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夢の図書館新館

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-- 2010年10月09日(土) --

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『あんじゅう―三島屋変調百物語事続』

2010年度コワカワイイ大賞モンスター部門に、和物ですが、 「あんじゅう」を推薦させて頂きます!
「まんじゅう」コワイ、じゃないですよ、この夏出版された、 国民的大ベストセラー作家・宮部みゆきさんの 『あんじゅう―三島屋変調百物語事続』(中央公論新社) タイトルロールを飾る第三話「暗獣」、 古屋敷に潜むモノノケです。

副題から判るように、この本は 『おそろし 三島屋変調百物語事始』の続編で、 お江戸は神田三島町のお店に暮らす訳ありな娘おちかが、 噂を聞いて尋ねて来る人々から 「変わり百物語」を聞き取り続けるのですが、 なんとも奇妙で可笑しかったり、 人間の怨念、悪意にぞっとする話だったりする中で、 この「暗獣」のお話のいじらしい事、 私は新聞の連載で毎日読んでいたのですが、 ある日、新聞紙つかんだまま思わず泣かされましたよ。

南伸坊さんのほんわりした挿絵の相乗効果もあって、 確か出版時の紙上対談で宮部さんが、 新聞連載時の挿絵を見て、更にイメージが育っていった、 というような事を語られていましたが、 新刊本もイラスト満載で、中央公論新社は、 この絵でアニメーションのPVを作ってしまっているほどです。 しかも優しい語りが宮部さん御本人、制作がなんと京極夏彦氏!

また、今話題の電子書籍化ですが、「暗獣」のお話だけ、 iPad用のアプリになったそうです。 新聞連載時の挿絵が全部載っていて、しかも触ると動くらしい。 大人気となったコワカワキャラあっての企画ですね。

あ、第一話「逃げ水」のお旱さんもコワカワいかったな。(ナルシア)


『あんじゅう―三島屋変調百物語事続』著者:宮部みゆき / 出版社:中央公論新社2010

2003年10月09日(木) 『バンパイヤ』
2002年10月09日(水) 『調理場という戦場』
2001年10月09日(火) ☆古本屋巡りをしても、読みたい。
2000年10月09日(月) 『血のごとく赤く』

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