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■ 同じドアをくぐれたら
今まで私は、 それまでの環境から脱することを、 それまで手にしていた(と思っていた)ものを手放すことを、 厭うことはなかった。 むしろ喜んで新しい環境に身を投じていっていたんだ。
それは、簡単に手放せるほどのものしか手にしていなかったということで
でも今はどうだ 私は今のこの瞬間を 今のこの生活を 終わらないでと願う私が居る いつも一緒にいる友達も 一緒に遊んでるこの時間も 一緒に笑ってるこの時間も 一緒に文句たれてるこの時間も 三人で食べる晩御飯も いつかは終わりがくるって判ってる そして、おそらくこんな自分たち主体で楽しめるような時間がずっと続くような この環境も
手放したくないけど 手放さないと前に進めなくて
手放したくなくても その時期は確実に近づいてきてて
『もう 気づいたら 目の前のドアの鍵を 受け取れるのは 手の中がカラのときだけ』
きっと別々の病院に行ったら そこでそれぞれの生活を送って いつしか連絡をとることもなくなるのかもしれない
振り返らずに それぞれの前を見つめて
ときどき 思い出しては 消えてく記憶
同じドアをくぐれたらと 願っているけど
長い間 ここは居心地がよくて
いつの間にか 色々と拾いすぎたよ
でもこんな素敵なものに気づかないよりは
きっとずっとたしかによかった
^^^^^^^^^^^^^^^ 幸せです
と いえる自分は確かに存在していて
たとえドアをくぐっても 私は私以外の何者にもならないだろう
2005年10月31日(月)
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