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2004年12月28日(火)
カエルの王様なんて居なかったね


あれから

興せるものは文字ばかりという

まるで魔法にかけられてカエルになってるような

そういう

くいな


意味の無い

楽しいリズムも

忘れてしまった


あの日

わたしが

エンドロールだった日


水鶏


、 クイナ




鳥の漢字をたくさん調べた


鶺鴒、鷸、鶇、小啄木鳥、鸚鵡、金糸雀、信天翁


アホウドリ


きみは

ハンテン、という名前を

持つがいい




アホウドリ

きみの響きをきく度に

左胸に少し、小さな

穴が空く





わたしは

あの日から

詩がひとつも、書けなくなった


それを

わらったの

脳の奥で

なんて

軽やかかと

笑って

ばいばい

もう、溢れ出るそれの、噴火口の、

くちを塞いで

もう、噴火することもない



ばいばい


カナリヤ

良い声で


水鶏


わたしのおなか

たいそう、気に入ったよ



あの日

たしかにわたしはエンドロールで

足のうらの温度

地べたとの交わり

ダンスホール

もういちど

ダンスホールで

わたしは人間に戻れるだろうか

戻りたいんだろうか


詩を

手の平で

手の甲で


ばいばい水鶏

金糸雀


わたしはもう詩が書けなくなった

ありがとうって

わたしの熱を持って行ったそれに

ありがとうを言ったから

もう、遊べないの


文字ばかりを興しても

わたしは

くるしいとか

たのしいとか


違くて


文字は

忘れられない

どんなに

みったくない文字でも

エンドロール

さいごにわたしの名前はあった


たしかに

わたしはエンドロールで

ダンスホールのような熱から

いまも抜けられない


そして

しあわせって

わらったの











*******因に***

せきれい、しぎ、つぐみ、こげら、おうむ、かなりや、あほうどり