(SleepWalking)



よる
 
二の腕が冷たいのに今更気付いて
あしたがそこにもあることに絶望する
今度繋ぐ手を思い出したら
覚えているうちに捕まえなくちゃ。

2008年09月26日(金)


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待人 来る

ほんとうだろうか

2008年09月21日(日)


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あしあと
 
砂に埋もれて消えてしまった
ちいさなつま先の色が
隠れてもまだ思い出されて眠れない
ひかりに漬けたら透けて輝くかしら
わたしのみどりいろのあしは
溶けるようにあおいその血も

囁くことはかんたんで
かんたんなほどに近すぎて
いつか失うことなんて
すこしも思い浮かべずにいた

ぜんぶぜんぶ忘れてしまうよ
このまま逢えずにいつまでも
記憶は抜け落ちていくばかりで
いろも、かたちも、手触りも
温度も、おとも、においさえ
ぜんぶぜんぶ忘れてしまって
なかったことにしてしまうなんて
くやしくてできない

月が浮かぶたびに語りかけては
ひとりごとに泣いてしまう
そんなおひめさまみたいなこと
呆れてしまって
またすこしだけ信じてみる
ゆめの続きが起き上がるのを

2008年09月12日(金)


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