告白は喉の奥
L.ニトロ



索想


僅かの拒絶で僅かに距離を取る。
それは臆病でも慎重でも「ビビリ」でもなくて、
怠惰でもあるし有り様なんだと思っているけど。

真実はどうかな。わからない。

何が本当かなんて本当にわからない。


素っ気なくされるのが辛いとかでもない。
「逃がし」をつくるのが巧いのに踊らされているのかもね。
スッと覚めてでも冷えずに、
与えられたメッセージを分析して行動に反映する。

盲目になれたらいいとも思う。
だけど繰り返したくない想いもある。


ああ、そうか。
だったらきっと、
「しょうがない」し、「それでいい」んだろう。

2005年08月30日(火)



甘い、痛み。


贅沢品を身につけるためにする磨く努力が嫌い。
「そんなことではいけない」わけではなくて、「それでは変われない」んだということ。
発生する選択肢。
こういうのも、嫌い。
怖ろしく衰えている。

例えば駄目でも構わないから、足りることができるかなあ…

ひとつずつでいいなら、今は充分だと思う。
今月は頑張った。(笑)


のんびりしたいからのんびりしよう。
のんびりと、ちゃんとしよう。


ああ、そう。
本当に。

あなたは、私を変えた人。
だから本当、それだけでも構わないと思える。

2005年08月25日(木)



Don't say more.


緩やかに穏やかに、

変化をつけるのは己の指先で、だから、
手を伸ばさないと手に入らないものにも、疲れている。

こちらのアクションで手に入れる関係はすぐに固定を始め

―――…

…あの人の顔を思い出す。
それは愚痴を許さない、甘い甘い後悔。

諦めること、怠けること。
躊躇する指先をでも、やたら引かれるのも疲れる。


緩やかに穏やかに、
退屈すらも楽しめる時間を作りたい。

こんな風にいつだかも愛した人を思い出す。

辛いことを避けよう。
痛みを避けよう。
面倒な手続きなら省こう。


あなたの歩む先からただ、小石を退けるようにして過ごしたい。

何も言わないあなたが、知っていることを知っている。

2005年08月21日(日)



やわらかな距離


ふわりと近寄る距離。
それ以上縮めることも、上手に擦れ違うことも今やできなくなっていて。

曖昧な気配を感じるだけの距離に立っている。

刺激や変化を嫌って、
やわらかな距離と時間に留まって。

花が枯れていくのを見ている優しさに似ているようで少し、本当は焦ったりもする。


目を伏せて意識的に、もしくは無意識的に
チャンスの女神様が悠々と歩いて去るのを見送っていた。

衰えた脚では一歩、踏み出すのも難しくて、
きっと、
一歩、初めて踏み出すのが一番難しいのかも知れない。


見送るつもりでいた。
枯れ始めた花を急に、慌てて育てるのに躊躇している。

女神様も少し飽き気味で、
あまり、こちらにはお寄りくださらなくなったご様子。

やわらかな距離
枯れ始めの花
触れようかどうしようか迷う自分の指先を少し、
まだ、眺めている。

2005年08月09日(火)



頃合い


去年と何故か同じよう、4月から書き始めた日記が8月で途切れいているので。
…まあ、そのくらいなんだろうなあ、と。

ゆっくりと鈍っていく。

まだ今月会っていないし、顔を見たら気が変わるかもしれないけど。


頃合い、なのかもね。
時間を止めることはできないとそう、知っている。
だからゆっくりと、いずれ波に洗われる砂の塊のよう、流れるのを待っていた。
思う。


来年の今頃は、何を考えているかなあ。

2005年08月01日(月)
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