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2002年09月30日(月) 常識

疲れていたけれど、今日は週明けで仕事が待っている。
何とか用意をして、出掛ける準備を整える。
彼はもう出張へ向う道を走っていた。

「おはよう・・・今日は寝坊、しなかった?」

「大丈夫だよ?すみれは?」

清々しい朝とは程遠いけれど、そうやって声を掛け合う。
御互い時間が無くて、私は化粧しながら・・彼は車を止めて見積書を書きながら
話していた。

「あっ・・・・」

「あぁ〜」

私はマスカラを、彼は見積書を、
御互い仲良く失敗する・・・・。



仕事が始まると何故か眠気も吹っ飛んでしまう。
緊張で背筋がピンッと伸びる。
それでも、今日は調べたい事があって、御昼過ぎ位から色々な所へ
電話ばかりしていた。
知らない事を知るのは、とても楽しい作業で
「へぇ〜こんな事になっているんだぁ〜」
とか・・・・。
「こういう仕組みで成り立っているのかぁ〜」
などと、感激してしまう。
私は感化されやすい方だから、一つの事を知るにしても、直ぐにのめり込んで
考えてしまう。
それでも、新しい事を発見出来ると嬉しい。
只、自分で調べても訳の解からない時・・・
私はよく人に頼ってしまう癖が多々ある。


今日も帰宅すると、友人達に過多な依頼心を押し付けてしまった・・・。
それは、私には全然、解からない域の話で・・・。
私も最初から意味が掴めず、自分のしたい事だけを押し付ける恰好で、
最終的には皆に迷惑を掛ける事となってしまった・・・。
御飯時だったのに、友人達はメッセで色々な事を教えてくれたり、
仕事中だったのにも関わらず長々と電話口で、相談に乗ってくれたり・・・。
何も知らない私の事だから、説明するのにも一苦労だったと思う。
最後に色々な事に骨を折ってくれた友人が・・・。

「何でも自分でやってみなきゃ駄目だよ?
すみれは探究心が強いから、コツコツ遣れば何でも出来ると思う」

そう励ましの言葉を掛けてくれた・・・。
デスクに座って色々な事を考えていると、丁度、彼からメールが来て、
直ぐに電話を掛けた・・・・。
「それは・・・僕にも解からないなぁ〜」
彼も又溜息交じりにそう言って、私はどうしても、したい事を諦めなければいけない
のかな・・・と悲しい気持ちになってしまった。
私は・・・・本当は彼が一番、この事実に憤慨すると思って居た・・・。
でも、ちょっと私の思っている事と彼が考えている事が違って居たみたいで、
私に力を貸してくれたり、助け舟を出してくれる訳でもなく・・・・。
その後、彼と会話が成立しなくなってしまった。

「どうしたの?大丈夫?」

「うん、うん。何でもないよ・・・」

そう言って私達は電話を切った・・・。


思えば・・・・。
私は依頼心の塊みたいな物だった。
ある程度は自分で考えたり、行動を伴ったとしても、
最後の最後で行き詰ってしまうと、直ぐに誰かに助けを求めるし、
したい事の要求を押し通してばかり居る・・・。
そうやって、ここまで当たり前のような顔をして遣って来たのかも知れない・・・。
私の周りに居る人達は面倒見の良い人達ばかりだったから、
どうにかこうにか、手取り足取り私に色々な事を遣ってくれて・・・。
そして、それが私の常識になってしまったのかもしれないな・・・と思う。
彼も当に、そのうちの一人だろう・・・。
今日は・・甘えたり甘えさせてくれたりする事だけが、優しさじゃないんだ・・・と
理解した一日だった様な気がする。
友人が言う様に・・・依頼心が探究心を邪魔する物ならば、
これを機に、それを早急に取り払わなければいけないとそう思った。
どちらにしても・・・・・。





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寒かった部屋も、暖房が入って心地良くなった・・・。

「電話では考え込ませちゃってゴメンネ。
少し色々考えて・・・反省しています」

彼にメールを送って・・・・。
もう今日はオヤスミ・・・。
明日になったら、又新しい気分で頑張ろう。


2002年09月29日(日) 指きりげんまん・・・。

同居人も休日だった。
昨日の夜は遅くまで起きていてゲームばかりしていた。
何時もの事・・・何も変わらない・・・。
何か他に趣味を探す訳でもなく、静かに本を読んでいるのかと思えば、
新刊の漫画ばかり・・・・。
少し知識を頭に入れた方が良いよ・・・そう助言したのは何時の日だったか、
思い出そうとしても、もう100年も大昔の事にさえ、思えてくる。



子供は今朝も何時もの時間に起きて来た。
体内時計は子供の方が大人よりもシッカリしている。
同居人が居るのに、朝ご飯は子供と二人だけ・・・。
何時もの事だから慣れてしまっているのか子供も同居人が寝室に寝ている
のを、忘れているみたいな感覚だ。
お昼を過ぎてから、どうしても手が離せないから、
子供と一緒に買い物へ行って来てと頼むと「解った」と言ってから
2時間しても動こうとしない。

「お昼寝の時間がずれ込むと、夜眠らなくなるよ?」

私が言うと、慌てて用意をしだした。
彼からメールが来たのは同居人と子供が出掛けて、
随分時間が経ってからだった。

「ちょっと昼まで・・・ダラダラしてて・・・
これから実家に行く用意をします。」

彼は今日も御父さんの所へ行く。
今日は買い物の予定だ。
彼の御父さんは、来週もう一度、入院して手術をするらしく、
今日はその為の用意をしに買い物へ行くらしかった。
実家に到着する前に電話してみたけれど・・・繋がらなかったので、
もう着いたのかな?
と思っている所へ彼から折り返しの電話・・・。
他愛の無い話をして笑っていると、彼が男と女の体の構造が違うから・・・と
言い出した。
金曜の事を思い出しているのか含みがちな話題で、私も・・・。
「それは違う・・・・」
「それは同じかも・・・」
負けじと意見をした。
そんな話の途中に彼が言った一言が私を嬉しくさせた。





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彼は時々私を抱きながら、とても信じられない声を出す。
それは彼が終わりを迎える瞬間だけれど、
普段、聞きなれない声だけに、何だか別の顔の彼を見た様な気がして、
とても愛おしく感じる。
最初の頃は、こんな声を他の人にも聞かせて来たのだろうか・・と見えない何かに
嫉妬してきたものの、それは終わった事で、今は私だけのものだから・・と
妙に安心していた・・・。
「なんか・・・他の人とする時は我慢してたのかなぁ〜?
すみれとは我慢出来ない感じで、声が出ちゃうんだよ」

彼はまるで始めた覚えた高校生の様に照れながら話す。
「余り、あんな事ばかりしてると、
直ぐ駄目になっちゃうか早死にするかもね」

照れ隠しに私が、そう言うと彼も「そうかもね〜」
と言って笑っていた。



今日は珍しく深夜にもメッセが繋がった。
明日は出張だし早く眠らないといけないのに「おやすみ」を言いたくて、
PCを立ち上げてくれたみたいだった。
今週も忙しい彼・・・。
明日は出張。次の日は御父さんの入院。その次の日は手術の話。
そして、手術が終ると又、仕事・・・。

「すみれ・・・?来週は何時逢えるかな?」
「オヤジの手術が丁度、週中で・・仕事も忙しくて慌しくて・・・」

やっぱり、思った通りだった・・・。
実際、自分の父親が手術したばかりなのに、その次の日に私と逢うなんて事
など出来そうに無い彼の性格をよく知っている私は
「いいんだよ。落ち着いてからにしよう。」
すかさず、そう答えた。
これ以上、彼の負担にも煩わしい存在にもなりたくない私は最近、自分の気持ちを
押さえる事を覚え始めたのかもしれない。
それは悲しい事だけれど、彼に我侭を言い続けて嫌われるよりは、随分マシだ。
でも・・・何時、勢い余って私の想いが溢れ出して来るのか自分でも解らない事が、
一番の厄介所・・・・。





2つもゴメンナサイ↑エンピツ投票ボタン

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彼がこんな事を提案するなんて、とても珍しい事だった。
きっと、今週は一大イベントがあるのに、
それを出来ない事の罪滅ぼしだと思っていたら、

「僕もね・・・すみれとユックリしたいんだ・・・」
「後・・・火曜も水曜も遅くならなければ少し逢えるけれど・・・」

そんな事まで言い出した・・・。
何時もなら・・・・。
「不幸なのもいけないけれど・・・。幸せすぎるのもいけない・・・。」とネガティブな
考えに苛まれてしまう所だったけれど、一年に一度くらい心から自分の幸せを
笑っても良い日くらいあるよねっっと何だか、嬉しさを隠せなかった。
指きりげんまん・・・は、しなかった・・彼はこの約束を絶対に破らない。


2002年09月28日(土) 逢瀬の後

「又、来週ね・・・」
そう言われて彼に手を振った後、家に着くと、もう午前3時を過ぎ様としていた。
眠る前に点けっ放しで出掛けてしまったPCを見ると、何件かメールが来ていた。
暫くボーっとしていたが、家の中はまだ暖房が入っていなくて寒いので、
そのまま何もせずに眠ろうか・・そう思っていたら、
彼からオヤスミのメールが届いた。

「久し振りだったから、嬉しかったよ。逢ったのも・・
いっぱい話したのも・・ギュとしたのも、
すみれに逢えて頭が痛いのも少し軽くなったよ。
今日は疲れているだろうからゆっくり休んでね・・・>
明日は起きれるかな〜?」

彼は明日、サッカーの練習が朝からある・・・・。
風邪が治らなかったら行かないと言っていたが、
相乗りで送って行かなければいけない人が居るみたいなので、
休む事は無いだろう・・。
色々忙しくしているのに、私に逢ってくれただけでも、感謝しなければいけない・・・。



今日は土曜日・・・。
子供は保育園。同居人は仕事。
そして、私は休日・・・・。
今度からは土曜だけが一人の時間。
今までは一人の時間が多くて、少し持て余し気味だったのが、
これからはこの貴重な時間を使って、
自分のしたい事や一週間分の疎かにしていた家事をこなさなければいけないと
そう思うと、何時も以上にバタバタとしてしまう。
今日は早起きを心掛けていたのに・・・、
昨日が遅かったからか今日の朝も少し寝坊をしてしまって大慌て。
同居人は早い出勤だったみたいで、一足先に飛び出して行ってしまった。
子供を保育園に送ると、すぐさま園庭に走って行って私に手を振る。
ついこの前まで、離れるのが嫌で泣いてばかりいたのに・・・。
やはり、うちの子は親離れが早そうだ・・・・。


彼からは、サッカーの練習の時間になっても電話は来なかった。
今日もドンヨリした曇り空で、外は冷たい風が吹いていた。
「電話も来ないし、休んだのかも・・・・」
私はそう思いながら、家事と仕事に追われていたが、思ったよりも何も進まず、
暫し手を休めてコーヒーを飲んだり、この間借りて来たCDを聞いたりしていた。
何件か友人から電話が来て、つかの間の楽しい会話を終らせ、
時計を見ると午後1時。
又、電話のベルが鳴る。
「今日はよく電話が来る日だな・・・」
そんな事を思いながら、ディスプレイを見ると非通知だった。

「今日は寒かった〜。練習頑張ったよ〜」

彼はチームメイトを自宅まで送った後、直ぐに電話を掛けてくれた。
「風邪は大丈夫なの?」
私が聞くと、まだ本調子ではないらしかった。
「すみれは?今日何してたの?」
私が在り来たりな答えを言うと、続けて・・・。
「昨日は?あれから直ぐ寝たの?」
何だか、今日の彼は質問攻めだった。
「僕は一緒に暮している訳じゃないから・・・
すみれが誰かとチャットしたり、
誰かと逢っていたりしても解からないから・・・。」

少し寂しそうな彼の言葉・・・。
やはり、環境が変わって私の行動が把握出来ない事に対して、
不安な気持ちを隠せないのだろう・・・・。
思った事や不安な事があると、何時も彼は私に問い掛ける。
普段は前向きで明るい彼だから、尚更、不安になると
胸が押し潰されそうになるらしい。





昨日、駐車場で彼と「一年もよく持ったよね・・・」と話をしたら、
「この一年で僕は・・寿命が縮まった気がする。」
彼はマジマジとそう答えた。
私の言動や行動は時々、奇想天外過ぎて彼にとっては予測不可能らしく、
次は何があるのかと、何時も気持ちが休まる事が無かったらしい。
私にとって、それは不名誉な事であるけれど、
彼は何時も「僕が余計な事を言うから、すみれが怒っちゃうんだよね・・・。
僕が自分で嫌われるような事を言うから、いけないんだよね・・・」

彼は何時も、そう言って私の突飛な言動や行動を庇護してくれた。
一年・・・・きっと彼で無ければ、ここまで、付き合って来れなかっただろうと思う。
私はもっと、彼に感謝しなければいけない・・・・。




「何?私が浮気でもすると思っているの?」

私が聞くと彼は少し駄々を捏ねる子供の様に・・・。

「いや・・・でも、僕が束縛するとすみれは又嫌がるから・・・・
浮気の事は・・・・もう話をしないよ・・・・。」

唇を尖らせながら話している姿が目の前にちらついて、可笑しくなる。
「そういう時はね・・・
僕と逢えない間に浮気しちゃ嫌だよ?・・そう言うものだよ?」

私が少しお姉さん口調で言うと・・・・。
彼は言葉を詰まらせながら、素直に同じ事を言った。
私は又、可笑しくて電話口を少し離して大声で笑った。
「大丈夫だよ?昨日逢ったばかりで浮気なんて・・・
貴方の顔がちらついて、他の人に目を奪われるなんて事はないからね?」

私がそう言うと、彼がすかさず返答する。





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「逢っていない間、想いが募ってすみれの顔がチラチラするの・・・
仕事中も家に居る間も・・・だから、昨日も理性は後からだったでしょ?」

「へぇ〜、そういう物なんだね・・・私は貴方と逢った次の日は、
余韻に浸ってドキドキするけどなぁ〜」

心の中で暫く又、彼と逢わない方が自分の為なのかも・・・と、
今度は都合の良い解釈をする。
「すみれ・・・昨日、ベットの縁に頭・・何回かぶつけてたね・・・。
ごめんね・・・僕が激し過ぎたからだね・・・
体、ずらしてあげなきゃって思ってたんだけど・・・」

「あれ?そうだった?それより・・・
理性が飛んでても、そういう所は冷静なんだね〜」

私達は又電話口で大笑いをした。


2002年09月27日(金) 温度差




今日は彼に逢うのを予定していた日・・・。
でも、朝から同居人は早く帰宅できるか解からないと言う。
昨晩は彼が何時もの様にメッセを繋げてくれていたのに、
私はリビングで今日の為にパックをしていて、すっかりメッセに気がつかなかった・・・。
又タイミングを逃して大失敗・・・。
彼は毎日毎日、メッセを繋いでくれているのに・・・・。
それでも、彼は不機嫌にはならない。
私が就職をして、疲れているのだろうと配慮してくれる。



朝は少し寝坊で大慌てで家族を送り出す。
私も御弁当を急いで詰める。
そんな慌しい中でも、電話の子機を離せない・・・・。
恒例の彼との朝の会話は一日の始まりを力強いものにしてくれる。
昨日、考えていた土・日の予定の事を彼に話す。

「土・日は忙しいの?土曜は私も仕事が休みだし・・・。
日曜は久しぶりに同居人が休みだから・・・
ゆっくり逢えると思ったんだけど・・・。」

彼は少し考え込んでいる様子・・・。
最近は仕事も詰まって来てしまったし、休日は御父さんの世話もあるから、
ナカナカ思うように時間が取れないらしい。
「そうか・・・余り無理しなくてもいいよ・・。」
優柔不断でどっちつかずの態度の彼に、痺れをきらして私がそう答えてあげる。
「でも・・・今日は同居人・・・帰りが遅いって・・・」
そう話すと、「え?じゃ〜今日逢えなかったら又来週まで逢えないの?」
そうやって悲しい声を出した・・・。
御互い予定が立たないから、又仕事から帰ってきたら連絡を取り合おうと言って、
受話器を置く・・・・。




会社に着くと単調な仕事が山積みで、又頭痛がして来た・・・。
今までと違って数字ばかり見ているので、そのせいなのかも知れない。
毎日、PCの画面と睨めっこ・・・。
今までの生活と何ら変るものは無いのだけれど、
会社で仕事・・・そう思うと、休み時間も要らないと思えるのは
きっと今までよりも『責任重大』という荷が圧し掛かって来るからだろう。

「最初はストレスが溜まるだろうけれど・・・頑張って」

時々、彼が横に居て囁いている様に聞こえる・・・。
でも、今日はそんな声も遠くに漂っているだけだった・・・。
きっと、いつものパターンだと今日も土・日も逢えないんだろう。
『逢える』と解って居なければ、普通に居られたものを・・・。
逢えるのに・・障害があって逢え無い、そう思うと、
又何かを破壊したい気持ちにさえなってしまう・・・。






自宅に戻ると、もう外は暗闇・・・。
御飯を作るのも億劫になるほど首はグッタリ・・・。
これから、時間調節をして彼に逢うのも、もうどうでも良くなってしまった・・・。
一応、同居人に連絡を取ってみるものの・・・。
帰りはやはり遅いらしい・・。
「やっぱり帰ってくるの遅いみたい。
御互いに仕事で疲れてるし風邪気味だし・・・又別の機会にしよう・・・」

本当は逢いたかったけれど・・・状況に応じて気持ちを入れ替えないと、
又些細な事から喧嘩に勃発してしまいそうで、本心を抑える事で精一杯・・・。
「ズキズキ頭痛してる・・風邪完全に治ってないのかな?
逢いたいけど・・・調子悪くて・・・
来週のすみれの予定は?まだわからないかな?
もう少し仕事やってます」

もう少し残念そうなメールが返って来るかと思ったら、
どうやら彼は風邪が治っていないらしい。
忙しいから逢えない、体調が悪いから逢えない・・・・、
何より時間が無いから逢えない・・・。
本当に逢おうと思えば、都合をつけて幾らでも予定を立てられそうな物の、
最近は本当に忙しくて、頭の回転もついて行ってない様子の彼・・・。
「体調が悪いなら仕方ないか・・・
一生、逢えない訳じゃないんだし・・・・」

そうやって、私も御座形の答えを出す。
「風邪を早く治して、今日はゆっくり休んでね・・・」
私がメールを出すと、スケジュールが詰まり過ぎの土・日予定と、
今日は遅くなっても良いから待ってる・・・の返事。
でも、何時まで待てば逢えるのかも解からないのに、
風邪気味の彼を待たせておくのは悪いと思い、
断りの返事を入れようとした時、玄関のドアが開いた。








「すぐ行くよ! !」

そう返事をしてくれて車を飛ばして来てくれた彼は、
シャワーも浴びていないのに、私にキスをして丁寧に服を脱がせた。
湯船に入って逢えなかった日の事を笑い飛ばしながら話をしたかったのに、
私も・・・もう、そんな事はどうでも良かった・・・。
久しぶりの彼の臭い・・・懐かしさと安堵感が戻ってきて、
又、少し一緒に居られない寂しさと切なさに襲われる。
逢う前は嬉しいのに、逢ってしまうと繋いだ手を離す時の事ばかり考えてしまう私。

「すみれも・・・疲れているでしょ?」

今週は彼もデスクワークばかりで疲れている筈なのに、
今日も私の体調を気遣う彼だった。
つい何時間前までの苛立ちが嘘の様に引いて行く・・・。
彼とベットの中で色々な事を話すと、
ここが二人の家で、眠る前にこうやってアレコレと話して、
くっついて・・・そして朝まで一緒に眠る錯覚にさえ陥ってしまいそうになる。
それだけ彼と居る事で安心している自分が居る。
そして、何時も何時も、もっと時間を共有したい、もっと一緒に居たい、
もっと・・もっと・・・。
そう言って彼を困らせる・・・。
でも、今週は勝手が違った。
私は朝から仕事に行き、真剣な面持ちで仕事に取り組まなければいけなかったし、
覚えなくてはいけない事が山ほどあって、家に戻ると家事と育児に奮闘して、
疲労を否める筈も無く、深夜まで起きている事が不可能だった。
眠っている間は彼の事を考えなくても済むし、朝起きだして急いで出勤しなくては
いけなく、仕事は仕事で集中力を伴って、そして帰宅するだけ・・・。
だから、実質彼の事を考えたりする時間は極端に少なくなった。

「メッセ・・・しない間の何日間は何をしていたの?」

彼は、ずれてしまった布団を私の肩に掛けながら、そっと聞く・・・。
「僕と話をしていない間・・・誰かとチャットしてるの?
浮気・・・してても僕には解からないから・・・・。」

彼はゆっくりとした口調で、私の目をじっと見詰ながら話す。
きっと・・・一気に私の環境が変わった事に不安を隠せない・・・そんな様子だった。





もちろん悪戯心です。↑エンピツ投票ボタン

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「・・・だったら、どうするの?」
私は悪戯っぽく含み笑いを隠しながら聞いた。
「また・・・そんな事を言うんだから・・・」
彼はそう言いながら、まだ私の瞳の中を覗き込んでいた。
私を子供の様に抱かかえて彼が寝息を立て始めたので、
このまま帰らなくても良いのかな?明け方まで一緒に居られるのかな?
そう思って安心したのか、私も何時の間にかウトウトしていた。
「すみれ・・・もう少ししたら帰らなきゃ・・・」
彼がそう言って起こされた時にはもう随分眠っていた様な気がしたが、
そんなに時間は経っていなかった。
彼が身支度を整えて居る間、又虚しさが何処からかやって来て、
私はポツンとベットに佇んでいた。
バスルームから戻ってきた彼が「どうしたの?」
と心配そうに聞くので「何だか少し疲れたの・・・」
そう言いながら寂びしさを誤魔化したけれど、鼻がツーンっとなって、
今にも泣き出しそうだったので体勢を変えて、彼に顔が見えないようにした。
部屋を後にする前に、来週の彼の予定を聞くと、
又、ハードスケジュールだった。
御父さんは一時的に退院出来たけれど、来週又入院をして手術する事になっている。
「やっぱり・・・来週の週末じゃないと逢えないね・・・」
彼はそう言って優しく私の頭を撫でた。


帰り道の車、わたしの家が見えてくると「もうチョットだけ・・・」
私の気持ちを悟ったのか、彼がいつもの駐車場に車を止めてくれた。
私達はそこで2時間も話し込んだ。
今まで苦労して仕事で実力を身につけた事、新しく取り組む大きな仕事の事、
税金還付の事、私達が初めて出逢った時の事・・話は留まる事を知らない・・・・。
初めて彼を見たのは、この駐車場でだった・・・。
二人で・・、「もう一年も経ったんだね・・・」そう言って考え深く遠くを見ていた。
「寒くない?大丈夫?」
彼は話をしている間も、ずっとそう言いながら私を気遣ってくれる。
9月も下旬になり、ここは思い切り寒くなった・・・。
今日も私の足はずっと冷たい・・・。

「あのね・・・人間ってね、気温が一度下がるだけで
人肌恋しくなるんだって・・・。
だから、マイナス何度になる頃には年末年始の集まりを抜かしても、
パーティーや宴会が多くなるらしいよ・・・。
前に読んだ本にそう書いてた・・・・。
それより・・わたしが生まれた日から推測して・・・
私の両親は解りやすい頃にHしたんだな〜と思って・・
予定日より遅かったらしいから、
絶対クリスマスかお正月だよね?」

彼は笑いながら話を聞いていたが、私は今でも彼が恋しくて切ないのに、
これ以上、寒くならない事を何処かで祈っていた・・・。
そして、彼の心と私の心・・・埋まらない温度差にも切なくなった。



2002年09月26日(木) 遣る瀬無い気持ち

同居人は朝早く出勤した筈だったのに、私が出勤する時間にイキナリ帰宅した。
体調が悪いのだろうか?と思ったら、午前中は暇だから帰って来たと言う。
お弁当も食卓テーブルの上に置いたまま、出勤したので、もしかしたら初めから
家に戻って来るつもりだったのかもしれない。


今朝は彼からのメールがナカナカ来なくて、
やっぱり体調が悪くて欠勤するのだろうかと思っていたが、
私が知る限りでは今まで有休など使った事がない彼が休むなんて、
よっぽど体調が悪いのだろうかと心配した。
そのうち電話が来て「少し寝坊しちゃった」
と言うのを聞いて、安心して私も出勤。
同居人が帰宅するのが、もう少し早かったら彼との朝の会話も
儘ならなかったので、
こういう時にだけ、私は神様に御礼を言う・・・。



今日も又仕事でクタクタになって目薬を差しながら車を運転して、
保育園までお迎え。
視力は今年の初めに酷い頭痛に襲われた時、検査をしたら全然、衰えていなくて
「この歳でこの視力は完璧ですね」
と医師に言わしめたのにも関らず、少し目が疲れると頭痛を伴うようになってしまった。
視神経の緊張が続くと、どうして頭が痛くなるのかはまだ理解出来ない。



子供とスーパーで夕食の買い物を済ませ、ヘトヘトになりながらも
買い物袋と子供を抱かかえて5階の家まで辿り着くと、
やっとホッとする。
間髪居れずに「タァーマン!タァーマン! !」と子供にせがまれてビデオデッキに、
この前借りてきたウルトラマンのビデオを差し込もうとしてテレビに近づいた時、
私はそれに気がついた。
テレビの前の床には前に会社の同僚から借りて来たんだと言っていた、
AVビデオが何本も無造作に置かれ、何時もの定位置よりも
遥かにずれたクッションも2個程転がっていた。





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「本当に・・・どうして何時もこうなんだろう・・・・」

私が呟くと横で子供が不思議そうに顔を覗き込んでいた。
私が、こんな風に同居人が出した物の後片付けをするのは、
何も今始まった事では無い。
最初は片付けるのを忘れてしまったのか・・・とも思ったが、
毎度、毎度の事なので、私への当て付けなのか・・とも取っていた。
私も毎回の事で少し嫌な気持ちになって、一度「自分で片付けて! !」と言うと、
同居人は恥かしそうな顔をしていたので、
ただ単に片付けるのを忘れただけの様子のようだった。
でも、それ以降も同じ事の繰り返しで呆れ果てたと気持ちと、
少し申し訳ない気持ちで、それを片付けて来た。
どう考えても私は同居人と性行為などしたくないし、
どう頑張ってみても、気持ちが開く事は無かったので、
同居人が自慰行為で欲求を満たしてくれている事には、少し自分のせいなのかも
しれないと、罪悪感もあった。
だから、今まで何も言わずにテレビの下の棚に、
アンパンマンのビデオとAVビデオが並んでいても、
それを咎めて来なかったし、後片付けをするのも仕方なしにやって来た。
でも・・・今日は少し腹ただしい気持ちになった。
私に散々、外で働けと言って来た同居人・・・・。
自分の思い通りになった筈なのに、どうして私が疲れて、
ヘトヘトになって帰ってくるのを解っていながら、
こんな事をさせるのだろう・・・・。
そう思うと、遣る瀬無くてウルトラマンを子供と一緒に見ながら少し泣きそうになって、
子供を抱きしめた・・・。
子供はウルトラマンごっこをしていると思っているのか、私の顔を見ると、
「スッゴイ・・・タァーマン。スッゴイ」と言ってビーム光線の真似をしていた。




今日は帰りに彼の声を聞けなかった。
丁度、子供を御風呂に入れている時間でタイミングも悪かった・・・。
同居人が帰宅すると日曜は久し振りに休みだと言う。
私が不機嫌な理由は何時間経っても解からないらしい。
私もイチイチ言うのも嫌なので、何も話さない。
ただ一言「日曜・・・出掛けるかも・・・」
それだけを言って寝室に入った。
土・日は自由の身になった私は、彼と明日逢える予定なのに、
もっと、ゆっくり彼と話して居る自分を想像した。
とにかく・・・彼の事を考えていれば今日の事はホンの些細な事だから、
逢えるまでは泣かない様にしようと思う。



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今朝、気になって見てみたら、ジャンルが変更になっていました。
エンピツスタッフの方々、お手を煩わせてしまって、ごめんなさい。
ずっと恋愛のジャンルに居たかったのですが・・・。
そういう訳にもいかない物ですよね。
ジャンル変更しても、私の日記は相変わらずです・・・。
読んで下さっている皆さん・・・嫌な気持ちにさせてしまったら、ごめんなさい。

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2002年09月25日(水) 逢えない恋人

最近は本当に深夜になって起き出す事が不可能になった。
元々、余り深い眠りにつけなくて、眠剤を貰っていた時期もあるのに、
一気に気温が低くなって部屋の中の空気が冷たい。
集中暖房が入るまで、もう少し・・・。
それまでは我慢しようと思うのだけれど、
子供を寝かしつけるまでベットに入っていると、
暖かいのか子供の体が湯たんぽ代わりになって、何時の間にか私もウトウトして、
そのまま熟睡してしまう。
今日も起き出したら、もう空が白々していた。

「すみれ・・ 寝てるかな?
仕事の疲れ・・・子供のぬくもりで、
きっと気持ちよさそうに寝ているんだろうな・・・。
明日も仕事、ハードになりそうなので・・・
明日も逢えそうにないね。
たぶん・・・週末なら大丈夫だと思うけど・・・。
旦那はまた帰り遅いのかな?
暫く逢っていないような気がするね・・・。
気がするだけじゃなく、逢ってないんだね・・・。
それじゃ・・・ゆっくり休んでね・・・おやすみ」

彼が何時にオフラインを残したのか、リメールを返せ無い程、私は疲れていたのか、
そのまま又ベットに舞い戻ってしまった。



秋晴れの今日は少し暖かかった様な気がする。
彼も「こんな日はデスクワークじゃなくて、
何処か出張だったら良かったのに・・・・」
と高くなる雲を恨めしそう。
「又、前に百合を見に行ったみたいに
天気が良い日は何処かにいけたら良いのにね」

「ホントに・・・・・・ね」
彼も同調してくれるものの、これからの時期はそんな事も出来ないのを、
御互いによく解っている。
私も仕事を始めてしまったし、今までの様に時間を遣り繰りして彼とランチを
する事なんて絶対不可能になってしまった。
彼も年末近くになるまでは年間で一番大きなプロジェクトを抱えている。
去年は、私に逢う為に仕事の時間を裂いてくれたけれど、





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今年の仕事の成果が解るのは、来年になってから・・・。
その時になって、又同じ事を言われるんじゃないか、と私は少し恐怖心を覚え始めて
いるのかもしれない。
去年、彼が手掛けた仕事は私が見ても、何だか失敗のようだった・・・。
スポンサー欄の空欄が目立って、その前の年に出来上がった物と比べると、
それは一目瞭然だった。

「君がミスをするなんて・・・珍しいな・・・最近、可笑しいよ」

幾ら役職を貰っているとは言え、直属の上司からそう言われて、
彼はきっと悔しかったんだろう・・・。
仕事にはプライドも持っているし、今の会社に入ったのもヘッドハンターされてだから、
きっと今まで自分のミスを、こんな風に指摘された事など無かったのかもしれない。
私も・・・結婚前の仕事は本当に好きで、一生懸命遣っていたから、
彼の悔しさはよく解る・・・。
でも、それを人のせいにするのはどうかと思い、反論した。

「ごめんね・・・あんな事を言うなんて、
僕もどうにかして居たんだと思う」

後から、彼が謝ってはくれたものの、好きだった仕事の話や苦労をした話を彼にも
して来たのに、その軽率な一言は私はとても大きな痛手に感じた。
仕事は仕事として捉えて欲しい旨話して来たのに、解って貰えなかったと思うと、
今でも悲しくなる。


「仕事のしすぎかな?
頭痛がして、寒くて・・・。風邪ひいたかな〜?
まだ会社だけど・・・早く仕事終わらせたいのに、
まだまだ終らなそう・・・。
すみれも疲れたでしょ?頭痛は大丈夫?旦那は何時に帰宅だろう?」

仕事から帰宅して彼にメールをすると、すかさず返事が来た・・・。
彼が帰るまでメールは何件か遣り取りしたけれど、
自分の体より、逢えない事を申訳無さそうに伝えるメールばかり・・・。
帰りの車の中でも少しだけ話して、風邪だったら仕事にも支障をきたすから、
薬を飲んで早く休んでと私が言うのも聞いてか聞かないか、
「ホントに暫く逢ってないね」
そんな悲しそうな声を出す。
せめて、一緒に居られたら、逢うとか逢わないとか・・・。
そんな話で悲しくなる事なんて無いのにね・・と思って居たけれど、
「本当に仕事・・・休めないんだから、早く寝なきゃね・・・・」
そう言って受話器越しにオヤスミのキスをした。


2002年09月24日(火) Hard work

昨日も又、起きれなかった・・・。
「すみれ・・今日も寝ちゃったのかな?
でも、気にしなくても良いからね。仕事もしてるし、
すみれはシッカリ睡眠取らなきゃね。
足は冷たくないかな?オヤスミ・・・」

連日・連夜・・・彼はメッセを繋いでくれているのに、
私はずっと眠ったままだ・・・。
きっと、彼はそれを悲しんでいる事だろう・・・・。
何だか、罪悪感が湧いてくる。




今日から又、平常通り・・・・。
同居人と子供が出掛けた後、急いで家の掃除と洗濯機を回す。
それが終ると、御弁当を詰めて御化粧をして・・・車を飛ばして出勤・・・。
彼から連絡が入る時間はバタバタと家事をこなしている時間帯。
これからは前の様に余裕を持って話をする事も出来なくなるのかな?
そう思うと、少し寂しい感じもする・・・。





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今日の彼の電話はそんな訃報から始まった。
まだ、若干42歳・・・彼もビックリして落ち込んでいた。
「睡眠はキチンと取らないと駄目だよ?
メッセのオフライン・・・あんな時間まで起きて居なくても良いから・・・」

私はそう言って、電話を切った。


今、彼が倒れてしまったら、残された家族はどうするだろう・・・。
幸い彼の家の人の実家は市内にあるから、子供達が大きくなるまで、
そこに身を寄せるかもしれない・・・・。
仕事は可愛がっている後輩が彼の代わりに引き継ぐかもしれないけれど、
一番、悲しむのは、やっぱり家族だろう・・・・。
良き亭主・良き父親・・・・そんな感じで暮している訳では無いと彼は言うものの、
長年共に暮しているんだから家族愛が無い訳ではないだろう、
彼が居なくなった後に「もっと、こうしてあげれば良かった」「あれもしてあげれば
良かった」と家族が嘆き悲しむのだけは避けて欲しいと思う。
出来れば家の人が普段から、彼に対して優しい労りの心を捧げて欲しい・・
そう思うけれど、彼が家の人との仲を修復したとしても、彼が突然居なくなったとしても、
私にはやっぱり、何もかもが無関係な事なのだと出勤時に車を飛ばしながら思う。






連休も最後の昨日、
私は遠い街に住む、心在る人にメールを送った。
彼女とはもう2年も前に知り合った。
丁度、子供を出産する前に出会ったから、私の子供が一年大きくなる度に、
「知り合って何年」という年輪が重ねるんだとは思うものの、
私はまだ一度しか彼女に会う機会を得ていない。
好きなものが同じだった事から、気が合う人と私の事を受け入れてくれた。
住んでいる所が遠いから、そうそう逢う事も儘ならないのだけど、
きっと、近所に住んでいたなら毎週でも彼女に逢いに行きたいと、そう思える人。
一度しか会った事は無くても、彼女の心の透明さが、私には明確に解った。
だから、私は彼女の事をとても尊敬している。
随分前に電話をしてから、連絡を取っていなかったが、
彼女の言葉に突き動かされる事が度々あって、
昨日は思い切って、この日記の事を告げた。
彼女は理解力の在る立派な母として全うしているし、
それは御主人に対してもだから、
「もしかして、軽蔑されるかな・・・?」

そんな考えも浮んだ、でも・・きっと彼女なら両立的立場で読んでくれると、
勇気を出して、告げてみた・・・。
前に電話を掛けて「この日記を教えますね〜」と言ってから、何ヶ月経ったのだろう。
好きな人に嫌われたくないと思う程、真意を伝えるのはとても難しいものだと思った。





仕事から戻って、彼へ、その旨連絡すると、
「出張は無くなったけれどこれから打ち合わせなの、
11時くらいまで兄貴のところへ行かないとダメになっちゃった」

夜の8時から打ち合わせなんて、この業界は当たり前の事かもしれないけれど、
今日の会議は彼が御兄さんの所に行かなければいけない時間まで続いて、
彼も流石に疲れた模様・・・・。
好きで仕事をしているから、頑張って欲しいと思う反面。
何に対しても、遣り過ぎは体に毒だと思う・・・・。




2002年09月23日(月) 掛替えの無い人

昨夜も子供を寝かしつけてから、起きて色々片付けなくっちゃいけない物が、
細々あったのに、私は又寝入ってしまったみたいだった・・・・。
最近、気温も下がって来て、ベットの中で子供と寝ていると
暖かくてグッスリ朝まで睡眠を取ってしまう事が多くなった。
今までは、それでも次の日に能率良く片付け物をこなして行けば良かったけれど、
これからはそんな事も出来なくなってしまったので、
どうしても、睡眠時間を減らさなければいけない・・・。

「あぁ〜又寝ちゃった〜」

そう思って時計を見たら、もう朝の6時を回ろうとしていた。
もう何も手を着ける時間も無くなってしまって居たが、私はPCの電源を入れる。
メッセは起動時に立ち上がって来る設定にしてあるので、彼からのオフラインは
直ぐに気が着いた。



「すみれ・・・寝ているかな?
何だかんだと最近、環境が目まぐるしく変わって疲れていると思うから、
ゆっくり休んでね・・・。」






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「おやすみ・・・・すみれ・・・・。」




とても、心強くて・・・嬉しかった・・・。
他愛も無い一言なんだろうけれど・・・・。
今の私の不安定な気持ちを彼が汲み取ってくれた様で・・・。
朝から泣きそうになってしまった・・・。



私が彼を必要としない時なんて・・・果たして来るのだろうか・・・・。
今までだって、環境は色々と変化して来た・・・。
彼と付き合ってから約1年・・・・、
同居人は仕事を5つも転職した・・・。
その度に休める曜日が変わったり、出張が多くなったり、
それから、帰宅時間もマチマチで彼に逢えない事も続いた・・・。
それでも、互いの気持ちに変化は無かったし、
「臨機応変に考えようね・・・」
彼はそう言って、何時でも笑ってくれていた・・・。


この前・・・ある人がこう言っていた・・・。
「困った顔や悲しんでいる顔をすると・・・
すみれちゃんの彼も・・・きっと、凄く悲しいんだよ?
2人で居る事が・・・楽しくて嬉しくて付き合っているんだよね?
好きな人の楽しい顔や喜ぶ顔が見たくて付き合っているんだから・・・。
余り悲しい顔をしていると、彼も悲しくなっちゃうよ?」

その人は私に無理に笑って・・・とは言わなかった。
状況や環境が違うと、無理に、こうした方が良いとも一概に言えないからだろう・・・。
でも、その人の言った事をよく考えてみると、
私も・・・付き合い始めの頃はそうだった・・・。
彼の喜ぶ顔が見たくて・・・。
彼が嬉しそうにしていると、それは私の原動力になる様に感じた・・・。
ただ単純に喜んで貰いたくて、何もかもが彼へと向っていた・・・。
何時から・・・私はこんなにマイナス思考になってしまったのか・・・。

私には彼が必要だし、彼も同じ気持ちで居てくれるなら、
何も悲しい事など初めから無かったのかもしれない。
状況や環境は・・・きっと、後からついてくるものだ・・・・。
その時になったら・・・その時で、私達はどうにかなるのだろう・・・。
それは今、解からない事で・・・今は何も知らなくて良い事だと思う。
今は彼が必要・・・彼は無くてはならない掛替えの無い人・・・。
せめて・・・私と居る事で沢山笑えるようにしてあげたい・・・。




その人に言われた事と、彼の昨夜の言葉で、今日は元気に居られた。
あれもしたい・・・これもしなくっちゃ・・・。
同居人の出勤日の今日は、子供の世話と家事をこなし、
溜めてしまった事もバタバタと片付けていった。
慌しくて、ゆっくりメールチェックする事も儘なら無くて彼からメールが来ているのも
気が付かずに居た・・・・。
彼専用の受信ホルダーに一件だけメール・・・・。

「同僚の御義母さんが亡くなって 通夜に行ってきました。
すみれは充実した日を過ごせたかな?」

「あぁ・・・前に話していた人だね・・・・。」

最初にそんな事を思ったものの・・・。
「家の人・・・キチンと玄関で御塩降ってくれるかな?」
又、そんな余計な考えが浮んで来てしまった・・・。
メールを見たのは随分と時間が経ってしまった後だったので、
暫く振りに彼へPCメールを送った・・・。

「初心に戻ろうね・・・・。」

彼は・・・この一節を読んで、きっと笑ってくれる筈・・・・。


2002年09月22日(日) 通り過ぎて行った男

今日は遅い朝だった、早朝に目覚めてからずっと一人で起きていたが、
子供も同居人も起きて来たのは午前10時をとっくに回っていた。
家族でブランチを食べる。
子供も同居人が居ると嬉しそう・・・。
部屋の中を片付けるのに二人で公園に行って来てと言うと、
快く引き受けてくれる。
公園まで送る道すがら、
どうしても昨日、友人の所で聞いた曲が聞きたくて、
思い切ってレンタルCD屋へ向ってしまった。
これで聞きたかったCDが廃盤にでもなっていたら、
頭の中を駆け巡る、このフレーズは何時消えてくれるのだろう・・・
そう心配していたが、
聞きたかった、ほとんどの楽曲が揃っていたので胸を撫で下ろした。


不意に同居人の携帯が鳴り出して、
同居人は同僚の家へ遊びに行く事に予定変更。
「子供はどうするの?」と聞くと嬉しそうな顔で、勿論連れて行くと言う。
最近は言葉数も増え、愛想笑いまで出来るようになった我が子を自慢したくて、
仕方ないようだ。
友人に会う時も、今日の様に同僚宅へ行く時も、公休日に出掛ける時は、
必ずと言って良いほど子供を連れて歩くようになった。
一年前までは考えられない事だったのに・・・。




静かな午後、彼からのメール。

「今、眼鏡屋さんに親父を送って兄貴と交代したよ」

彼が家に居ない今日は、朝から何件かメールを交わした。

「今日は同居人が家に居るから電話は出来ないけれど、
それでも、貴方の事想っているね・・・。」

直ぐにメールは返って来たけれど、これについての返答が無くて、
少し寂しく感じてしまった。
私がコメントを求めると・・・。
「すみれの事は何時も何時も想っているよ」
メールを見て直ぐに元気になる、単純な私・・・・。
でも、本当は何も言わなくても、こういう言葉を投げ掛けて欲しいのに、
最近、彼は余りこういう言葉を使わない・・・・。
色々な事に慎重に感じている時期なのかもしれない・・・。


家に誰も居ない事を言い訳に、彼へ電話・・・。
今日は何をしていたのか、何のCDを借りて来たのか、そう聞かれて、
素直に答えると彼は少し不機嫌なってしまった・・・。

「昨日、友達の所でビデオを見て・・・・。
どうしても聞きたくって・・・・。」

私がそう言うと「またかぁ〜」
とは口に出さなかった物の・・・そんな雰囲気だった・・・。


昨日、友人に見せてもらった懐かしいビデオ・・・。
その画面中には過去に付き合いのあった或男性が映っていた。
私が19歳の頃出逢った、その人は・・・・。
少なからず私の人生に大きな影響を与えた人だった・・・。
あの頃の私は、怖い物も怯える物も何も無かった。
好奇心旺盛で色々な事に自分から足を突っ込んでいた・・・。
その人とは、あるイベントで知り合ってから付き合いが始まった。

『一目惚れって・・・あるんやな〜』

6歳年上なのに、こんな事を言う・・・そんな子供の様な人だった・・・・。
住んでいる所が離れている事もあって、遠距離恋愛だったが休暇があると、
よく何日も家に遊びに来てくれた。
その人が遊びに来ると、私達は夜な夜な遊びに出掛けたものだった・・・。
アングラ的なクラブで夜通し強い酒を煽って踊り続けて・・・・・・、
楽しくて楽しくて仕方なかった。
朝になって二人で家に戻っても、早朝から、その人のお気に入りの
チープ・トリックや
ラモーンズやポーグスを爆音で聴き続けた。
私はまだ学生で、将来自分がどんな大人になるのか全然、解らなかったし、
知らなくても良い事だと思っていた・・・・。

何度目に遊びに来た時だっただろう・・・。
その人と何時もの様にクラブで遊んでいると、私は久しぶりに酔っ払って、
気持ち悪くなってしまった。
そんな私を見て、その人は・・・・。

「疲れているみたいやから、コレを飲むと良いんよ」

そう言って、私に白い薬を一錠くれた。
風邪をひいていた事もあって、私は「ありがとう」と言って薬を飲んだ。
暫くすると極度の眠気が襲って来て、私はその店のソファーで横になった。
その人は・・・

「あれ?可笑しいな〜効かなかったのかな〜?」

と言って、後から別に2錠ほど薬を手渡してくれた。
30分位経った時、不思議な感覚に襲われた。
目の前がテレビ放送の最後に出て来る砂の嵐みたいな感じになり、
時間が経つにつれ突然、貧血が起こりそうな感じがした・・・。
自分が自分じゃない様な感覚・・・。
今にも吐きそうだった・・・・。
その人は私の家に来ると、何時も不思議な香のする煙草を吸っていた。
その香を嗅ぐと、何時もの私の世界から遠く掛け離れた
大人の世界に迷い込んだ気持ちになった・・・。
その人が「又遊びに来るね」と手を振り、飛行機で帰郷した後、
私はあの白い錠剤の事を調べてみた、
それは向精神剤と呼ばれる物でキチンと医師から処方される薬である事を知った。
でも、その人は一気に3錠も私に薬を飲ませた・・・。
その頃、よく一緒にクラブへ通っていた友人に話すと、





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その人は長い休暇が貰えると、絶対に私の住んでいる街まで来てくれた。
そして、その度に私の事を御構い無しに薬を飲ませた。
相変わらず私はバットトリップしか出来ずに居て、
その人は面白く無さそうな顔を何度もした。
私は、その人の事が好きだったから、その人から何でも吸収したいと思っていた。
その人も好きな本をプレゼントしてくれたり、
好きな映画を一緒に見に行ってくれたりしてくれた・・・・。
でも、相変わらずその人のポケットには薬が入っていた。
私がバットトリップしか出来ないと解ると、その人は私に言った・・・。

『オマエ・・・根が真面目過ぎて面白くない・・・・』

私は唖然としてしまった・・・。
真面目の何処がいけないんだろう・・・・・・。
そう思って、悩んでしまった。
そう言えば・・・その人は何時も何処かふざけている人だった。
「どうにかなるさ・・・」「明日は明日の風が吹く」
そんな言葉が似合う人だった・・。
そして、その頃から私はその人に執着しなくなった。
それでも、付き合いは続いていた・・・・。
遠距離恋愛だった事もあって、私は別に遊び友達みたいな男の子も居たし、
寂しくはなかった。
その人が私の所に遊びに来る時だけ、良い子の顔をして待っていた。
その人も・・そんな、私の事はきっと見抜いて居ただろう・・・・。
その人との付き合いで得た物は、素晴らしく広がる人脈だった。
時々、「寂しい・・・」と私が言うと、
友達がそっちに行くから打ち上げに遊びに行くと良い、
そう言って自分の友達を快く逢わせてくれていた。
何年か過ぎ、その後その人のバンドが解散する事になって、
何時の間にか私も彼も連絡を取らなり疎遠になってしまった。
少なからず残っているのは、あの時の人脈くらいだ・・・・。





「地方妻なんて、こんなものね・・・・」

彼にそう話した時・・・・・。

「駄目だよ?・・・もっと、自分を大切に出来る人と付き合わなきゃ・・・」

彼はそう言っていた・・・・。

「自分を大切に出来る人・・・・との付き合い?」

私は未だに、その意味がよく解からないで居る・・・。
兎に角、彼にこの話をしたり、その人の関係の話をすると、
不機嫌になってしまう・・・。
だから、何時も話は途中で終ってしまう・・・・。


最近、あの時の人脈の中に居た、ある人の曲が売れている・・・。
それを聞くと、懐かしさと複雑な想いで胸がいっぱいになる・・・。
「続けてて良かったね・・・」
そう言って肩を叩きたくなる・・・。


私と付き合っていたあの人は・・・。
この業界から足を洗って2児の愛娘と家族で暮しているんだと、
風の噂で聞いた・・・。
今年は久しぶりに数日間だけ、バンドが復活する・・・・。
あの人は、そのライブにも出ないらしい・・・・。
もう、業界の事も私の事もスッカリ忘れてしまったのだろうか・・・。
どちらにしても・・・。
一言も労りの言葉を貰った事など無かったし、
私はきっと愛されていなかったと思うけれど、
私はあの人から様々な事を教えてもらった気がする・・・・・。
とても、可笑しな人だった・・・・・・・。
あの人は今、幸せに暮しているのだろうか・・・。
懐かしさと初恋にも似た戸惑いの恋心・・・・・。
幸せだったら・・・・・それでいい・・・・・・・・・・・・・・。



2002年09月21日(土) 月のうさぎ

彼は今日、御父さんの所へ泊まりに行く予定。
私も仕事の予定で、声も聞けないと思っていた。
それが、予定変更になり、私は終日フリーの身になった。
フリーと言っても、細々した物を全て終らせて就職した訳でも無く、
まだまだ、残っている物を終らせないと手が空く事など無いのだが、
今日も又思考能力が全く追いつかずに投げ出してしまった・・・・。

「これじゃ〜駄目だよな〜」

カレンダーの締切日は何時だったか確認してみても、
やはり頭が着いていかなかった・・・。


友人からの御誘いで、何時間か無心になってテレビ画面を楽しんだ後、
夕方、帰宅してみると、頭の中が好きな曲でイッパイになっていた。
聞きたかった音源が家の中にある筈だ、と探してみても、
何処にどう仕舞ったのか訳が解らず、
何時か頭の中でリフレインしているフレーズが消えてくれるのを
祈るばかり・・・・。


諦めてPCの前へ再び戻ると、彼からのメールが届いていた。
もう1時間も前に来ていた物だったのに、私は又、気づかずに居たみたいだった。

「仕事お疲れ様〜。昨夜はやっぱり疲れて寝ちゃった・・・
すみれは起きてたのかな?今日の仕事はどうだった?
頭痛はまだしてるのかな?
僕はいま実家に向かっているよ」

昨日は御互い、ぐっすり眠ってしまって予定していたメッセも出来ずじまい・・。
彼にも今日は仕事だと言っていたので、
わざわざ「お疲れ様」の言葉を送ってくれた、
「もう、遅いかな?」
そう思いながらも、彼の携帯へダイヤルする。

「あのね〜今・・屋根の上に居るの・・・」

話を聞くと御父さんの家のアンテナの調子が悪く、修理の最中らしかった。
「大丈夫?」とは聞いたものの、私の話す話の内容が面白くないらしく、
色々と意地悪な質問を投げ掛けられた・・・・。
きっと・・・友人の家で見ていたビデオの内容が嫌な物だったのかもしれない。
私はどうにか、こうにかして、口論に発展しないように問題からすり抜けた・・。
それなのに、話題は又悪循環の物へドンドン流れてしまって、
何故か彼の家族の話になってしまった・・・。

「どうして・・・御父さんが、そんなに具合悪いのに、
貴方の家の人は何もしないの?」

今回、彼の御父さんが体調を悪くし、入院したりリハビリをしたりしている最中に
彼の口から、彼の家族が御父さんの世話を手伝っているなどと、
一言も聞かされていなかった私は彼に聞いてみた。
彼は私の意見を全て聞いてくれた後に、ゆっくりと言った・・・・。

「昼間に様子を見に来たりして、色々遣ってるみたいだよ・・・・・」

私はそんな事を一言も聞かされていなかったので、
「しまった・・・聞くんじゃなかった・・・・」
そう思った・・。
時々、彼の優しさに甘えてしまって、まるで私は彼の家族の一員になったような、
そんな錯覚さえ起こしてしまう・・・・・。
「そうだよね〜人んちの事だもんね・・・。
私には全然、関係ないし・・・知〜らないっっ・・・・。」

又、そうやって彼を突き放してしまった・・・。
彼が私の意見を聞いて・・・自分の家の人の事を話す時・・・。
時々、庇護しているみたいに話す時がある・・・・。
私に、よく言う家族の愚痴とは全然、掛け離れた答えが返って来る・・・。
そんな時、私は少しの誤差も見逃さない・・・人への許容範囲が極端に足りない。
そして、又・・・「あの時はこう言ってたのに・・・・」と思ってしまう・・・。
悪い癖だとは思っていても、どうやって良い方向へ考えればいいのかも解からない・・。


「流石に見晴らしがいいよ〜。夕焼けが綺麗! !
ここに住めたら幸せだろうな〜」


彼が無理に話題を変えてくれる・・・。
「そこから落ちないようにね・・・。」
そう言って電話を切る。
この前、彼に逢った時・・・・。

「家庭は・・・僕の全てじゃないから・・・・・」

彼は私にそう言った・・・・。
好きな仕事、好きな趣味、好きな家族、好きな人・・・・。
好きな物は多様で、その一つ一つから自分が成り立っているのだと言う。

「どれ一つも欠けさせたくない物」

口には出さずに居たが、私は彼がそう言っているように感じて、
又、少し気が重くなった。


夜になって子供を寝かしつける為、ベットに入って
昔、彼が言っていた事を思い出した。





40歳にもなって、こんな台詞っっ。笑↑エンピツ投票ボタン

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「幸せうさぎって知らない?
あのね・・・何でも「幸せ〜」って言うのが癖なの・・・。
御飯を食べても・・・幸せ。
サッカーをしていても幸せ。
好きな本を読んでも、好きな仕事をしても、
何でも幸せだと思うんだ・・・僕もそう思う。」

きっと、私が何時も何時も自分の事を「不幸だ」「面白くない」と言っているのを
聞いて、わざわざ、そんな事を言うのだろう・・・と聞いていたが、
私は思うところがあって、彼に問うた・・・・。

「じゃ〜、御飯を食べ終った後は?
サッカーの試合が終った後は?
好きな本を読み終わった後は?
好きな仕事を退職した後は?
物事には絶対終わりがあって、それを考えたら色々怖くなるし、
幸せなんて一概に言えない時だってあるょ・・・・。」

結論が出ないうちに、時間が無くなってしまい、
この話は私達の間では二度と話題に登る事が無かった・・・。



「幸せうさぎかぁ〜・・・・・・。」

私は寝返りを打ちながら彼の事を考え続けた・・・・。
私にとっての、彼への想いは・・・幸せうさぎなんて物では無く・・・。
まるで・・・月のうさぎの様だ・・・・。
昇り始めは、手が届きそうな所にあるのに、
時間が経つとドンドン高くなって手も届かなくなってしまう・・・。
雲隠れして月が見えなくなると、うさぎも一緒に消えてしまう。
朧げに見えるうさぎ・・・・。
輪郭がハッキリしない・・・・。
時々、斜めに見えたり、逆さまに見えたり・・・・。
自分の首を傾けないと、うさぎが居るかどうかも解からない・・・。
それでも・・・月にうさぎが居ないと寂しい・・・。
闇夜の道すがら、見上げる月にうさぎが居ると安堵感が戻って来る・・・。
雨上がりの晴れた夜空にポッカリ浮ぶ月と・・・その中のうさぎ・・・。
自分が月の中のうさぎを拝めた事に感謝さえしたくなる・・・。
「この月から今日も貴方の事見ているょ・・・・。」
そう言って貰える様で・・嬉しくなって・・・一人じゃないんだ、と思える・・。
でも・・・実際、あんなに近く見える月は、歩いて辿り着くまで果てしない年月を要する。
生きているうちに月に行く事なんて、きっと不可能だろう・・・・。
それでも、私は月の中のうさぎを探す・・・・。
うさぎに逢える事なんて無い筈なのに・・・・。
一生懸命に目を凝らしながら探す・・・・・。


起き出したら、もう午前3時半・・・・。

「PCの内蔵モデムが認識しなくて ネットができない・・・。涙
何度トライしてもダメなんだ・・・
せっかく心置きなくメッセできると思ったのに・・・ごめんね」

彼からメールが1件・・・。
仲秋の名月を眺めるのも彼の事もスッカリ忘れて、
私はグッスリ眠り込んでしまった夜の事・・・・。


2002年09月20日(金) ごめんなさい・・・そして、ありがとう。

まず・・・何から書こう・・・・?
いいや・・・思ってる事を書こう・・・。

迷惑を掛けてしまった皆さん、ごめんなさい。
本当に・・・・ごめんなさい。
日記を再開出来たのは貴方方の優しい気持ちがあったからです。
あんな事をしたのに、声まで聞かせてくれて、
「いいよ、気にしないでね」と言って下さった方、
メールで「陰ながら応援しています」と言って下さった方。
本当に涙の出る思いでした。
あんな酷い事をしたのにも関らず、
こんな私の、馬鹿みたいな日記を続けて行く事に同意をしてくれて、
有難う御座います。
本当に感謝しても、しきれ無い程の気持ちです。
この日記を再開しなければいけないほど、私が執着している事・・・・。
きっと、迷惑を掛けてしまった皆さんも・・同じ思いなんだと思います。
それを何も考えずに、してしまった行為・・・。
本当に私という人間は何処まで馬鹿げているのだろう・・・と、
色々考えさせられました。

こうやって・・日記を書き続けて行くという事は、
私の恥を晒して行く事だと考えましたが、
それでも、書き続けて行きたい何かがココにはあるのだと、
よく考えて日記を復元しました。
実際、私は恥じるべき人間だし、そのような行為をしたのだから、
色々な人に色々な事をこれからも言われ続けて行くんだと思いますが、
それも致し方ない事と捉えようと思いました。

「どうして・・・人に迷惑を掛けるの?」

私の一番、大切な彼にも、そう苦笑いされました・・・・。
本当に私は・・・矛盾した人間なんだと思います。
言っている事と遣っている事が全然、違っていたり、
それを解っていながら、そう出来ない私は大馬鹿なんだと思います。
そして、足掻いて足掻いて・・最後に自分が痛い目に合わないと解からない・・。
そんな仕方ない奴です。

「人ってね・・・皆、何処かしら矛盾してるんだよ?
自分もそうだし・・・皆・・・生きてたら矛盾点ってあるんだよ・・・。」

彼が私に言い聞かせてくれる様に言ってました・・・・。
そして・・・・。

「すみれはもっと・・・精神的に強くならないと駄目だね・・・」

彼に言われて・・・・本当にそう思いました・・・・。
私は酷く短絡的だし、攻撃的な物言いしか出来ないので、
今までも沢山の人に迷惑を掛けて生きてきました・・・。
その癖、彼の言うとおり精神的には酷く弱くて・・・。
普通だったら、こんな人間・・投げたしたり殴ったりしたくなるんだと思います。
現に色々な人から殴られて、罵倒されて生きて来ましたが、
世の中には本当に優しくて強い人が居て・・・。
そういう人達に助けられながら、私は今まで生きて来ました。
でも・・・よく考えたら・・・その人達もいい迷惑だったと思います・・・・。
これからは少しずつですが・・・色々考えたいと思います。
もう少し・・・大人になれるように・・・・。


「理解してくれない人は・・何を言っても、理解して貰えないんだよ・・・。」

随分前に別な事で彼と揉めた時、
「いや・・絶対! !理解してもらえる! !」と言った私の言葉に対して
彼は最後まで、このように納得してくれませんでした・・・。
でも、今になって彼の言った言葉が、深く胸に突き刺さります・・・。
きっと、私が何をココで言ったとしても、私の事を理解できない方々は、
言い訳だと言ったり、揚げ足を取ったりするのだろうと思います。
そして・・・きっと私という人間は・・・普通の方が理解出来ない程、
可笑しく子供じみていて・・奇妙な人間なんだと思います。
だから・・・無理に理解して欲しいとも思わなくなりました・・・。
それも、仕方の無い事だと思います。
実際・・・『不倫』という関係を彼と続けている以上、色々な意見があって、
状況が違ったり、価値観が違ったり、捉え方が違ったり・・・。
そして、してはいけない事をしているのですから、
人に何を言われても仕方の無い事です。
「理解してくれる人」私のような可笑しな人を理解してくれる人は、
きっとほんの僅かだと思います・・・。
でも、その貴重な方々を大事にして行こう・・・・・。
今はそう思います・・・・・。


今回は・・沢山・・・・勉強になりました・・・。
私がこれからも、生きて行かなくてはいけない、この状況の上での勉強・・・。
世の中には知りたくない事を、知らなくてもいい、という権利もあるのだと理解出来た事と・・・・。
知る権利や意見出来る権利を持つという事・・・・・。
何だか自分でも解りませんが・・・・。
web日記を書くことって・・・そういう事ですよね・・。
こんな私を相手にして下さった方々・・・どうも有難う・・・。
私は・・・もうチョットだけ前に進みますね・・・。
幸い外に出て仕事をする場も与えられました。
環境も色々変わっていくと思いますし、
もしかしたら・・・何年掛かるか解りませんが、
お金の問題や子供の問題も綺麗に型をつけて、
同居人と良い形で離婚出来るかもしれません・・・・。
先はどうなるか解らないので・・・心配は色々ありますが・・。


それから・・・。
こんな時に、こんな投票ボタンをつけていると・・・
又、色々な御意見があると思うのですが・・・。
ココは私の掃き溜めの場なので・・・・・。
(押して下さらなくても結構ですので・・・。)





ホントに私ってどうしようもない人なんです。↑エンピツ投票ボタン

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過去の日記に書こうと思ったんですが・・・、
ナカナカ筆が進まずに遅くなっていました・・・・。
きっと、又批難されたり中傷されたりするのだと思いますが・・。
私は彼と別れるのを覚悟して遣りました。
それでも、彼は「別れたくない」と言って・・・涙しました。
自分で「別れよう」と思って遣った事なのに、
どうしてか、弱い私はまだ彼と別れずに居ます・・・・。
この前も、別れ話を切り出したのですが・・・、
彼はうっすら涙を浮かべて私を見詰ていました・・・・。
そして、又どうして良いのか解らなくなってしまいました。
何時も何時も・・・彼と私はこんな調子です。
何が良くて彼は私と付き合っているのか解りません・・・。
ホントに私は・・・可笑しな女なのに・・・・。
「迷惑も沢山掛けているし・・・・」と言うと「お互い様だよ・・・」と言うし、
「地雷化もしたよ」と言うと「もう過ぎた事だから」としか彼は言いません・・。


私が地雷化したのは5月だったので・・6月からココを利用するようになりました。
ココはやっぱり、私の気持ちの墓場みたいな物なのです・・・。
こうやって・・・ココに思った事や悲しかった事・・・
それから、色々な彼への複雑な想いを書いて、
毎日毎日・・・捨てなくっちゃいけない事を埋めて行きます・・・・。
だから、明るい事は少ないと思います。
ココを見てくださってる方・・・・気分が悪くなったらゴメンナサイ・・・。
ホントにココは・・・私の墓場なんです・・・。
本当の墓場に行けば良いのですが・・・そんな勇気も無く、ココにこうして居ます
だから、覗き込みたくなかったら覗かないでも結構です・・・。
私の無残な想いの残骸が、そこら中にゴロゴロしているだけですから・・・・。
「あぁ・・・何となく解るな〜」と思って頂ける方がいらっしゃたら、それだけで良いです。
そんな方も余り居ないとは思いますが・・・・・。


とにかく・・・・・。
迷惑を掛けてしまった方々・・・本当に申訳ありません・・・。
もし、御逢いできる機会があれば畳に頭を擦り付ける位に謝りたいです。
そして、日記を書き続ける事を許して頂いて・・・。
本当に有難う御座います。
又、きっと毎日、憂鬱な事ばかり書いて行くのだと思いますが・・・・。
それでも、私には必要な場所だったので・・・心から感謝しています・・・。


今日も・・・長くなってしまいました・・・。
理解して頂ける方は理解してくれると思いますが・・・・。
こんなに長い日記・・・それと・・・私の、この可笑しな人格を正してくれるのは・・・。
きっと・・・今は彼しか居ないのだと思っています・・・・。


日記を突然、抹消してしまったので・・・。
ビックリして御連絡して頂いた方々・・・ごめんなさい。
色々と環境が変わって今は時間が余りありません・・・。
メールの御返事はとても長い時間お待たせするかもしれません。
ご了承頂ければと思います。


ホントにホントに・・・・ごめんなさい・・・。
そして、有難う御座います・・・・。
又、日記・・・続けていきます・・・・・・・。
今日は・・・おやすみなさい・・・。


2002年09月19日(木) 一応・・・。


心乱される事が色々ありました・・・。
迷惑をかけてしまった全ての皆さんから、
お許しの言葉を頂いておりませんが、
日記を復元して貰いました。
勝手なまねをして、ごめんなさい。
又仕事から帰ってきて、メールのチェックを済ませてから、
ここに色々な事を残そうと思います。




2002年09月15日(日) 良心的ジンクス

昨日はとうとう朝方まで起きていた。
朝は子供にせかされて起きる。
同居人は今日も出勤日。
日中は子供と公園に行って遊ぶ・・・。
お気に入りのサッカーボールを延々に蹴って居る姿。
それを見ていると心が癒される。
外に出るのも悪くない、最近は秋晴れで清々しい気持になるし、
嫌いだった夏も、もう終わりを告げた筈だ・・・・。


毎年、秋になると良い事が待っている・・・。
秋生まれの私の勝手な解釈の・・良心的ジンクス・・・・。
根拠なんて何処にも無いけれど・・・。
何故か秋になると嬉しい事が続々起こって来た。
好きなアーティストのライブに行って偶然、本人に御近づきになれたり・・・、
会社が衣替えのシーズンで新しい服を褒められたり・・・・。
何故かそうやって新しい気持ちになれた。
そして、去年は『彼』という人が私の世界の一員に新たに加わった・・・・。
今年は・・秋に何か・・嬉しい出来事が待ち受けているのかどうかも・・・解からない・・。


公園から帰ってきてPCを起動させると、
親しくしている人達から何件かメールが届いていた。
優しい人達・・・・。
どうも有り難う・・・・。
とても感謝しています・・・。
でも・・・彼に逢って話をするまで憂鬱は、治らないのかも知れない・・・。
何がどうして、こんな遠い関係になってしまったのか・・・。
何がどうして、こんなに心が離れてしまったのか・・・。
それは元に戻らない事なのか・・・・。
何時も話し合って乗り越えてきた事だから、知らない振りは・・・したくない。
本当に御互いの感情を汲み取る事は難しい・・・・。
離れているから、それは尚更だ・・・・。


友達からも心配して電話を貰う。
そして、彼女は私に言う・・・・・。





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「本当にすみれの事を想っていたら・・現状は何も変わらないし・・
相手を辛い立場に追い込むより、手を切ってあげた方が、
相手の幸せの為になるんじゃないかって考えてるんじゃない?」

「このままだと御互いに幸せになれないし・・・・」


彼女の行ってる事は正論だった・・・。
絶対、このままだと幸せになんかなれない・・・。
解ってるけれど、私達はそれを出来なかった・・・。


彼女と電話を切った後・・・。
私の世界から彼が居なくなる事を想像した・・・。
最初は辛いけれど、その後はきっと心も身も軽くなるだろう・・・。
大きな悩みが消えるのだから、軽くなって当たり前だ・・・。
でも、彼が私の世界から居なくなる・・・・・・、
それはどういう事なのか・・まだ・・よく理解できなかった。
私の人生は・・・後何年続くだろうか・・・。
一年なんて・・・ほんの僅かな時間なのかもしれない、
でも・・・彼の存在が大き過ぎて・・目の前が暗くなる・・・。
第一・・・今まで付き合ってきた人と別れる時は・・・。

「後から後悔しても知らないからっっ」

そう思えたのに、どうしてか彼に対してはそんな感情も生まれて来ない・・・。
彼が・・・自分で決めた事に後悔しない人だって知っているから・・・・。
そして・・・・きっと・・・彼を憎んでいないから・・・・。




夜は早目に子供を寝かしつけた・・・。
沢山、遊んだから眠そうにしていた・・。
そして、何時の間にか私も・・・・・。
目が覚めたら、もう午前3時半だった・・・・(16日の・・・)
点けっぱなしにしてあったPCのメッセはオフライン状態にしてあった・・。

「あぁ・・・どうして、こんな日に限って寝ちゃうんだろう・・・」

自己嫌悪でオフラインでメッセージが来ていないか覗くが何も届いていなかった。
諦め顔で受信トレイを開けてみると・・・、
一件のメールが来ていた。
彼からだった・・・・。

「今日は・・・記念日だね・・・
なのに約束していたメッセ、出来そうもないんだ。
お昼から友達が来ていて、今日は出掛けて来たよ。
まだ・・・居るんだ。泊まっていく感じ・・・。
メールをチェックするからって、パソコンを立ち上げて、
やっとメールを打ってます。
いま・・・メッセ開いて見たけど・・・すみれは寝ているのかな?
ごめんね。明日、メッセ出来たら開いてみようと思うけど。
休み明けにまた話そうね」

嬉しかった・・・とても・・・・。
メッセが出来なくて想っている事を伝えるのが遅くなってしまうのは
悲しいけれど、
それでも、今日の事を覚えていてくれた・・・・、
それだけが・・・本当に嬉しかった・・・。

メールだけじゃ、相手の心が読み取れないけれど、
私は少しホッとした。


「ごめんね・・・。子供を寝せてて一緒に眠っちゃったみたいで、
メールが来てたのも気が付かなかったょ。
今日は記念日だったのにね。ごめんね。

連休中はPCを開けてなかったのかな・・・?
メッセのオフライン・・・色々書いててゴメンネ・・・。
ずっと逢ってないし・・・色々な事が不安で・・・・。
何だか情緒不安定なのかな・・・。
一人で考えても・・・良い考えは何も浮ばないし・・・。
やっぱり、少し環境を変えないと駄目みたい・・・。
ちょっと疲れ気味なんだと思う。

ゆっくり・・・色々話したい・・・。
でも、何時も時間も無いもんね・・・。
何時もこんなんでゴメンネ・・・。
休みが明けたら話す時間作ろうね・・。
おやすみ・・・。

一年も色々話しを聞いてくれて有難う・・・。」



「ごめんね」と「ありがとう」のメール・・・・・。
それから、PCに一年の有難うのカード・・・・。


今年の秋は・・・このジンクスはそのままだろうか・・・・・。
それとも、彼に・・・それを破られちゃうのかな・・・・・。



2002年09月14日(土) 心の疲労





掃除機を掛けながら・・・涙する・・・・・。
洗濯物を干しながら・・・溜息を吐く・・・・。



彼の心が私から離れて行ってしまった・・・・・。
そう思えて仕方がない・・・・。
不安で足元がグラグラする・・・・。


彼からのメールは一件・・・・。

「午前中は天気良かったけど 悪くなってきたね
今日は何をして過ごすのかな?」

午後になってから、やっと届いた。
私もリメールを一件。

「ホントだね。雨が降らなければいいね。
出張疲れたでしょ?家でユックリしているのかな?
御父さんは大丈夫かな?」

今日、彼と私が繋がっていた時間はメールを送った、たったこれだけ・・・・。
その後、彼からのメールは昨日と同じように待っても待っても・・・来なかった・・・。
出張中に・・・私が「一日、一件は近況を教えて」と言ったから・・・・・。
今日のメールは御情けのメールなのかもしれない・・・。
そして何時も掛けてくれる電話も・・・・何も無い・・・・・。


「メッセ・・・呼んでも居ないようだったらメールで呼んでね」

深夜に一人ぼっちで、姿を現すかどうかも解からない彼にオフラインを残す。
案の定・・・朝まで待っても彼はPCを立ち上げていない・・・・。
おやすみの前に、もう一度メッセージ・・・。






「今日はメール有難うね・・・。でも・・返事が無かったから・・・
何だか、メールも強制している感じになっちゃったね・・・。
どんどん貴方の気持ちが離れて行ってる様な気がする・・・・。
私は貴方にとって不必要な人なのかもしれないね・・・。
貴方は私が居なくても充分に幸せでしょ?
今度は何時逢えるかな?逢ってキチンと話したい・・・・・。
本当に・・・・・疲れちゃった・・・・・。」








恋愛は50/50が良いと思っていた・・・ずっと、そうだった・・・・。
どちらかが思い過ぎていてもバランスは崩れるし、
どちらかが軽く考えてしまうのも良くない事だと思う。
相思相愛とはいかなくても、
互いの気持ちを汲んであげる事は必然だと思っていた。
これじゃ・・・・私が彼の事を想い過ぎている・・・・。
今はとてもバランスの悪い時期みたいだ・・・・・。
彼は・・・・本当に・・・私の事をどう想っているんだろう・・・・。
何もかも・・・・解らなくなってしまった・・・・。
こんな気持ちになるくらいなら・・・・もう何もかも投げ出したい・・・・。
頭が可笑しくなってしまって・・・・一年前に初めて彼と話したのが、
15日の深夜だったのか、16日の深夜だったのか・・・・。
それも解らなくなってしまった・・・・。
又、今日も彼との遣り取りのメールを見直して、一人ぼっちで泣くのかな・・・。





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全部、私のPCに足跡が残っている・・・・・。
彼と繋がっていない夜は・・・・・なんて長いんだろう・・・・。
ただ・・・・心がヒリヒリする・・・・・。












2002年09月13日(金) 待ち惚け・・・。












今日も彼には逢えなかった・・・・・。
もう、2週間も逢っていない・・・・・。








午前4時、彼にメールを送る。

「明日(金曜)はこっちに戻ってくるのかな?又、夜遅くなってからかな?
時間があったら少し顔を見たいな・・・おやすみ」

私の素直な気持ち・・・・。
彼に逢えるかもしれない・・・。
そう思うと心なしか落ち込んでいた気持ちが軽くなった様な気がした。


朝は何時もどおり・・・同居人と子供を送り出して、掃除と洗濯を終らせる。
何時ものようにPCを起動させると、彼からのメールが来ていた。
きっと、私からの早朝のメールを読んだからだろう・・・・。

「おはよう。今回は同行者も一緒で電話もメールもなかなか出来ないね
帰りもかなり遅くなると思います 目途がたったらまたメールするね」

「かなり遅くなるって、どのくらいだろう・・・・・。」
それでも、私は彼に今回の諍いの理由をどうやって伝えよえか考えていた。
夜に眠らない訳・・・・。
彼はまだ色々誤解したままだ・・・。
理由は彼には全然、関係の無い事だから話そうかどうか迷っているけれど、
彼がそれを聞いて又心配事が一つ増えるかも・・・と、
心に引っ掛かるものはあるけれど・・・・・、
それでも、この誤解を早く解きたくて仕方ない。
2週間は長過ぎる・・・・・。
半月も逢わないなんて・・・。
今まで彼と付き合って来て初めての事だ・・・。
距離も時間も・・・・そして、柵も・・・・私にはとても邪魔な物達だ・・・・・。




それから、彼からの連絡は一向に来なかった。
私は少し諦めて彼に2通のメールを送った。

「今頃はどの辺りかな?連絡が来るまで待ってるね・・・。
今日はもう逢えないかもしれないけれど・・・・。」

最後にメールを送ったのは午前2時。(14日の・・・)
暫くして、やっと彼からの待ちに待ったメールが来た。

「やっと到着です・・・久し振りのハードな出張でした・・・。
こっちも思ったより寒いね・・・足は冷たくないかな?
風邪をひかないようにね。
このメールが届く頃にはもう家に着いてしまっていると思うけど・・・。
無事着いたからね・・・暖かくして寝てね・・・おやすみ」

心配してくれている事は・・・・・嬉しかった・・・・・。
でも、今日も逢えなかった・・・・。
何だか、気持ちの温度差を感じる・・・・。
明日からは連休・・・・。
彼は予定も教えてくれない。





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2002年09月12日(木) 一喜一憂

空がどんどん高くなる・・・・。
秋晴れの毎日・・・・・。
昨日の夜は三日月を少しだけ見た。
満月までは・・・後何日だっただろう・・・・。



今日も寝不足の私は、少しずつしか想っている事を形に出来なかった。
最近、集中力が欠けて来ている。
仕事に行き詰った時、考えが纏まらなくなった時、
彼は外に出て暫くの時間、気分転換に出掛ける・・・と言っていた事を思い出す。
その彼は今日は何処で何をしているだろう・・・・?それさえも解からない・・・・。



手を休めて、何時ものように知り合いのHPをチョコチョコと覗きに行く。
楽しそうな人も居れば、悩んでいる人も居る・・・・・。
私と同じような立場でも・・・・。
思う事は人それぞれ・・・・。
でも、皆・・・強い意志みたいな物が感じられる・・・。
皆、自分の思う夢に向って頑張っている・・・・。
私は・・・・何かあるのかな・・・・?
夢・・・・なんてあっただろうか・・・生憎、強い意志も持ち合わせていない。
よく愛情と憎悪は紙一重と言うけれど・・・・。
彼に対する想いも最近は憤りと少々の苛立ちを手にしてしまった・・・・。
それは憎悪と言うにはまだまだ、成長を遂げなければいけない物だけれど、
彼自身に、その想いの息の根を止めて欲しいと願っている。



今日も友人と電話で会話・・・・。
昨日、私の考えている事を同じ様に彼女も話していた。

「やっぱり、最後の時は想う所で想う人と一緒に居たいよね・・・・」
「その為にも今、色々頑張らなくっちゃ・・・・」

別の女の子の事を例えにして二人で話していたのに、
自分の事の様に身につまされる。
人間だから明日、何が起こるのかは、やっぱり解からない。
早く自分の思い描いている事を形にしないと・・・・・・・・。
私は・・・・やっぱり何かに焦っているのだろうか・・・・。
最近、疲れすぎていて思考能力も低下してるみたいだ・・・。



午後になって・・もう諦めた気持ちで居たのに、
パーっと顔に血の気が戻ってきたのを自分でも感じた・・・・。
一件のメールの御蔭で、こんなにも気持ちの変化があるなんて・・・。
私も本当に単純な女だ・・・・。

「いっぱい気遣いのメール ありがとう 今回はずっと同行者と 部屋も一緒で
なかなかメールを打つチャンスが無くて・・・。
メール出さなくて・・・すみれ怒っていないかな?って心配してた・・・」

今回の出張は初めから電話もメールも出来ないと解かっていたから、
こんなちょっとのメールでも、出してくれた事にさえ、嬉しさを隠し切れない・・・。





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又、そうやって彼に無理を押し付けてしまったけれど、
私の今の気持ちを彼に送った・・・・。
何事にも素直に行こう・・・・・そうすれば何とか持ち堪えられそうだから・・・・。




2002年09月11日(水) 不信の時・・・・。

今朝、何時ものように家の中の事を終らせて、PCを立ち上げると、
メールが一件届いていた。
それは彼からのものだった・・・。

「ごめんね、今日は久しぶりに誘ってくれたのに、素っ気ない返事で・・・。
今夜はサッカー関係の集まりがありました。
主要なメンバーが集まり会合でした。
明日からは金曜日いっぱいまで、出張・・・。
同行者と一緒なので、きっと電話やメールはままならないと思います。
体調に注意して、頑張ってね。」

時間を見たら、午前3時近くになってから送ってくれたものだった。
「こんなに遅くまで色々やっていたのに・・・メールありがと・・・」
最初にそう思ったのに・・・・・・・・。
又、私は時間が経つに連れ余計な事で頭が回り出した。

「どうして・・・・・?」
「どうして、昨日のうちにそれを教えてくれなかったの・・・・」

明らかに私は・・・彼に何も言わす事の出来ない状態にさせてしまっている。
ただ単にサッカーの事を話すだけでも、私が不機嫌になるんじゃないかと、
彼はそう思ってビクビクしていたのだ・・・・。

私の性格が、こんなのだから・・・・。
私の性格が欲深いから・・・・。

何だか、自分の人格を否定されたような気持ちになってしまう・・・。
前もこんな事が何度かあった・・・。
彼と意見が食い違ってしまう時・・・・。
私は酷く攻撃的な物言いなのに、彼は何時も冷静に話を聞いている・・・。
きっと性格的な違いなんだろうけれど、彼の、その冷静な態度を見ていると、
時々、その優しい態度の裏に隠れているだろう、
冷酷な部分を覗き込んだ様にも感じてしまう・・・・。
だからと言って、私を責めるでも無く、追い詰める訳でも無く・・、
そして、威圧的な態度を取る訳でもない・・・。
それなのに、彼の無言の抗議が私を「愚か者」と罵っているようにも
感じてしまう。
何故だか、昨日の電話もそんな感じに思えた・・・・。




今日は遠い遠い街まで出張に行ってしまった彼に、何件かメールを送った。
距離よりも心が離れて行ってしまいそうだったので、切羽詰った心境だった。
一件位なら返信してくれるだろうか・・・と思って、メールを送る。
でも、彼は・・・一つもメールを返してくれなかった・・・。
今日の憂いべき時間・・・本当は少しでも彼と心を繋いで居たかった。
去年のあの時間、私は友人宅で暢気に餃子を食べていた。
旦那も子供も家に置いたまま、友達の所で好きな事をして過した。
焼き餃子が飽きたので水餃子にしようと言い合ってホクホクとしている所に、
一報がテレビ画面を塗り替えてしまった。
テレビを見ているうちに、もう一つのビルにも飛行機が激突して、
ペンタゴンにも飛行機が落ちて一つ目のビルが崩壊して・・・・。
私は怖くなって友達の家から急いで自宅へと車を走らせた。
このままだと戦争になるんじゃないかと気が気ではなかった・・・。
家には子供が居たので、どうしても子供の側に居たかった・・。
家につくと、まだ事態は変化し続けていて、他の飛行機が落ちたり、
もう一つのビルが崩壊したり・・・
朝になるまで戦争が起こるのでは?と・・ずっと心配で眠れなかった。
そして・・・私が子供の事を心配して急いで家に帰って来たように・・・。
もし私の住む街で同じ事が起こったら・・・・。
私の事をこんな風に心配して、誰が駆けつけて来てくれるだろう・・・。
そんな風にも考えていた。
あれから一年後の今日・・・私は又同じ事を考えている・・・。
世の中が混乱して、どうにもならなくなったら・・・、
誰が私を救おうと思って一番に私の元を訪れるだろう・・・・。
きっと、それは・・・・彼じゃない事は確かだ・・・。
彼には守るべき人達がいるし、私とは他人だから・・・・。





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何処で死んだって同じだと言うなら、
せめて私は・・・私の想う人の側で死んで行きたい・・・。
でも、彼はそれを叶えてくれるかどうかも解からない・・・・。
だから、私は彼の事を信用していない。
そして、私は・・・・・・・・・・・・・・。
もう誰の事も信用出来無くなったのかもしれない・・・。


















☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆☆.。.:*・゚☆

毎日、沢山の御手紙を頂いて嬉しい限りです。
恋愛にも色々な形があったり、距離があったり、障害があったり・・・・。
それによって気持ちが少しずつ変化したり・・・・。
私自身、皆様の御手紙を読んだり、日記を読ませて頂いたりして、
考え深い物があります・・・・。
皆様の大切な言葉を感じさせて頂いて、私自身、沢山勉強させて頂いて居ます。
このエンピツで日記を書かせて頂いてから、色々な方々の声を聞く事が出来て、
とても幸せで恵まれた状況に居る事が出来ていると思っています。
9月の下旬までに私も『不倫』のジャンルに行く事になると思いますが・・・。
自分自身では少し困惑しています・・・・。
彼と何時も「世間一般では・・・僕達の事、不倫って言うんだよね・・・云々」
と話していた時期がありましたが、何となく、それを忘れていました。
自分自身ではそんな概念に縛られる事無く、思うままに生きて行きたいというのが
本音なのですが、どちらにしても枠に捉われて・・・・しまうのですよね・・・。
出来ればギリギリになるまで、恋愛ジャンルに身を置いていたいです・・・・。
それから・・・・御手紙なのですが・・・・。
返信に滞って居ますが、必ず御返事いたしますので、もう少し待っていてくださいね。
今日も読んで頂いて有難う御座いました。m(__ __)m  すみれ

☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆☆.。.:*・゚



2002年09月10日(火) 欲深い女

昨晩は2度程、電話を掛けてみたが、彼には繋がらなかった。
悲しい気持ちでベットに入ったけれど、色々な事を考えてしまって、
よく眠れなかった。
「あんな早い時間に電話が繋がらないなんて・・何かあったんじゃないかな・・」
「どうしたんだろう・・・大丈夫かな・・・。」
胸がザワザワして治まらなかった。

今朝は機嫌良く起きてくれた子供を保育園まで送りに行く。
同居人は早い出勤だった。
子供を届けてから家の中の事を予め終らせて、
ドキドキしながら、彼の携帯に電話をする・・・・。

「留守番電話サービスです・・・・・・」

今日も見ず知らずの女の人の声だった・・・。
もう出勤する時間はとうに過ぎているのに・・・・。
胸騒ぎがして気が気じゃない・・・・、
留守電にメッセージを一件入れておいた。

「おはよう・・・・・手が空いたら電話下さい。」

早朝の会議と言っても、仕事柄こんな早くからなんて事は絶対無いし、
取引先の会社に行っているには時間が掛かりすぎていた。
又、段々悪い方へ考えが進んで行く・・・・。

「突然、体調が悪くなって入院なんて事無いよね・・・・・」
「まさか、御父さんの具合が急に悪くなったの・・・・?」

何だか色々な心配が一気に遣って来て滅入りそうだったので、
友達に電話をして話を聞いて貰った。
受話器片手に話しながら彼女はPCについての新機能を一頻教えてくれた後、
この前、襲われそうになった「強迫観念障害」の話をした、
「疲れているんだよ・・色々な事に・・・」
彼女はそうやって優しく宥めてくれた。
そして「どうしたんだろうね・・・・。」と一緒になって彼の事も心配してくれた。

「別に用事は無いんだけど、電話頂戴ね、待ってるから・・・・。」

彼女と話す、ちょっと前にそうやって携帯にもメールを入れたのに、
一向に連絡が無い。

「会社の番号解ってるよね?」

彼女も私も段々、焦ってきてしまった。
彼が「連絡してね」と言われ、それを無視した事など今の一度も無い事から、
私も彼女も彼の身に何かあったんじゃないかと心配した。

「プップップ・・・・・・」

「あっ、又キャッチホンだ・・・ちょっと待っててね」

3度目のキャッチホンを「又さっきみたいに何処かの勧誘でしょ?」と思って
出てみると、それは彼からだった・・・。
友人に「電話が来たよ・・・」と言って会話を終らせて彼と話した。
昨日は私の考えとは逆に疲れていて早く帰宅したみたいだった、
そして、今朝は御父さんの所へ・・・。

「逢えなくて寂しいけれど・・・仕方ないよね・・・・」

「来週くらいになったら逢えると思うから・・・・」

私達はそんな会話をしていた、彼は終始寂しそうに話すので、
私は・・・・彼に聞いてみた・・・・。





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彼は寂しそうに押し殺すよな声をして答えてくれた。
それでも、色々考えていたようで、
私に何をどうやって伝えれば、不快な思いをしなくても会話が成立するのか
悩んでいたみたいだった。

「ごめんね・・きっと月の物が来そうでイライラして居たんだと思う」

彼は少し困ったような雰囲気だったけれど、
私はそうやって、寝不足だった真相を又摩り替えたままアッケラカンとしていた。
「今日も頑張ろうね・・・・」
御互いに、そう言い合って電話を切った。


本当はここで能率をあげて頑張らなくてはいけない事が山ほどあったのに、
心配な事が色々あって上手く事が進まなかった。
夕方、子供を迎えに行って夕飯の準備をして何時ものパターン。
しかし突然、同居人から電話があって急に帰宅が早くなった事を聞いた。
私は色々考えていた・・・・・。
子供を御風呂に入れて寝仕度をするまでには充分に時間があったので、
思い切って今日の予定を聞こうと思って彼に電話を掛けた。
彼はきっと仕事中だと思ったが、それでも彼が電話を取らないという事は無かった。

「今夜の予定は?」

「あぁ・・今日はちょっと駄目なんだ・・・」

解ったよ・・・と言って電話を切ったが、私の心が過敏になっているのか、
彼の言い方がとても素っ気無いのが辛かった・・・。
こんな事は毎日忙しい私達には日常茶飯事な事なのに・・・、
何時もならば・・・・
「あぁ・・今日は打ち合わせが入っているから」
「今日はオヤジの所に用があるから・・・」
そう言ってくれる筈なのに・・・。
今日、彼は私に予定を話さないで居た。
きっと私には言えない予定なのだろう・・・・。
御互いに家族を持っているから仕方の無い事なのだけれど、
それが、とても悲しい・・・・。


彼は・・・私がとても、欲深い女だと知っている・・・・。
だから「何でも話そうね・・・」と言っていたのが、
何時の間にか「すみれには話せない事もある・・・」に変わってしまった。
私は嫉妬深いし、誰にでも優しくなんて笑みを浮かべる事は出来ない・・・・。
攻撃されたら攻撃し返すし、都合の良い大人にもなれない。
彼にとって、それは私の性格を忌み嫌う要因の一つだ・・・。
私が自暴自棄になって、又可笑しな事を言い出したり、
口論になる事が嫌なのだと思う。
私も・・・・彼の口から事実が出てくる事が怖い・・・・。
前にメッセで・・・・彼が言っていた事があった・・・。





2つもゴメンナサイ。↑エンピツ投票ボタン

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私も母親だけれど・・・その時は自分の事を棚に上げて、

「そんな事、聞きたくない! !」

彼に、その言葉を突っ返した・・・・。
彼が言った事は事実だけれど・・・・。
そんな事は考えたくも無かった・・・・。
彼には大切な物が沢山ある・・・どれもこれも捨てられない・・・・。
私は・・・彼にとって、一番大切な物になりたい・・・。
それも、欲深い事で、嫌われてしまう原因だと知っているけれど・・・・・。


後悔した・・・・・。
今日は電話で話すだけで・・・それで満足しておけば良かったのに・・・。
やはり私は多くを望み過ぎなのだろうか・・・・・。














2002年09月09日(月) コエヲキカセテ・・・・。

最近、子供が夜に起き出して来る事もなくなって、
夜は自由に色々出来るようになった。
その分、また一人で色んな事を考えたりする時間も増えてしまった・・・。
それも・・・考えても何も解決案が出ない問題ばかりだから嫌気がさして、
そのうちに眠ってしまう・・・。
一日、一度はメッセのオフラインを覗いてみるけれど、
彼からの一言も何も残っては居なかった・・・・。

「こんなに長い時間放っておいたら私の事も忘れちゃうのかも・・・・」

やっぱり不安は拭い去れない・・・・。






同居人は公休日は必ず「永遠に」と言って良いほど寝てる。
そうじゃなければ漫画かゲーム・・・・。
今日もそうだった・・・・。
最近、目が痛いと言っていたのが、見る見るうちに腫れて来てしまった。
二・三日前に眼科へ行ったものの治らない。
「余り目を酷使しない方がいいよ」とは言ってあげたけれど、
馬の耳に念仏・・・今日も相変わらず起き出してテレビ画面と睨めっこ・・・・。
私も自分が良いならそれで良いのだろうと思って、後は何も言わずに居た。
私達には会話は無い・・・でも、その方が無意味な争いに発展しないだけマシだ。
夕方になって一緒に子供を迎えに行く、そして、その足で近くのスーパーへ、
この時とばかり同居人は浮れ顔・・・・。
「これは?」「あれは?」と子供にオヤツ用の果物を見せて名前を復唱していた。
とある事件があってからは家の御金を全て同居人に持たしてあるから、
支払いは同居人の財布から・・・・。
それも、きっと嬉しいのかもしれない、
前はそんな事が無かったのにスーパーを出ると私に
「ホラッッ」と言って御札を差し出した・・・・。
「いいよ、お金は持ってるから・・・」私はそう言って受け取らなかった。
帰りに本屋に立ち寄ると、この前見ていた「北の国から」のシナリオ版が出ていた。
その棚を見て子供が「あぁ〜あぁ〜あぁ〜」と大きな声で言い出した。
何だろう?と聞いていると、さだまさしが歌う主題歌を真似ていた、
やはり日々、成長を遂げているんだ・・・と思いながら、
この音痴さは同居人に似たのだろうと思って笑ってしまった。
子供と同居人が絵本コーナーでウルトラマンの本を探している間、
好きな本を探しに別の棚の前で一人で居る時に、
何度も何度も私の後ろを、人が通り過ぎた・・・・。
それは見えない通路から私の後ろに回り込む人だったり、
真っ直ぐに私の居る棚を通って横を割り込むようにして
別の棚へ移動する人だったり、
そして・・・私は・・・・。
その度にビクビクした・・・・。





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そう思ってビクビクしていた。
何があっても可笑しくない世の中だ、
そんな事が起ころうと何ら不思議な事なんて無いのだから、
私も本屋で少し頭の可笑しい人に背後から刺されても、
全然、不思議でも何でも無いだろう・・・。
しかも、私は人に大きな声では言えない罪な事をしているのだから、
刺されても当たり前なのかもしれない・・・。
誰だか解からないが・・・。
私の事を嫌いな人だって、この世の中には居るだろうし・・・・。

「ここで刺されたら明日の朝刊に
「無残母親、子供の前で刺殺される」とか書かれるのだろうか・・
でも、うちは新聞取って無いからね〜。
スクラップも作れやしない・・朝日新聞でも取ろうかな〜。」

そんな暢気な事を考えながら本棚を移動していたが、
よく考えたら、これは強迫観念障害なのかも・・・・そんな事を思っていた。
少し怖くなったので子供の所に戻ろうとした時、又フッと思ってしまった。
「もし・・ここで私が刺されたら、彼はどうするだろう・・同居人は・・。」
きっと私が彼と一緒に居て刺されたりしたら、
彼はまず一番先に私の事をどうにかするだろう・・・、
本屋の床が真っ赤な血の海になって、私の周りに沢山の人が集まって、
好奇の目に晒されたとしても、そんな事は御構い無しで私を何処か
安全な場所まで避けたら、私の名前を沢山呼んで・・・・・。
そうやって意識が無くなるのを避けてくれるだろう・・・・。
「同居人はどうだろう・・・・。」
一緒に生活をしている筈の同居人の事を考えるのは何時も何時も彼の次だ・・・。
きっと、同居人の事だから子供と一緒に呆然としているだろう・・・・。
私の頭に・・・葬儀の時キョトンとしている同居人の顔が浮んだと同時に、

「もう、いいのかよ・・・」

同居人の声で我に返った・・・・。





夕食の後、
目が腫れているから子供と一緒に御風呂に入らないでと言うと、
一気に同居人が不機嫌になる。
何時も帰宅が遅くて、子供と一緒になって御風呂の中で遊べるのは
公休日くらいだから、きっと残念なんだろうと思い、構わずに入浴した。
私達と入れ替わりに同居人が入浴したのを見計らって、
慌てて子供の着替えを済ますと、
私は子機を持ち出して彼の携帯に電話を掛けた。
昼間のモヤモヤがどうしても治まらなかったから・・・・。
彼の優しい声を聞いて安心したかった。

「うん?どしたの?大丈夫だよ」

彼にそう言って欲しかったのに・・・・。

























「留守番電話サービスです・・・・・・・・」























あのね・・・・・。

貴方のコエはとても綺麗で聞きやすいけれど・・・・。

でもね、ホントは貴方のコエが嫌いなの・・・・・。











お願いだから・・・・・。

彼のコエを聞かせて頂戴・・・・。

お願いだから・・・・・。











2002年09月08日(日) 家族団欒

今日も秋晴れの良い天気。
昨日もそうだった・・・。
昨日、予定通りだとしたら彼は自分のサッカーチームの試合のはず・・・、
まだ彼に逢った事も無く、メールやメッセでの遣り取りしか交わしていなかった時、
サッカーへの質問を投げ掛けたら・・彼から、こんな返事が返って来た。

「皆、社会人で家庭を持っているので、
土曜日にサッカー、日曜日は家族サービスをしています。
「家庭の用事、最優先」というのが我がチームのポリシーです。」

そのメールを受け取った頃はそんなに近しい関係でもなかったので、
微笑ましい気持ちで考えられたのに・・・・・。
今、同じ事を考えると、どうしても嫉妬してしまう・・・。
それでも彼が私と、こんな関係になってからは日曜恒例の家の人との買い物も
行かなくなってしまったと言っていた。
休みの日、家に居て面白くない顔をしていると、

「どうして、そんなに不機嫌な顔をしているの?」

家の人に、そうやって言われたそうだ・・・。
私が黙って聞いていると、

「土曜も日曜も大嫌いだよ。
すみれに逢えないと解かっているから尚更・・・」

私に逢えないと、自然に不機嫌になると言う彼・・・・。
それでも、子供達の前では、そんな顔をする事も無いだろう・・・。
難しい年頃の子供を抱えた彼だ、自発的に会話を多くしないと、
自分の子供が何を考えているのかも見失ってしまう時期だ・・・。
きっと、私にも・・・そんな時期が否がおうなく、遣って来るのだろう・・・・。
その時の私は今のように沢山の戸惑いと苛立ちの中で、子育てに奮闘して
居るのだろうか・・・。
それとも、もう少し落ち着きを備えて子供と向き合っているだろうか・・・。


彼は家の人の事を「キミ・・・」と呼ぶそうだ・・・。
あの優しい声で「キミ、それ取って・・・」「キミ今日の予定は?」と・・・・。
私にとって彼が家の人に発する「キミ・・」と言う言葉はとても相手の事を
尊厳の目で見ている言葉の様にも感じる。
そんな人がどうして私と不倫なんてしているのだろう・・・・。
それがよく解からない・・・・。
私の家では子供を間に置かない限り、同居人との冷静な会話が成り立たない。
全ては子供の為・・・・。
子供が不幸せにならない為・・・・。
子供が真っ当な人生を送れる為・・・・。
実際の所、少し窮屈に感じる時もある、それでも子供の屈託のない顔を見ていると
とても救われている。
そして、その笑顔を絶やさない事が親としての最大の責任だとも思う。


少し友達と電話で話す・・・・。

「どうして、こんな風にしか生きて来れなかったのだろう・・・・。」
「もう慣れてしまったけれど・・・・。」
「恋愛や結婚においては私は愚者だよね・・・・。」

私が聞くと・・・・・。

「すみれのお母さんは女としての時間の方が長かったんじゃない?」

彼女はこう答えを出してくれた。
そうだ・・・・。
考えてみれば、実父は私が生まれてから間もなく何処かへ行ってしまった、と
母は言っていた・・・ほんのたまにしか家にも戻って来なかった様子だ。
その間、母はずっと私と二人で実父の帰りを待っていた。
私は物心がついて保育園に通っていたからウッスラと記憶が残っている。
それは母とベットの中で眠りに落ちる時、何故か私を抱きかかえて嗚咽を
堪えながら涙する母の姿だった。
それでも、母は実父が戻ってきたからといって口論をする事が決して無かったし、
今でも実父の事を罵倒する言葉一つ言わない。
再婚してからも、養父には逆らう事も無かったし、
喧嘩の時は養父と口をきかなくなるだけで余り口論した所を見た事が無い。
それは子供の事で意見が食い違った時もそうだった・・・・。
だからなのか、私は母の事を「子供の母親」としては尊敬していない。
決して子供の事を庇護する事もなかったからだ・・・・。
ただ、「一人の女」としては認める部分が沢山あるのは事実だ。
母は苦労をしたけれど、最終的には自分が求める「女としての幸せ」を勝ち取った
のだと思う。
そしてその女としての姿が・・・・・
「嗚咽を堪えて泣く」「養父に口答えをしない」と言うものだった。
母はどちらかと言うと「耐える女」だ・・・。
そして、それが私にとっては「尊敬出来ない母」の部分となり、
反面教師になってしまったのかもしれない・・・。
私は母の様に生きられるだろうか・・・。
母の様に生きられたら、穏やかな生活を手に入れられるのだろうか・・・。

























明日・・・・。
同居人は休み。
家族団欒、
してみようかな?























          


でも・・・・・・。
そんな事をすると彼への罪悪感が増してしまうだろう・・・・。
今日、彼は何をしていただろう・・・・・・・。
家族団欒でも・・・・していただろうか・・・。
もう遠くなって手も届かないみたいだ・・・。
でも、もう少し頑張ってみよう。
後、一週間もすれば今、手掛けている細々した物も終りそうだ・・・。
それから、私は私の遣るべき事に着手して、
そして、それから胸を張って彼に逢いに行こう。
この次の日曜日までにはどうにかしたい・・・。





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昨日の日記を御読みになって下さった方々から、沢山のお手紙を頂きました。
色々考えさせられる御手紙だったり、私の考えに賛同して頂ける御手紙だったり、
涙の出る思いでした。皆様の暖かい心遣いの中で私は活かされているのだと
実感しました・・・・。
本当に有難う御座いました。
御返事は徐々に書いていますが、ナカナカ追いついておりません。
御返事は必ず致したいと思っておりますので、もう少し待っていてくださいね。
秋も徐々に深まってまいりました。
皆様へ・・遠い空からお体を御自愛下さればと思っております。 すみれ

*・゚.。.:*・゚☆☆.。.:*・゚☆☆☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆☆☆.。
☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆☆.。.:*・゚












2002年09月07日(土) 御質問に御答えします。

今日、何通か子供の事に関して御叱りのメールを頂きました。
ここは横にも書いてあるとおり、
私の色々な想いの死に場所としております・・・・。
しかし、一応web日記を書くものとして、
『一方通行だったら何もweb日記を書かなくても良いんじゃないのか?」
という御意見も何通もありまして、
今回の子供に関しての事はここで御質問等に御答えしたいと思います。


『御主人と険悪な仲にも関らず、
その御主人に子供を預けてよく出掛けて行けますね』

今日、この様なメールを頂きました・・・。
これについてですが・・・・。
私と同居人は険悪な仲なのは事実です。
だからと言って、子供と同居人は親子ですし仲が悪い訳でもありません。
同居人は私に対してや家の事は疎かにしていると思いますが、
その反面、自分の子供をとても可愛がって居りますし愛情を注いでいます。
そして子供も同居人になついて居ります。
それだからとはいえ、子供を同居人に見て貰い、
彼に逢いに行く私もいけない事をしている・・・とは思っておりますが、
彼に逢いに行く度に子供を連れて一緒に出掛けてしまうと、
物心がつき、自我に芽生えて来た子供が彼と同居人の事を混濁して考えて
しまうのではないかと心配な部分も多々あります。
これについては最近、彼と話し合いをしました。
「子供には会わせたくない」と私は彼に言いましたし、
彼も「なるべく子供に会うのを控えよう」という結果になり、
私は前よりも彼に逢う回数を減らして行って居るつもりです。
普通の方ならビックリする事だと思いますが、
この日記を書き始める前は毎日のように顔を合わせていた時期もありますので、
今の私にしてみると彼に逢う回数がメッキリ減ったと思わざるを得ません。
同居人も私も実家がカナリ離れている所にありますので、
実家に子供を預けて出掛けるという事も出来ませんし、
やはり、父親である同居人に預けて出掛けるしか方法しか
今の段階は無いのだと思っています。
しかし、同居人には同居人の予定もありますので、何時も子供の面倒を見てくれる
とも限りません、その場合は致し方なく子供を連れて彼に逢う事もあると思います。
又、諦めて逢わない・・・という事もあると思います。
ただ、全く彼に逢わない・・・という事は今の私には考えられません。
どちらにしろ、今の私の見解はこのような考えで居ります。
しかし、反対の意見を御持ちの方もいらっしゃると思います・・・。
自分で産んだ子供なのだから、どんな時でも自分と行動を共にする・・・・。
そう御考えの方もいらっしゃると思います。
意見は賛否両論でどちらが良いとも一概には言えないと思っています。
ただ、私の生活では子供は一人で作った訳では無いので、
父親も母親も当たり前の様に育児に関って行くべきという考えから、
子供の面倒は同居人も快く遣ってくれています。
同居人も私も家に居ない場合はどちらかが子供の面倒を見るのも当たり前の事です。
しかし、私の場合は家を留守にして不倫相手に逢いに行くという、
一般の「不倫はいけない事」という概念から掛け離れている行為をしてしまっている
事が御叱りの原因なのかもしれません。
そして、それは私も重々承知の上です。
        

『御主人との喧嘩を子供に見せてしまうのでしたら
教育にも良くないと思います。
別居・離婚など方法はないのですか?』

これについては以前より沢山の御手紙を頂いておりましたが、
この御質問に関しては・・・・。
私も子供の前で口論にならないように我慢はしていますが、
私も出来た人間ではなく、又感情の起伏も激しい方なので、
ついつい、口論に発展してしまいます。
そして、何時も後から後悔しております。
離婚・別居に関しては色々模索中です。
金銭的トラブルが色々ありますし、今後、真剣に考えていかなければいけない問題だと
思っております。
そして、子供の事を考えるとどうしても躊躇してしまうのも事実です。
私は実父に恵まれませんでしたので、子供の頃、とても寂しい思いをしてきました。
その思いを我が子に課すのはどんな物なのだろうか・・・と何時も考えさせられます。
果たして、この様な夫婦間で子育てをして行っても良いものなのか、
又、父親が居なくて子供に寂しい想いや苦労をさせないだろうか、
どちらが良いのか答えはまだ出ていません。
私はきっと良い母親では無いと思います。
でも、私は私なりに子育てをしていくつもりです。
もし、私の子育ての至らなさで万が一、子供が人様に迷惑を掛けるような事があり、
それが、取り返しのつかない事であれば、
子供共々、朝露の様な人生を辞さない覚悟です。











今回は子供の事に関してでしたので、
色々な方からの御質問にお答えする形になりました。
見解は人それぞれだと思いますが、今現在、私は色々な事を考えながら、
子育てをしています。
もしかしたら、私も母の様に一人になって子供を育て行く時期があるかもしれませんし、
これから何年後かに同居人と色々な事を和解した上で、
協力して子育てをしているかもしれません。
きっと、それに付随して彼との事も変化して行く事でしょう。
先は私にも全く解かりません・・・・・・・・・。
ただ、ここにも書いてある通り、中傷・誹謗は一切受け付けません。
もし、貴方が私の日記を読んで不快な気分・過度のストレスが掛かるような事が
あるのでしたら、これ以上、この日記を御読みにならない方が宜しいかと思います。
ここは私の日々の戯言を吐き出す場です。
人のストレスを受け止められない方が読んで頂いても、
嫌な気分になる事も御承知下さいね。
中には私に共鳴してくださる方も居るでしょう・・・・。
ごくごく、僅かだとは思いますが・・・・・・・・・・・。













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2002年09月06日(金) 峠

今日、TVで実家の土地が少し映っていた・・・。
同居人に見ないの?と聞いたら、
「漫画を読んでるから見ない」と言う・・・。
少し寂しかった。
一人でポツンとそのドラマを見る。



ここから、実家に帰るまでは約450kの道のり・・・・。
飛行機で帰れば1時間半。
それから、又車に1時間揺られる。
前に自律神経を患って実家からここまで戻って来る間、
飛行機の中で何時もの発作に見舞われてしまった事があった、
苦しくて苦しくて・・・・・・。
丁度、まるでドラマの様に医者がその飛行機に乗り合わせていて、
何とか過呼吸の発作を抑える事が出来たけれど、
それからはなるべく私用では飛行機に乗らなくなってしまった。
だから、実家に帰る時は450kの道のりを車で移動する。
養父や母の住む家まで帰省するには
幾つも幾つも・・・峠を越えなくてはいけない。
割と楽な峠もあれば、とても、きつい峠もある。
カーブに差し掛かるとスピードを緩めなければ谷底に真っ逆さま・・・・・。
どんな急用で先を急ぐとしても、スピードは上げられない。
困難な道のりだからといって引き返すのは悔しい事だ・・・。
峠を幾つも超えたら懐かしい家が見える。
優しくて暖かい・・・・。


人生にも沢山の峠があって・・・・・・・。
その峠を越えたら何が見えるのかな・・・・?
まだまだ、先は長いね・・・。












「何も気にせずに歩いていかなきゃ
狂気の中でも虹は出ていたから
次の峠まで歩いていかなきゃ  延々」


8〜峠TheYellowMonkey

















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彼とは全然、連絡をとっていません・・・・。
今日のドラマ見てたかな・・・・・。


2002年09月05日(木) ほんの少しの救い

今日も色々気になってしまって、
朝から家の中の細々したものを掃除したり洗濯したり・・・・。
そんなに几帳面な方でもないのにバタバタとしてる・・・。
私の気持ちを皮肉な太陽がヒリヒリと逆なでしてるみたい・・・今日も良い天気。
掃除が一段落した所に実家に頼んであった荷物が届いた。
その中に一通の手紙が入っていた。


「何か用事がある時は直ぐに電話しなさい。
喧嘩の仲裁の電話なら断るけれど・・子供も大きくなっただろう。
今年のお正月はこっちに来て過さないか?」


それは養父の書き殴った字だった・・・・。
でも、大きくて優しく読みやすい字・・・・。
とても嬉しかった・・・・。
特に「お正月に帰ってきなさい」と書かれていた事が、
何だか私を許してくれているみたいな気がした。
日々、悲しく疎ましい事柄は沢山あるけれど、こんな風に先に楽しみがあると、
大丈夫・・・どんな苦しい事でも乗り越えていける、遣って行ける・・・・。
そんな風に思えるから不思議だ。



夕方、ちょっと聞きたい事があったので、
メールにしようか自分で調べようか迷ったけれど、
気がついたら、もう時間が無く、思い切って彼に電話を掛けた。

「体調は・・・大丈夫・・・?」

予め私が聞きたい事を教えてくれたら、彼が聞いてきた。
「大丈夫・・・・」私はソッと答える。
他の話は電話で話したくなかった。
また長くなってしまいそうだったから・・・。
私は「子供の御迎えの時間だから」・・・・そう言って電話を切った。
何時もは彼から先に電話を切るのに・・今日は私から・・・・。

どんどん、彼の生活から私が遠ざかる・・・・。
どんどん、私の生活から彼が遠ざかる・・・・。

彼は私に逢えなくて寂しくないのだろうか・・・。
少し受話器を置く時、戸惑っている様に感じた彼の声だけが
私の救い・・・・・。















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時間を見つけ次第、御返事書きますね。
遅くなるかもしれませんが、待っていて下さいね。


2002年09月04日(水) 業務連絡・・・。




「昨日の夕方、指定された口座に振り込ました。
水曜の朝9時には口座に届いていると思います。
御確認を御願いします。」

昨日、眠る前に彼にメールを送る。
まるで、業務連絡みたい・・・。
他に伝えたい事は沢山、あったけれど・・・やっぱり、書けなかった。
色々考えながら、ベットに潜り込むと同居人はまだ起きていてゴソゴソと私の方に
寝返りを打った。
そのうちに手を繋いで来たので、私はビックリして
何時もの様に子供を抱きかかえて反対側を向いた。
何十分経ったのか布団に寝ている同居人の寝息が聞こえて来たので安心した。
とても、静かな夜だ・・・・・。
静か過ぎて悲しくなる・・・・。



起きたら朝の8時近くだった。
同居人の声に起こされた私は慌てて身支度を整えた。
今日は寝坊なんて出来ない日だったのに、こんな日に限って寝坊なんて・・・・。
大急ぎで子供の御弁当を作る。
昨晩のうちに予め下ごしらえを終えていて良かった・・・。
一時間もしないうちに、同居人と子供を無事に送り出す。
バスに酔ったりしないだろうか・・・。
市内の端にある動物園に行くまでに泣いたりしないだろうか・・・。
動物園楽しんできてね・・・。
今日は早目に迎えに行こうと・・・そんな事を色々考えながら子供に手を振った。



お昼過ぎに友人と電話で少しだけ話す。
9月なのにイキナリ暑くなって、昨日も今日も秋晴れ・・・。
それなのに御互い体調が思うようにスッキリしないねと、そんな日常会話。
それでも、本心を嘘偽りなく話せる人との御喋りは気持ちを楽にさせてくれる。
カフェオレに入れる牛乳がなくなったので、近くのスーパーまで買い物へ出た時、
近所のママ友達と出くわした。
丁度、帰る所だったみたいで「車で送ってあげる」と言って
少し待っていて貰う。
来月、出産を控えて御腹は幸せの大きな膨らみでイッパイの彼女。
仲が良い夫婦を見ているのは気持ちが良い。
御互いを必要としている人達は何て素敵なんだろう・・・。
御腹の赤ちゃんが無事に産まれて来てくれるのを願うばかり。
それから、又別の友達から電話が来た。
仕事をしていた時の後輩・・彼女もこの前、ママになったばかり、
後ろで可愛い産まれたばかりの赤ちゃんの声がする。
母子共に元気みたいで、良かったね・・と話した。
まだ睡眠不足でストレスが溜まっている上に何処にも出掛けられないと愚痴を
言っていたので「今度、お土産遊びに行くね」と約束をした。
皆、子供を育てるのに必死・・・・。
必死の中にもチラチラと幸せな風景が垣間見える・・・・。
誰も私の様に自分の伴侶の愚痴は言わない・・・。
それは上辺だけなのだろうか・・・。
それとも、心の奥底には持っているものなのだろうか・・・。
「うん。うちはこれからだよ・・・まだ、若いし先は長いしね。」
笑いながら私も相槌を打って答える。
誰だって夫婦の愚痴なんて聞きたくないだろう・・・。
それを話せるのは私の事を良く知る友人と心ある人達・・・。
それから、私の全てを理解してくれる彼と・・・・。
私の想いの死に場所のここだけ・・・・。

ある意味、恵まれているのかもしれないと思う。
去年の今頃は悶々として希望の無い毎日だった・・・。
一昨年はもっと憂鬱だった、暫くの間、前歯が全然無くて笑えなかった・・・。
それも、同居人に折られてしまったから・・・・。
早く離れて生活したいと思うけれど、母は納得してくれない。





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「貸した御金をキチンと返すという証書を書いてくれないうちは、
離婚届けに印を押しちゃ駄目だからねっっ。」

何度も何度も念を押される。
「印なんて、とっくの昔に押してるんだよ・・・御母さん・・・」
そう言いたいけれど・・・母には母の意地がある・・・・。
貸したお金の大半は実父の御金だ、それは私の御金じゃなくて母の御金。
だから、それについては何も言えない・・・・。



夕方になって昨日と同じように彼からメールが届く・・・。

「連絡遅くなってごめんね。
朝からバタバタしていて、未だに入金を確認できていません・・・。
でも、ありがとう。余裕の無いときは無理をしないで・・・
余裕のある時だけで構わないからね」

きっと、仕事が忙しいんだろう。
私みたいな余計な女が居なくなって、彼も仕事に身が入っているのかもしれない。
それなのにどうして・・・何時も何時も彼は優しいのだろう・・・。
私が居なくなっても、彼は元の生活に戻るだけだ。
好きな趣味を楽しんで・・・。
家では良き父として振舞って・・・。
会社で仕事を成功させて・・・。
別に私が居なくても何も不自由な事なんて無いだろう・・・。
このまま、何もかも忘れて消えてしまったら、
私は楽になれるかな?





2002年09月03日(火) 哀しきせせなげ

今日の朝は静かだった。
同居人と子供が出掛けた後、彼からはメールも電話も来ない。
昨日の夜、私が送ったメールはもう目を通したんだろうか・・・。
私は彼の事を気にしないようにして、普段通りに洗濯と掃除を終らせた。
本当なら、この時間は彼の出勤に合わせて電話を掛け、
御互い笑いながら話をしたり、今日も頑張ろうね・・・と声を掛け合うのに、
今日は手持ち無沙汰で、思わず子供の汚くなったスニーカーを
何時間も掛けて洗ったり、この前、洗ったばかりの洗濯槽の掃除をした、
そして・・・何度も何度も洗濯機を回し続ける・・・・。
オマケに子供用の食卓イスまでゴシゴシと・・・。
まるで何かに獲り憑かれて居るかのように・・・洗い続ける。
「何してんだろ・・・私・・・・」
それでも、手が止まらない・・・・。
前に不安焦燥・強迫観念を怖がる人は、ずっと手を洗い続けると書いてある本を
読んだ事がある、
精神病患者の人が書いた本に大学病院の偉い医者が解説をつけてあった。
「これで、手を洗い出したら私も抗うつ剤が必要な体になるのかな・・・・」
笑いながら一人で、そんな事を考える・・・。



明日、子供は保育園の行事で動物園に行く事になっている。
象やキリンを見て、きっと大喜びするだろう。
今日は私の気持ちと裏腹に快晴。
明日も晴れるだろう・・・今年の天気予報は外れてばかりだけど・・・。
寝坊は出来ない・・・御弁当を持たせなくてはいけないから、
出来れば子供と一緒に眠りたいけれど、それも同居人の夜の行動次第・・・。
この家は昼間は誰も居なく過しやすいけれど、
夜になると、小言や言い争いの場と化して、まるで戦場みたいになる。
気持ちの拠所なんて何処にも見当たらない。
彼だけが唯一、解かって来れる人だったから・・・・。
どうして私は、そんな彼にも迷惑を掛けてしまったのだろう・・・。
考えてみれば、両親にも多大な迷惑を掛けて来た・・・。

「歳が離れすぎているよ・・年下なんて、すみれ本当に大丈夫?
お母さんは余り賛成したくないな・・・」

そう言ってたものの、強く反対されなかった・・・。
だから私は自分の意志で勝手に結婚を決めた、
結婚する時に全てのお金を出してくれたのは母だった。
その癖、上手く行かなくなって最終的に泣きつく所は何時も母の所・・・・。
母に対しても、彼に対しても・・・・。
どうして私は・・私の事を愛してくれる人に迷惑を掛けてしか生きて行けないのだろう・・・。
そう思うと、自分が情けなくて悔しくって・・・・・。



夕方、受信トレイに1件のメール。
開けてみると彼からだった。
長い時間・・・・きっと私の心は彼からのメールを待ち望んで居たんだと思う。
心臓がドキドキ音を立てた・・・。
手が少し震えていた・・・・。





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「仕方ないよね、私から言い出したんだし・・・・。」
自分から放置しといて、放置する事を納得して貰ったら寂しいなんて、
ただの我侭女の言い訳だ・・・・。
解かってはいるんだけれど寂しい気持ちは本心・・・。

「この前は、ただ・・・病気になってほしくないから、
睡眠時間をちゃんと取ってほしいと思っただけだから・・・。」

彼が言いたいとしていた事だって・・・解からなかった訳じゃない。
それは・・・私が同居人と寝たくないのが理由で・・・
それを彼にキチンと説明すれば、御互いの溝は埋められる事だけれど・・・。
でも・・・果たして、それは彼に話すべき事柄なんだろうか?
彼に話した所で、何かが変わる訳ではない・・・。
夜な夜な私の家に来て、私を助けてくれる筈も無い・・・。



今月は・・・毎月だけれど、金欠状態・・・。
先月の御給料がずれ込んだ上に全額を一回で貰える訳ではなく、
先月と今月に分けて支払われる事になってしまった。
こんな御時世だ、会社も大変なんだろう・・・・。
それでも、彼にお金を返しに銀行に行く。
「金の切れ目が縁の切れ目」とよく言うけれど。
私が彼に借りている御金を全部返し終わったら・・・。
彼との仲も終わちゃうのかな・・。
どちらにしても、御金なんて・・・やっぱり、借りなきゃ良かった。
彼に迷惑なんて掛けなければ良かった。
そうしたら、繋がってる物が「気持ち」だけだって、
ハッキリ解かるのに・・・・。






2002年09月02日(月) 藍色の空と三日月

午前2時・・・・・。
彼からメール・・・。

「昨日の事・・・まだ気にしているんだね・・・
というか・・・怒っているんだね。僕が意見した事も・・・。
頭痛は治ったのかな・・・?」

何時も何時も、私の体調の事を気にしてくれるのは有難い事だと思う。
同居人から、こんな風に心配なんてされた事の無い私は、
彼に出逢って、初めて「労ってもらう」という事を知った。
それはきっと、相手の事を大切だと思う気持ちが無ければ、
出来ない事だという事も解かった。
彼はどんな時でも、私を労ってくれた・・・・・。
普段は勿論、口論をして居る時も、問題が起こった時も、それは変わらなかった。
でも、私はそれを出来なかった。
出来ないどころか彼に色々労って貰っているのにも関らず、
自分自身で努力する事を忘れてしまって居たのかもしれない・・・。
何だか自分が道理から大きく外れた所に居るような気持ちになって、
何て返事をすれば良いのか、又解からなくなってしまった。
メッセを覗いてみるけれど、PCからメールをくれた筈の彼の姿は
何処にも無かった・・・・・。



今日、同居人は仕事が休み。
一日中、漫画の本を読んだり、ゲームをしたりしている。
何時ものように、私は別の部屋でデスクワーク。
そして、何時もの様に御腹がすいたら各自好きな物を作って食べる。
途中で友達から電話が来た。
家の生活状況を説明すると、
「まるで家庭内別居だね」と言って御互い笑った。
それでも「御飯食べるの?」「買い物へ行かなくて良いの?」
同居人は今日、遣らなくてはいけない細々した事を何度か聞いてきた。
「別に何もやる事は無いから・・・・」
私がそう言うと、同居人は少し寂しそうな顔をしていた。
子供は保育園へ行っている。
大人2人だけで居るからか、家の中はとても静かだ。



今朝、何時も通り彼からメールが来た。
「どうして返事のひとつももらえないのか わからないけど・・・
今日は暑い日になりそうだよ 暑さに負けずに頑張ろうね」

彼は私が全然連絡をしない事・・・寂しいと思ってくれているのだろうか・・・。
いや・・・少し怒っているのかもしれない・・・。
彼の問いかけには、ほとんど、無視して答えていない・・・。
何て答えて良いのか、解からない・・・。
素直に、「こう思った」「こうだった」と答えれば良いのかもしれないが、
「同居人との行為を回避する為の寝不足」
「子供を保育園に入れた目的」
どれもこれも、彼には無関係の事ばかりのような気がして、
言葉を色々捜してみたけれど、やはり見つからなかった。
このままだと、この前の長い休みの間、連絡したとか、しないとか・・・、
そんな事で些細な喧嘩をした時と同じようになってしまう・・・。
「何とか気持ちを切り替えてどうにかしなくっちゃ・・・・」
でも・・・そう思えば思う程、益々言葉を無くして行く・・・・。



夕食の後、昼間の静寂とは打って変わって、同居人と口論。
子供の育て方や余りにも常識とかけ離れた考え方に私も又嫌気が差してきた。
「俺なんて・・・・どうせ・・・・」
口ごもる同居人を前に私はハッキリ言ってやった・・・・。





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同居人は出て行くからと言う。
私は借用書を持って来て「実家と私から貴方に貸した御金の内訳と返済の旨を
キチンと書いて! !」と迫ったのに、同居人はペンも取らない・・・・。
そのうちに性格の話になってしまった・・・。
「自分の事を棚にあげて人の事を意見出来るような立場じゃないでしょ?」
「どうして、人の立場に立って話をしようとしないの?
どうして、自分の事ばかりしか考えないの?」
私がそう言うと、始めは納得しないで文句ばかり言っているものの、
そのうちに仕方の無いような顔をして「解かったって・・・・・」と相槌を打つ。
でも、その割りに私の揚げ足ばかり取って同じように嫌な気持ちにさせるのが、
同居人の手だ・・・・・。
今日も御互い渋々納得するまで1時間以上も口論していた。
その間、二人の口論に慣れ切ってしまっている子供は一人でテレビを見ながら
遊んでいた・・・・。
何時まで、こんな日々が続くのだろう・・・・。
何時になったら普通の平凡な幸せが手に入るのだろう・・・・。



彼から、帰りのメールもオヤスミのメールも何も来なかった。
きっと、メールしても返事の一言も返さない私に腹でも立てたのだろう・・・・。
メッセを見ても、受信履歴を見ても、彼が居た形跡は何処にも無かった。
夜になって「これじゃ・・いけない・・」と思って、彼のPC1件のメールを送った。


「放置しているつもりは無いのですが、
思う事があって何をどう言って良いのか解かりません。
暫くそっとして置いて下さい。
借りているお金の先月分の残りを払いたいので、
振り込み先口座を御知らせ下さい。」


今は暫く、色々考えよう・・・・。
遣らなくてはいけない事を終らせて、
遣るべき事を見つけよう・・・・。
それからじゃないと、彼に顔を合わせられないような気がして来た・・・。
そして・・・・。
彼が私に必要な人なのか・・・それとも、必要な人ではないのか・・・。
それも、キチンと考えよう・・・・。
彼も私と離れて、色々と見えなかった物が見えるかもしれない・・・。
寂しいけれど・・・・仕方ない事だ・・・・。





二つもゴメンナサイ↑エンピツ投票ボタン

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他人に余計な迷惑は掛けられない・・・。
それが、原因で別れていく事だってあるだろう・・・。
だから、慎重に事を進めなければいけない・・・。
「人に迷惑を掛けるな・・・」
あれ程までに子供の頃、頭に叩き込まれたというのに、
私にはまだそれを身を持って知る由も無かったんだな・・・・。
そう思うと情けなくなってきてしまった・・・・・。



深夜、煙草が無くなったので近くのコンビ二へ歩いて買いに行く。
今日は珍しく9月に入ったというのに暖かい夜だった。
それでも強い風が吹いていて、私の髪が何度も煽られる・・・。
コオロギや鈴虫達が生き急ぐ様に、悲鳴のような鈴の音を奏でている。
何だか寂しくて・・・涙が出て来た・・・・。
深夜徘徊している家の無い子供のような気分で、空を見上げると、
藍色をした空に綺麗な三日月が浮んでいた。
雲はあるのに、その間に間に北斗七星やカシオペア座まではっきり見える。
今年の夏、あんなに沢山、彼と深夜ドライブに行ったのに、
どうして、少ししか星を見られなかったのだろう・・・・。
本当は今日の様な日に彼に逢いたかった・・・。
二人で空を仰いで、時間も何処に居るのかも忘れて、
琴座のぺガが北極星になる頃は地球はどうなっているのだろう・・・と
そんな話を一緒にしたかった・・・・。
何時の間にか・・・又星を見上げていた瞳から沢山涙が出て来た・・・。
三日月だけが、そんな私を黙って見ていた・・・。






2002年09月01日(日) 答えのない問題


『ふくらうはふくらうで、わたしはわたしでねむれない』山頭火

繁華街で朝まで酒を食らう人・・・。
心配事があって朝まで眠れない人・・・。
勉学に勤しむ余り朝になるまで頑張った人・・・。
仕事で朝まで働いている人・・・。

梟が何時の間にか夜に眠らなくなったように、
人が夜に眠らない理由だって、それぞれ違う・・・。
だが、私の睡眠不足の理由は、なんて陳腐なものなんだろう・・・・。
夫婦なのに、夫婦の営みを回避する為に夜に眠らないなんて・・・・。
寝室を別々にしたいけれど、しがない団地暮らしの家に
別々の寝室を設けるほどの間取りが無いのも致し方の無い事。
こんな時・・・伴侶となる人に愛情や信頼を預けられる人を
とても、羨ましく感じる。
それで、寝不足になったり朝まで起きているのなら何て素晴らしい事だとも思う。
私に少しでも同居人に対する愛情が残っているのなら、
簡単な事のようにも思うが・・・・・。
「結婚した義務」
「してあげないと可哀相だから・・・・。」
そういう考えを受け入れるには私の心は容量不足の様だ。
彼と付き合う事が少しでも同居人に対する罪悪感で苛まれたり、
一般の概念から随分外れてしまっているという自覚が沢山あったのなら、
なんて楽な事だっただろう・・・・。
きっと、それが出来ていたら、彼との付き合いは
ここまで、続いてこなかっただろうと思う。
いや・・寧ろ・・・そういう考えが出来ているのに、不倫している様な女になれば
もっと良かったのかもしれない・・・・。
伴侶を裏切って・・・付き合っている人も裏切って・・・
それで、楽になれるのなら、悩む事も無かっただろう・・・・。

彼とネットを介して付き合いが始まった当初。
御互いにレスの話をした。
彼が家の人とレスになった理由も聞いたし、私がそうなった理由も話した。
それはそれで、私には共感できた部分だった・・・。
でも、最近になって彼の意見は少し違う見解のように感じた事があった・・・。
それはメッセだったか、彼の車の助手席に座っていた時だったか・・もう覚えて
いないけれど・・・。彼に再び聞かれた・・・・。

「何ですみれは出来なくなっちゃったの?」

「前にも言ったと思うけど・・・、子供を産んで間もないのに
、緩くなったって言われてショックだったし・・・・。」

私がそう言うと・・・。





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私は彼の返答が信じられなかった・・・。
前に同じ事を言った時、彼は「酷いね・・・」と言ってくれた。
でも、それは本心ではなかったのかもしれない・・・。
「男の人って・・平気なんだな・・女の人の事を傷つけるのって」とそう思った。

「だって・・・自分が子供を産ませたんだよ?
作る時だけ当たり前の顔をして、産んだ後はそんな事平気で言うの?
まだ体が完治していないのに・・・・。
何を言っても傷つかないとでも思っているんだろうか?」

私が、そう言うと彼は「そうだよね・・・」と納得していたが、
私は最初に言った「そんな事・・・」という言葉が胸に突き刺さって
ナカナカその痛みは取れなかった・・・・。
男の人にとって、誰かと性行為するのは何の為だろう・・・・。
それは女の人も同じか・・・・・。
それは人それぞれか・・・・・・。
じゃ〜彼にとっては何だろう・・・・・。
同居人にとっては・・・・・。
私にとっては・・・・・。
人を騙して人と寝る人や売春や買春をしている人の方が、
よっぽど潔くて小気味が良いかもしれない・・・・。
「なんで人と寝るの?」と聞けば「金の為・・・」と答えてくれるだろう。
その答えに信念が備わっているのなら、何も考えないで性行為するよりか、
良いのかもしれないとさえ今は思ってしまう・・・。



「寝ているところ・・・起こしてごめんね。
寝ているところを起こされたら、誰だって気分が良くないのはわかるよ。
すみれの言う事は・・・解るよ。
全然怒っているつもりは無いのに、
僕の言う事はいつもそう聞こえてしまうんだね。

いつもね、すみれの調子・・・心配してるよ。
すみれには、いつも健康でいてほしいし・・・。
頭痛の原因も寝不足から来ていると解かっているから尚更。

すみれにとって・・ネットしたりライフワークをしたり、
PCは無くてはならない物だっていう事は良く知ってる・・・。
でもね前に・・昼間、何も出来なかったからって、
子供の保育延長してもらったって聞いた時、
実はちょっとガッカリしたよ。
すみれが子供を保育園に通わせているのは、何の為なんだろう?って・・・。
小言を言ってしまったね・・・。
夜中に色々遣る事・・・・。
それがすみれのスタイルだから、僕は何も言わないよ
(って・・・言ってるね)。
否・・・これからも何も言わないように気を付けるよ・・・。
でも、健康の事は心配だから・・・十分気をつけてね。

相応とか不相応の話も、何度も話しているけど・・・。
理性があって大人の人が好きな訳じゃなく、
笑い合える人が好きな訳でもないよ。
すみれが好きだから付き合っているんだよ。
すみれのありのままを受け止めたいけど・・・
それは、なかなか難しいのは解ってくれるよね・・・。
僕は、すみれの事、分不相応な人とは思っていないよ。
なんだか・・・取り留めのない話だったね・・・。ちゃんと話さなきゃ・・・。」


彼からメールが来た・・・。
私の体調を色々心配してくれているのはとても嬉しかった。
前に頭痛が酷くて、子供と私を連れて脳神経外科に飛び込むように連れて行って
くれた彼だから、きっと今回も沢山心配してくれたのだろうと思った。
でも・・・・。
子供の事を意見されるのは嫌だった。
彼の意見は間違っていないと思うけれど・・・・。
私は私の考えで、遣りたい事だってある・・・・。
益してや私の子供は私の一部分であって、彼の子供ではない・・・。
ただ・・・・・・。
私は子供を保育園に入れるのに、彼に頼んで、して貰った事が数々あった・・・。
だから、彼にだって私に意見出来る余地が無い訳ではないのだ。
「失敗した・・・・・。」
改めて、そう思う。
私は彼に庇護させ過ぎてしまった・・・赤の他人なのにも関らず・・・・。
保育園の事もそうだし、お金を貸して貰った事一つをとってもそうだ・・・・。

「僕に出来る事だったら何でもしてあげたい」

きっと私は何時の間にか・・・彼のそういう態度に甘え過ぎて居たんだと思う。
反省しなくてはいけない部分。
でも、どうしてか彼に何を言って良いのか解からなくなってしまった。
私がしなくてはいけない事は解かるけれど・・・・。
きっと、それまでは何も言えないだろう・・・。
悪いのは私だ・・・・。

「オヤジを病院に送って帰るところです 頭痛は治った?
兄貴も一緒なので電話できないけど・・・無理しないようにね」

朝早くにサッカーへ行くとメールが来て、
午後からもメールが来た。
日曜なのにバタバタして体が休まる暇も無かっただろう・・・。
明日は仕事大丈夫なのだろうかなんて・・・そんな事、私には関係無い事だ。
これから・・・どうしたら良いのか・・・。
彼との関係や同居人との関係、私が遣らなければいけない事・・・・。
答えは見つからないまま、時間だけが過ぎて行く、
そもそも、この問題に答えなどあるのだろうか・・・・。
又何もかも解からなくなってしまった・・・・。


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