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■ 涙。
喉が裂けんばかりに焼け あふれ出さんばかりの激情の波は今なお胸の内で休まることを知らない。 滅茶苦茶な感情が何の根拠もなしに喉の奥を暴走し それに押しとどめられるようにして苦しく呼吸がせきとめられる 全てがひっくり返り滅茶苦茶に裂け やたらめったら強く抗いようのない落雷がひっきりなしに心を穿つ。 すべての言葉も理屈も理由も 怒涛のような感情の前では全く無意味に思えた。
そんな滅茶苦茶な激情が
――――――ひとつぶの涙となってぽたりと落ちた。
そしてその洪水のような感情の波は
――――――――つう、つう、ぽたりとひっきりなしに頬をつたい、やがて止むことを知らなくなる。
――――――――――― つうう、つう、ぽた。ぽたり、ぽた。ぽた。
―――身の内の激情以外には、音も無く。
2002年04月30日(火)
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