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■呼ぶ声
泣いたり笑ったり、しなくなる理由かもしれなかった。
あなたは私を、変えた人。 あなたは欲望を、思い出させた人。
「だってお前、執着するものなんてあるか?」 そう言って向けられた目つきを覚えている。 「俺も自分が大事じゃないけど、俺は自分が好きだからな」 射抜かれたような見抜かれたような羞恥を覚えている。
逃げている、逃げ続けている、逃げ癖がついている。 そこまでは思い至らなかったかもしれない。 でも、私が知っている。
泣いたり笑ったり、するのは辛い。 幸も不幸も、情けないこの身には重すぎて。
誰かを羨ましいと思う気持ちを、思い出す。 憎むのではなく「そうなりたい」と思う痛みを思い出す。 したかったことをサボっていたのだと、あの人はサボらなかったからなのだと思い知る。
会いたい。会いたい。
2005年07月27日(水)
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