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■ 色恋。
スキとかって、どうしてこうも人を翻弄するのかしら、と思っている今日この頃。しかも、スキとかの文章を書くのって、イヤに恥ずかしくて、おもいあがっているようで、実は私はどうしようもなく、嫌いです。素直な気持ちを伝えるとか、お互いを思いやるとか、そういうことも、文に書くと、「私は良い人で〜す!」と宣伝しているようでイヤなんです。同じような感覚を色恋ネタを書く自分に感じます。しかも、なんだか、自分がとても女々しく感じてしまうし、それに翻弄されっぱなしって!と反感すら覚えます。けれど、実際は、そうなんですよね。私の場合、文に落とすとそれをまざまざと見せつけられるようで、イヤなのかもしれない。結局は、自分のまだ幼い部分に蓋をしているだけなのかもしれない。 この間、恋愛小説を久しぶりに読みました。吉田修一の「東京湾景」という本です。メールで知り合った男女が、だんだんと「恋」の本質に向かって、突っ走っていく様がとても印象的な本でした。グッとくる、というよりは、ヒリヒリする。ジュクジュクしたところをえぐられる感じ。同じような感覚を覚えたのが以前読んだ「赤目四十八滝心中未遂」という車谷長吉の本。毛色は「東京湾景」と全く違うものですが、なんだか同じように「ヒリヒリ」します。 なんか、もう、私の色恋文に対するモヤモヤなんて、ホントどうでも良いいや。だって「色恋」という題材で、今の私が思い浮かべるものが、その二冊でほとんど書かれているんだもの。
2003年10月28日(火)
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