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■ 金木犀。
今日、この秋始めて、金木犀の香りに気付きました。芳香剤の香り、などと、言っていたのは小学生の頃。たぶん、今でも、トイレの臭いがする、なんて言っている子供は少なくないでしょう。トイレの香りがあって、金木犀がある。本当は逆のはずなんですけれどね。
金木犀の木は、わりと大きな木になります。しかも、小さな花を大量につけて、それが盛りをすぎるといっきに落ちるものだから、ちょっと始末に困る木です。ただ秋に咲き、秋を知らせる香りを運ぶ数少ない花であることは間違いありません。その心地よくて、強烈な香りだけに注目されて、トイレの花になってしまったのは、ちょっと悲しむべきことです。
ただ、最近はトイレを金木犀の香りにする所も少なくなってきました。あまりにトイレのイメージがつきすぎたせいでしょうか。でも、これを利用して金木犀の地位が上がれば良いと私は考えます。トイレ=金木犀の香り、というイメージのついていない、まだ小さな子供。私は彼らと、そのお母さんたちに期待しています。もし、子供に「あの香りはなに?」と聞かれたら、決して「昔のトイレの香り」とか無粋な答えをしないで下さい。あれは、金木犀。秋の花です。
2002年09月22日(日)
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