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■ How can I keep from singing?
enyaの、How can I keep from singing? の歌にある、 「どうして歌わずにいられようか」(もっと直訳すると、「どうやって私を、歌うということから遠ざけることができようか」というような)と出てくる「歌」は、 まるで人が生きていく上の天命そのものを歌っているように聴こえる。
生まれてきたからには、その人にしか聴けぬ声を聴いて、 その人の聴いた声に従って、「そうせずにはいられない」「そうなってしまう」生き方をしているようにも思う。
別に、リアルに声が聞こえるとかそういうのではなくて、知らず知らずのうちに行われている舵取りというのがある気がする。
その舵が、天命のようなものだと思う。
立派なものとか、そういうのではなくて、 ただそれがその人の生き方だ、というような。
どんな悲壮な状況、とてつもない環境、いろいろなことに遭遇した中で、だからこそ、そこにはまぎれもない「その人」とか「自分」とかが存在していて、それは何であっても、なんぴとであっても、侵しえるものではない。
どうして歌わずにいられようか、というフレーズは、
どうして「自分」として生きずにいられようか、
という言葉に聴こえるのだ。
とてもうつくしい歌だ。 機会があれば、ぜひ聴いてみてほしい。
2012年10月25日(木)
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