揺れる
体内に溢れる水が歩くたびに
右へ左へと折り返しては
時々壁にぶつかって弾ける
突き上げて掻き雑ぜる
全て吐き出させてやるから
中身を晒してみなよ ここに
その細い指では頼りない
白い手首でも物足りない
腰を掴めば解るだろう
温度も揺れる水の音も
弾け飛んで目が覚める
明日もここに居るから
もう一度来たらいい
揺れる水を抱えたままで
その口から溢れさせておいで
拭い切れない熱も棄てずに2008年11月23日(日)
辿る、
薄れていく記憶も
消えていく影も
すべてここにあった
はずだと、思えるから
全部なくしてしまわないうちに
かき集めておく
なんどもなんども
繰り返す2008年11月05日(水)
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