脳内世界

私が捉えた真実、感じた真実などを綴った処です。
時に似非自然科学風味に、時にソフト哲学風味に。
その時その瞬間、私の中で、それは真実でした。


※下の方の○年○月っていうのをクリックすると、ひと月ぶんはまとめ読みする事ができます



 クリスマス

諸事情があり私は高校に編入で入った子だった。
どう考えても皆から敬遠された一番前の席、
どう考えても皆から敬遠された謎の委員会に所属してしまっているというオプションつきで。

委員会の名称→ND委員

えぬでぃー委員。

私「ねぇねぇ、ND委員って何??」
クラスメイト「ああ、宗教委員のことだよ」

だから、何ですかそれは。

どうやらNDはノートルダム、の略らしい。
端的に言えば、カトリック関連の学校行事にまつわる雑務をする委員な感じ。
実際やらされた事といえば、心の底から面倒くさい労働ばかりだった。

こういうクリスマス時期にとある貧しい人々がいるところへ、寄付の品を贈る習慣が(実際言葉にすると厭な響きだ)うちの学校にはあって、全校生徒の全家庭から集まりに集まった寄付の品々(学校に設置された幾つものダンボール箱その他回収品)を、さらに品物別に整理して箱に仕分けして、発送するとか(肉体労働)
手作業でなんか作らされたり、
何かもう大半は忘れたけど面倒だった。こんな面倒な委員を編入生に押し付けるとは、どいつもこいつもしたたかすぎるぜ


けども、あらためてクリスマスを想う。


クリスマスの月になると、教室の入り口にクリスマスリースが飾られる。
聖堂の前にはイエス誕生のシーンを再現した等身大の人形達が藁とかと共にディスプレイされる。

イエスさんが生まれてくるのを待つ期間みたいな、待降節っていう期間があって。
一ヶ月ぐらい前から週ごとに、帰りの会みたいな場の教室でキャンドルをともして祈りの放送的な何かを聞いていた気がした。

ミサだっけ、そのときにはハンドベル部の人たちがハンドベルの演奏をして聖歌を歌う。あのハンドベルは秀逸だった。自分のいたオケ部の演奏よりよっぽど完成度が高い。

この時期に学内で販売される、教会とかが出してるクリスマスグッズやクリスマスカード、ロザリオなんかは結構かわいくて、正直ちょっと魅力的だった。


自分はキリスト教でも何でもないし、あれで好きなものといえば教会音楽(それも、歌詞ではない)と教会建築だけなのだけど、
あの雰囲気は何だかんだで平和でよかったなと思う。



祭りもクリスマスも何もかも、
浮き立ち沸き立っているあの雰囲気の中を歩くのが好きだ。
関わらないから味わえるひっそりとした楽しみが、好きだ。

案外神様も、自分の知らないところで自分の知らないうちに、
勝手に人間にお祭りみたいにお祝いとかされて、あれー、なんて取り残されているんじゃないだろうか。
でもわいわい楽しそうに祝う人間たちを見て、ま いっか、って、愛しい奴らだな、なんて思ってるんじゃないだろうか。

ちょっと馬鹿で、ちょっと自分勝手で、でも楽しいことが大好きな人間たちを、かわいいなって、思ったりして。


2007年12月22日(土)



 

どうやら父の組織が潰される事が決定したらしい。
厚労省を通るってか、そりゃ決定だ。

電話を受けて、とうとうこの時がきたかー…、と思った。
まだ妹は中学生だ。今後の学費がいる。
なんとなく覚悟はしていたけども。

正直しんどくて仕事を辞めたくて仕方なかった私の、いい足枷になれ。

2007年12月01日(土)
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