スナックおのれ
毛。



 ラブソング

真夏なのに、半袖では肌寒くて、小雨が降っている。それでも、林のなかではセミがなく。緑は雨のしずくで重く、沈んでいる。そんな日の午前中は、くるりのラブソングがハマりすぎて、息がつまる。大きななにかを思い出しそうで、思考をとめる、靄にする。半袖の腕にときどき水分を含んだ風があたる。目に見えない物理的な圧力に、また静かに息を吐く。

2018年08月08日(水)
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