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■ はじまりの幕を
ごめんなさい と同時にしか思えない 好きな気持ちは 焦がれたら焦がれるほど、ただ苦しくなる。
どうして と同時にしか思えない 好きな気持ちは 想えば想うほど、涙がいくらあっても足りない。
舞台にその人をあてがったのも自分で、 その舞台に幕をおろすのも自分で、
ただそれは、 何の益もない小さな話が始まって終わったにすぎない。
そこに残るのは、舞台を片付けるのがへたくそな濡れ鼠。
何が一番哀しいって、 その舞台が世界だと思ってしまっていたこと。 そしてその出口を知らないこと。
どうぞ、いつまでもお片づけを 片付けなくてもいいと気付くその日まで。 気の済むまで、涙のかわくまで、 台本が見つけられなくなるまで、 お片づけをしておいでね。
そしてその暗い舞台館の扉をあけて、 目がいたくなるほどに眩しい外に、出ておいで。 はやく、出ておいで。
きみが見るべきものは、 本当はもっとたくさんある。
涙は拭いて出ておいで。 ちゃんと外を見るために。
2008年06月28日(土)
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