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2003年03月15日(土)
マイケル



きみの眼は
淋しいと誰かが言った
きみの眼は淋しいと
わたしも思ってる
有り余るお金と
莫大な有機物と
その中で
ぷくぷく息をしている
鯉みたいな
マイケル

何千万円もしたチェスボードのナイトは
きっと一生
動かされることはないでしょうね
きみの眼は淋しいから
きみは満たされないから

ぐるぐる回るメリーゴーランドの
先頭にいてね
マイケル
いつも一番前にいてね
きみのひきつった笑顔は
痛々しさ以外のなにものでもない
子の父親
世界の見世物
それとも生贄
違うわね
どれも陳腐
そして
どれもマイケル
淋しい眼
見開かれた
淋しい眼のおとな

きみは海に出た
口をぱくぱくさせる

海は果てしなく自由なのに
きみは鯉だから
水面で
生きる
限りなく
不自由なおとな

マイケル
メリーゴーランドは
もう大人になったわたしには小さくて
マイケル
きみはいつも
いちばんまえにいて
わたしは勝手な受け手として
鯉たるきみを
マイケル
脳の片隅に置いているから

マイケル
もうすぐ日が暮れるよ
きみの時間
そしてきみの
死ににゆくまでの時間
マイケル
だれも大人になるかな
メリーゴーランドに乗らない大人に
マイケル
もうすぐ日が暮れる




日も暮れるよ












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2003年03月21日(金)
マヨヒガに似た納屋



羊を持っていた
昔は


羊は納屋で交尾をしていた
交尾とは虫みたいなのでsexだったかもしれない
納屋には草を刈るための機材しかなかったが
羊はそこが気に入っていたらしかった
小さな明かり窓から牛が凝視していた
羊のsexを

恍惚の羊
納屋の中は羊の匂いで満たされ
なにかのために刈られる毛が舞い散るのはまた
自分の意志で無駄にしているようで嬉しかったのだろう



-もう戻らないつもりで




こんな山奥で泥臭くなるのはまっぴらで海へ行こうと思った
まだ間に合うならsexをしなければならないと思った
それはまた義務でもあったから




下になっている羊が言った(言ったのだと思う)
「 は や く ご は ん を た べ な さ い 」
上になっている羊は何も言わない(言わなかったのだと思う)
牛は相変わらず凝視していた



もう戻らないつもりで/(わたしは)/納屋に火をつけて/山を降りた





あれから羊は持っていない













2003年03月29日(土)
*空白に捻じ込むアイソトープ戯言祭り


アイソトープってなんだっけ。
ああ、ここ空いてたから戯言を。誰も見ないだろうし。これ書いてるの4月6日。
自己満足で書いてるだけだから字も小さいし。

ってかここ、詩、見てくれてる人がいるのってすごい嬉しいですね。
なんか。どんな衝動にせよ。
ちょっとづつでもカウンタが回るのは嬉しいです。
しかも全然違う分野の人がMyに入れてくれてたりすると涙ものです。
何かの間違いでボタン押してしまわれ、などと思ったりする小さい女こはし。


好きな詞でも載せるか。
日記書いてる人、けっこうやってますよね。読むの楽しいです。
みなさんいろいろ聞いてらっしゃる。

だけどわたしは、とっても世界が狭い。
広くいろんなのが聞きたいと思わない。ヒットチャートなんて大嫌い(笑)
そりゃま、全部とは言わないけれど。

GLAY / BLUE HEARTS / THE HIGH LOWS / Cocco が大好き。
THE YELLOW MONKEY / U2 / 鬼束ちひろ はけっこう好き。

でもライブ行くのはGLAYだけ。もうずばぬけて好き。
ブルーハーツ、Coccoは好きになったの遅くてリアルタイムじゃなかったから
ライブ行けなくて残念だった。すげー悔やまれる。
そういえば前に美容室の担当の兄さんと「何聞くの?」って話しになって
Coccoを出したら「それは悲しい時とかに聞くの?」って言われた。そんなイメージですかCocco・・・

あの兄さんどうしてるかな。ちょっと好きだった。好きにちょっともくそもあるかって話しですけど。
別れた彼女に似てるって言われた。雰囲気とか、見た目の感じもって言ってたっけかな。
それはどうなんだろう。複雑だったなぁ。
バンドのボーカルで、ハイロウズのコピーもするって言ってた。(確か)
それすっげー自分好みじゃん、と思ったのにどうにも出来なかった。。。淡い(バカな)思い出。

悲しい時にCoccoなのは、実際あった。ある。ほとんどがGLAYだけど。
どうしようもない時に、すごく痛いうたを聴くのが好き。
痛いの、切ないの、染み込んでくる声で。
それは幸せなときにも言えることなんですけどね。

なんだか、恋してる時は恋のうた、とか全然思わないし。ちょっとねじれてるのかも。

なんか、画面が苦しそうだから次の日のトコに書こう。
首のとこまで水が、うぇーうぇーってあがってきてる感じだ。




2003年03月30日(日)
*空白に捻じ込むアイソトープ戯言祭り2


好きな詞でもつらつらと。


世の中に冷たくされて ひとりぼっちで泣いた夜
もうだめだと思うことは 今まで何度でもあった
本当の瞬間はいつも 死ぬほど怖いものだから
逃げ出したくなったことは 今まで何度でもあった

終わらない歌をうたおう クソったれの世界のため
終わらない歌をうたおう 全てのクズどものために
終わらない歌をうたおう 僕や君や彼らのため
終わらない歌をうたおう 明日には笑えるように

                          < BULUE HEARTS / 終わらない歌 >

 ブルーハーツの中で一番好きかも。そういえば、中学の時
不良は必ずと言っていいほど、「リンダリンダ」の歌詞を机に書いていたor彫っていた(笑)

*

不器用に生きた軌跡の果てに 大切な何かを失くしても
憧れに生きた軌跡の果てに 大切な何かを失くしても

                               < GLAY / 軌跡の果て >

 このうたは世界で一番好き。ってこれからも絶対思う。

*

あなたの優しさ降らない日はない
あなたの夢を見ない日はない
あなたの空が曇る日はない
あなたの歌が届かない日はない
あなたの温もり求めない日はない
あなたの未来支えない日はない
あなたの道を照らさない日はない

あなたの笑顔に酔わない日はない

あなたの口唇にふれていたい
あなたの愛にそのものになりたい
どこかで失くした心の変わりに
全て引き受ける それもかまわない

あなたの幸せ願わない日はない
              
                          < GLAY / ALL STANDARD IS YOU >
 どっぷり。

*

悲しみ愛より深いのは だあれ?   
生まれ来る風に吹かれ 泣いて

でも大丈夫
あなたはすぐに
わたしを忘れるから

                               < Cocco / 風化風葬 >

 Coccoはなんか抜粋するとダメだな。他のも抜粋じゃない方がいいことはいいけど。

*

I know it aches
How your heart it breaks
And you can only take so much
Walk on,walk on

Leave it behind
All that you fashion
All that you make
All that you build
All that you break
All that you measure
All that you steal
All this you can leave behind
All that you reason
All that you sense
All that you speak
All you dress up
All that you scheme...

(訳)
わかってる、疼くのは
どんなにあなたの心が砕けるか
耐えられるにも限度がある
でも歩け、歩き続けるんだ

捨ててこなきゃ
あなたは捨ててこなきゃならない
何をこしらえようが
何を作り出そうが
何を築こうが
何を見積もろうが
何を盗みとろうが
あなたにはこういうものは何もいらない
何を論じようが
何を感じとろうが
何を語ろうが
何を着飾ろうが
何を企てようが・・・・・・




                                 < U2 / WALK ON >

 訳って大事ですね。この部分こうやって訳したの!?ってびっくりするやつは多々ある。
そんなに英語分からないけど。

わたしは洋楽は全然聴かない。それは歌詞がわからなくて歌えない、ということが一番大きい。
大好きな歌は歌えないと嫌。だから洋楽ってなんか・・・なんだよなぁ。
詞もやっぱり、歌を好きな理由に含まれるし。
多分、聞いたらいろいろ好きなんだとは思うのだけど。
そんなかでもU2はかなり好き。土壌が好きなんだろうな。
マリリンマンソンも詳しくないけどそれなりに好きだった。好みがめちゃくちゃだけど。

あーー、U2のライブ行きたい。ダブリンでもいいから。死ぬまでには行ってやる。





2003年04月02日(水)
*詩じゃない日



あれですね、
書けない時はどうふんばっても書けませんね。ええ。
こんなん珍しいことなんでかなりイライラしちゃってるんですが。。。
(別に書けと頼まれてるわけでもなんでもないんですけどね。)

日常生活ってやつは多大な影響を詩、詩作に及ぼすんですねぇ。。。
当たり前か。

以前zamboaで拝見した木村ユウさんの言葉が
詩を書こうとするところどころでよく、ひっかかります。

 「たとえやむにやまれぬ、心の露呈があったとしても。」

平易な言葉で、親しい友人に話すような言葉で、
詩は新鮮な驚きを持てるし、行間からは品性を出すことだって出来る、と
川本真知子さんの特集をした時におっしゃっていました。

わたしは、「やむにやまれぬ心の露呈」を
そうやって書くことが出来なかった。し、今も難しいと思っている。
今わたしが詩を書いたら、「やむにやまれぬ心の露呈」を露にして
何も残せずに終わるだけだと思って。
それが自分にストップをかけているなぁと思います。


以下zamboa木村ユウさんの言葉一部抜粋。(抜粋ってしていいのかしら。。。)

 何も書くべきことが見つけられない。
 書くことがないのではない。
 書くべきではないことならいっぱいある。それを書くことは簡単だ。
 でもべらべらと喋って、いったいその後に何が残る?
 何も残らない。


書きたい思いばかり先行している。
けれど、書くべきではないことも、見極めないといけない。
そう思っている今日この頃です。
そんなのとすごく遠いところで書くのもアリなんですけどね。
詩だったら。






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2003年04月10日(木)
メロディ

 

 冷蔵庫で

 卵を育てている

 キウイみたいに

 かわいそうな鳥が産まれたらいい



 蛇口から搾り出されるものに

 音をつける

 黄色く粘る

 カタツムリのような声が出る



 浴槽で

 首をあたためている

 首は一日中謳っているので

 風呂場では共鳴して五月蝿い

 公団住宅の5階は

 首の階として有名です



 ふたごの卵を見ると

 それだけで

 苦しくなる

 卵は

 キウイだったらいい





 いい



















                                  どろり















↑投票するとコメントが変わるちょっと姑息なボタン これはハイロウズ


 一日が24時間5分くらいありそうな気がしてて、あんまりストレスたまってなくてキトクな方は、
前日の戯言を見てみると、ちょっと疲れますよ。別にオススメはしませんよ。







2003年04月12日(土)
クチナシ



 もうしゃべれません

 その口は
 つむがれてしまったから

 お得意のでかい口も
 もうたたけません


 こうなったら
 すぐにでも皮膚を探し出すのに!


 わたしには痛点がないので

 もう感触も
 忘れていくだけなのです



        なんてこと!


 口は
 出口と入口となって

 言葉を傷付けてゆくだけです


 次の皮膚を探そうにも
 やわらかさがあだになるばかりで


 もう見つけてあげられません