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■ 青の炎。
いかんせん、人と人の間には隔たりがある。自分の心は、体という器に入っていて、それがあるかぎり、人との接触は一枚ガラスの向こう側に感じられる。時折、その隔たりは壁となって私を囲み、周囲との摩擦や行き違い、すれ違いも引き起こす。隔たりがある限り、状況を飲み込むことや、相手の心情や環境を理解することが本当に重要だと痛感する。 ふと、そういうふうに感じられるようになったのはいつの頃だったか、と考える。だいたい10代の半ばだったろうかな、と思い出す。やっぱり思春期とか青春時代とかは馬鹿にできねえんだな、と切に思う。 青の炎を見た。完全犯罪をもくろむ17歳を嵐の二宮君が演じる映画。あややと杏ちゃんがヒロインででてくる、ちょっとおいしい映画。どんどんふさぎ込む二宮君が、すぐに大きな水槽の中に入り込もうとする姿が印象的でした。最後の方、二宮君はガラスケースの中で手を伸ばすようになるんですが、それこそまさに、心の隔たりを認めた瞬間なのでは?と思いました。 青の炎は決して明るい映画じゃないけれども、一概に暗いともいえません。だって、そうしてしまうと、私の10代を暗い時代と言い切ってしまうことになりますから。なかなかふさぎ込んでて良い映画。そんなところでしょうか。
2004年07月31日(土)
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