(SleepWalking)



16時
 
振り返っては望み

踵を返して願う

そこにまた誰かがいきているように

ほかでもない、あなたのこと

まいにちまいにち忘れるように

要らないことだと信じて

不可能に気付いては絶望する

あなたの根は深いのだと

奥底に巣食って脚

振り解けずにことは悪し

消えない影もそこに在り

夢は現になり得るか

妄想を呟いては無駄だと知る

あなたの手は黒いのだと

2008年10月17日(金)


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手紙
 
拝啓、あなたさま。


眼が見えないまま、世界を感じることに少しずつ慣れてきました
毎日、音楽ばかり聴いています
聴こえなかったものが聴こえるようになるのは、
数をこなしたからでしょうか、それとも、耳が敏感になったからでしょうか


足音が聞こえないのです
あなたの黒い足音
可愛い黒猫だと思っていたけれど、尻尾の先が金色なあなたの
どこへいってしまったの


腕にいだくぬるい塊がなくなってしまって
からだが少しずつ冷えて行くように思います
足先が凍ってやがて、地面に貼りついてしまうでしょうか
それでも耳だけは生きているように思うのだけど


外は吹雪
桜吹雪
谷中の墓地に埋まっているのではないのかしら
かわいい黒猫

2008年10月07日(火)


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内臓
 
まだだいじょうぶ

痛みがわかる

2008年10月05日(日)


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