 仕事をしていたり、求職していたりすると、たくさんの営業さんにお会いします。彼、彼女の仕事ぶりを垣間見て、圧倒されるばかりです。クライアント側の予算や意向、時には担当者の性格、気分、状況などを考えみながら利益を追求するなんて。私は一日で嫌になります。もちろん営業活動は営業職に限ったことではないけれど、本当に強い逞しい方たちだと思うんです。
 今日は、派遣会社の営業さんと一緒に派遣先の企業へ面接に行きました。最近、面接における「適当シフト」を体得しつつある私は、例のごとく「適当」にしゃべり、面接をすませました。すると帰りに同行していた営業さんが「営業、むいてるんじゃないですか?」と一言。おそらく、その方は2年めくらいの新人。まだまだ仕事で苦労をしているのでしょう。でもね、それはその方が真剣に営業に取り組めているからだと思うんです。恐れ多いお言葉を頂いてしまったと思いながら、今はうまくいかなくても将来のあなたのクライアントは幸せですよ、と心から思いました。

2005年02月01日(火)
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