(SleepWalking)



さよならをつげる
 
いつもそこにいた
あなた
わたしのあこがれる
その姿
ドアを開けてもそこには
もう影すら、ないのですね。


そういえばお祭りが終わったら
実家に帰るって言ってた気がする
そうか
また雪が激しく
降っているのでしょう?


あと7日しかありません
あなたがいなければ
声を交わさなければ
わたしがどうにかなってしまいそうで
こわい


けれどきっと
またその姿を見つけても
きっと話すことなど
出来ないと思うのです
春のかなしみが咲く陽だまりにて

2007年03月12日(月)


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あえない
 
刻一刻と迫ってくる桜の季節が
怖くてたまらない
その下には死体が埋まっているのでしょう
もしかしたら
誰かのいとしいだれかが


吸い上げては暖かく頬を上気させて
我が我がと咲き乱れる
巡らせたのは死と狂気だから
風に撃たれて落ちてゆく
隣の枝と手を繋いでみる
儚いちからだけど


さよならを告げる時間を
どうか与えてください
愚かでちいさなこのからだに
彩る温度に酔いしれている
動かない脚をその淵に引き寄せて

2007年03月10日(土)


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みつめない
 
わすれたくて
わすれたくて
わすれたくて

時間なんか少しも経っていないし
私はひとつもあがいていないのに

怖がっているだけ
しっている
私がいちばん

声がしないとわからないのです
だいすきなあなたであると
その程度
そうやって

傷付きたくないから逃げているの
ばかみたいに
ほんとうは毎日
会いたくてたまらないのに

2007年03月04日(日)


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