きみはボクらの宝物
小悪魔研究所



 必携

本日の担当:SHY

 Sizがとても大切にしている玩具の携帯がある。
 もう電池がなくなってからずいぶん経っていて、着信音も何も鳴らないのだが。
 私や母が解約した使えない携帯も与えてあるのだが、この玩具の携帯だけはいつでも持ち歩いている。
 先日、Sizがそれを持ってきて私に言った。
 「もうね、このケータイ壊れちゃって、Siz悲しいの」
 見れば私の隣で正座して、真剣に話している。
 私は少し不憫に思って、携帯を直すことを約束したのだった。
 「じゃあ、明日。きっと」


 翌日、帰宅するとSizが玄関まで出迎えに出てくれた。
 「おかえり。ケータイまだ直らないの」
 いや、だからまだ何もやっていないって。
 私はそのままUターンして、ボタン電池を買いに出掛けた。
 夕食準備中のkinaが厄介払いにSizをおまけにつけてくれる。
 まあ、約束は約束、だ。


 結局、電池の交換で音が出た。


 さらに翌日。
 買い物に出掛けようと、私とkinaが戸締まりやら何やらをしている傍らで、Sizは床に座り込んで何かに夢中になっていた。
 通り過ぎざまにのぞき込むと、自分の鞄の準備をしていた。
 中に入っているのは小さいタオルやティッシュや...。
 彼女はそこに直ったばかりの携帯を押し込もうとしていたのだった。
 「それ、うるさいから置いていきなさい」

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 絶対に大丈夫だ。安心しろ。

2003年08月28日(木)



 暑い場所。

本日の担当:kina

 最近Sizは黙ってトイレへ行ってしまう。
「おといれ、かりま〜す」
と大声で言われるのも、じぶんちなのに...と、なんとなくいやですが。

 普段、居間でごろごろしていたりする時間なら、黙って行かれてしまっても、ああ、いってらっしゃ〜い。と心のうちで言えるのだが、夕食の支度などで台所にこもっていたりするときには、どこへ行ったんだっ!?などと、プチパニック。
 あたしが見ていないところでは好き放題やっているので、部屋は散らかり放題、ベランダの窓は開けっぱなし。
 まさかおっこってないだろうな。と確認してから、和室のふすまの陰を見て、それからトイレを確認。
 
 ...最初にトイレから見てみれば?とか言わないように。
 
 とりあえず、トイレにいるとわかってほっとしても、かぎをかけている。このがきめ。
 だいじょ〜ぶ?と声をかけてみると
「しーちゃんね、おなかいたいの」
 ...あーそー。実はSiz、自分でお尻がふけない。情けないことにあたしの仕事だったりするわけです。
 
 と、まあ、昨日もこんな具合で。
 行方不明のSiz。
 かぎのかかったトイレ。
「おしりふいて〜〜」


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 何やってるんだか。
 ま、この季節、何分もトイレにいたらそんな気分になるかもね。
 ...なるかっちゅうの。


2003年08月27日(水)



 おしっこさん、バイバ〜イ

本日の担当:銀吟

Rinがオムツを卒業し、トイレでちゃんと用を足すことが出来るようになって
しばらく経つのだが、ボクが休みの時は大抵ボクがトイレに連れて行く。
一人でトイレに行けないわけでもないのだが、
まあボクがいる時はなんとなく一緒に、という感じだ。

トイレで用を足しているRinが一言。




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なるほど! 言い得て妙なり。
ふたりで便器に手を振ってトイレを出た。


2003年08月26日(火)



 二人目の受難

本日の担当:ユキリン

6月に生まれてきてくれた我が家のGakuも、もう少しで満3ヶ月。
首すわりはまだちょっと怪しい…、あと少しってとこかな。
最近は目が合うとニコニコしてくれるようになりました。

上が騒がしいお年頃のせいか、Gakuは異様に大人しく感じてしまう。
くてっと静か〜に横たわって、たまにバタバタ動くだけなもんだから
つい存在を忘れちゃったりして…。
Rinに手をかけることのほうが多いので
オムツを替えようと新しいのをあてがった途中のまんま放置、
とかってことも多々あってちょっと申し訳ない母なのです。

さて当然Rinは弟がかわいくてしょうがないのだけれど、
ありがた迷惑でしょ、ってことばっかりやってくれる。
暑いのに毛布かけてあげようとしたり、
扇いであげるのはいいけどウチワをGakuにぶつけたり…。
お花でGakuの顔周りを飾りつけちゃったり。

先日は「ママ!!」ってにやにやしながら、Gakuのそばに立っているもんだから
イヤな予感がして近づいてみるとGakuの髪をひっぱってる。
意地悪なんでしょうか?かわいがってるんでしょうか?




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それは痛いです。
ホント真剣にやめて頂きたいのです。

2003年08月25日(月)



 ティーパーティ

本日の担当:kina

 Sizのおままごとセットに、やかんとフライパンを追加しました。
 Sizサイズ、とでもいうんでしょうか。ちゃんと片手に持てる大きさ。
 
 ...かばん代わりに持ち歩くのもどうかと思うんですけど。
 何はともあれ、非常に喜んでいるらしい様子。
 
 久しぶりのおもちゃ屋さんでは、もうはしゃぎまわって手がつけられない。
 何にはまってるのかと思うと...
 
 もう少ししたらGakuが喜びそうなおもちゃとか。
 アニメのキャラクターが着ているドレスだとか。
 そんなもん買っても家に置けないわよというでっかい車だとか。
 
 まあ、親は親で、
 この歯車がセットになったブロックは楽しいそうだとか。
 自転車はしばらく我慢してもらって18インチを買おうとか。
 Nゲージに見入ってたり。
 
 見たい場所がそれぞれ違うので、時間のかかることかかること。暇なのでそれもよしなんですけどね。
 そして、やっと親子でいっしょに足が止まったのが、おままごとセットのところだったと。
 
 ああいうのは、最初にどどんと買うものなんですね。

 Sizのおままごとセットは、ちょっとづつ買い足していくつもりで、おなべ1個、包丁も一本。スプーンとかも一そろい。野菜もちょっと。
 だけど、セットで売ってるのは、食器が4人分だとか。野菜も腐るほど入ってたり、魚も卵も。
 しかも、それで3000円くらい。

 これからこまごまと買い集めるのは、ちょっと大変そうですな。

 しかし、ここで問題がひとつ。
 今まで、カトラリーセット?が一そろいしかなかったので、相手をさせられるのは、あたしかSHYのどちらか一人。
 でも、やかんに一組、フライパンに一組と、ご丁寧にくっついてきたので、夫婦そろって、Sizのおもてなしを受けることに。
 
 休日の午後、いくら暇だといっても、何度も何度もお茶に付き合わされると、いいかげん本当のお茶が飲みたいものだと思うのです。


2003年08月20日(水)



 ハム太郎に夢中になる

本日の担当:ユキリン

「ハム太郎」という名前だけは知ってはいた。
幼稚園の未就園児向けのイベントで、ハム太郎の歌がかかるから。
ひときわ子供達の歓声があがっていたようにも思う。

でもまさか、
ディズニーキャラでさえRinが大きくなってからやっと覚えたような
私達夫婦がハム太郎キャラを覚えられるとは思わなかった。

きっかけは我が家に来た友人(大人)の持っていたハム太郎シール。
Rinが友人に教わって、次々とキャラクターの名前を覚えてしまうので
おもしろがってビデオを借りてきてみたのだ。

…そしたらRinがはまり、
ありがちだけど夫婦で必死に名前を覚えることを競ううちに私達まで。

ちなみにハム太郎の仲間たち(「ハムちゃんず」という)は14匹もいるのだ。
(もしかしたら現在はもっと増えているのかも…)
その中にリボンちゃんというハムスターがいる。
フランス帰りの帰国子女(!)でみんなのマドンナ的存在の
語尾に「……でちゅわ〜」をつけて喋るお嬢さまハム。

この喋りが伝染してしまった私。
ついつい「Rin、それ取って欲しいでちゅわ〜」などと言ってしまう。
はっきり言ってアホ丸出し。他人には聞かれたくない会話です。
外で言わないように気をつけないと!




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ちなみに私は「こうし君」、銀吟は「ねてる君」、Rinは「リボンちゃん」が好きです。

2003年08月18日(月)



 泡立てネット

本日の担当:SHY

 久しぶりに我が家のバスルームに泡立てネットが登場した。
 洗顔フォームを泡立ててみせるとSizは嬉しそうだ。
 だが、彼女は決してそれで顔をごしごしと洗うことは認めない。
 1回鼻から吸い込んで痛い思いをして以来、ずっと警戒している。


 「ケーキみたいだねー」
 私の手元から泡を掬っていった彼女が自分の手の中でそれを弄びながら言った。
 ハッピーバースデー...などと歌いながら悦に入っているようなので、私はようやく自分の顔を洗い始めた。
 「パパ?」

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 よしたまえ。

2003年08月14日(木)



 かわいがられ

本日の担当:kina

 どこの子供もそうだけど、Sizも回りのオトナに可愛がられる。
 電車に乗れば、見知らぬおばさんに微笑まれたり、
 通りすがりの高校生に「かわい」と言われたことも。
 
 そして、最近のSizはお土産ゲッターである。
 八百屋さんでは、おばさんからでっかい飴玉をもらい、
 ドラッグストアでは、あついね〜。と団扇をもらい、
 他のドラッグストアでも、ぞうのマスコットをもらって。

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 可愛がられるっていいことだわ。

2003年08月13日(水)



 夫婦喧嘩すべからず

本日の担当:ユキリン

子供の前での夫婦喧嘩はよろしくない。
それは分かってるんだけど、つまらない言い争いはしてしまうわけです。

そんな時のRinの態度はやっぱりおかしい。
「ケンカしないで!」とはっきり言う時もあるし、やたらにへらへらして
うろうろしていたり…。
ドライブ中「右に曲がる、いや左だって」程度の言い争いだったのに
Rinが大泣きしてしまったこともあった。

やっぱり親のケンカはイヤなんだろうなぁと感じる。
それなのに先日、ついまたやってしまった。

その時のRinは黙って、うろうろしてるだけ。
そのうち銀吟がぷいっと二階にあがってしまい、私は後を追っかけた。
当然Rinも後をついてくる。

私は性格的に不穏な空気に耐えられないので「ごめんね、言いすぎて」と
さっさと謝ってしまった。
するとRinが嬉しそうに「ママ!エライ!やさしいねぇ」と。




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一瞬にして笑顔になってしまった。

2003年08月12日(火)



 それが君の夢なのか

本日の担当:銀吟

いつもより早起きしたRin。
おなかがすいて眠れなくなったらしい。

「パパ、パン食べよ」
何度も何度もしつこくせがむ。
ボクはたまの休日で本音を言えばもう少し寝ていたかったのだが…
でもせっかく早起きしたのに、無理矢理2度寝させるわけにもいかない。




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本当に意味がわかっているのだろうか。

2003年08月11日(月)



 夏のデート

本日の担当:SHY

 Sizと一緒に自転車で出掛けた。

 kinaがSizと一緒に自転車に乗るのは楽しい、とよく言うがその通りだ。
 通り過ぎる車、信号の色、上空を飛び過ぎる飛行機、散歩中の犬、頬にあたる風...走りながら2人で同じものを見て、同じことを感じて。
 彼女を乗せた自転車をこぐ、というのはそう遠くないリミットを設定された贅沢の一つなのだ。


 私達は図書館に寄って本を返すと、大きな公園を一回りした。
 彼女が行きたい方へ私は自転車を走らせ、おかげで坂を登る羽目になったが、途中に咲いている向日葵にSizがはしゃぐ様は、私を幸せな気分にした。
 汗をかいたので、Sizの大好きなカフェで休憩。
 店の前に自転車を止めると、短くて濃い影がアスファルトに落ちた。
 私達は涼しい店内でアイスコーヒーとソフトクリームをそれぞれ楽しんだ。
 家事に追われているkinaには申し訳ないくらい、楽しいデート。


 帰ろう、と言って店を出た。
 私はロックを外して、Sizを座らせた。

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 ...あるわけなかろう。

2003年08月07日(木)



 父親のやさしさ。

本日の担当:kina

 昨日の雷は凄かった。
 最近、生意気さが増してきたSizに意地悪を言う。

「悪い子は、雷様におへそ持ってかれるんだよ」

 稲光にびくびくし、雷鳴にしゃがみこむ我が娘。
「そんなことないよっ」
 と必死に抵抗し、
「おへそ見せてご覧よ」
 と言っても、かたくなに服をめくろうとしない。

「あるもんっ!」
 
 言い張るので、母親は背中から抱きしめてあげました。
 そしておなかを探りながら
「おへそないじゃん。どーするのよ」





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 あー、おもしろい。←とんでもない母親である。

2003年08月06日(水)



 みんなの分

本日の担当:銀吟

先週末、ボクの実家近くの公園で毎年夏に行われる夏祭りに出掛けてきた。
これに先だってRinに浴衣を買った時の話。

このお店には子供が飽きない様に、お絵描きをして待っていられるコーナーがあり、
そこにサービスで飴玉が置いてある。
めざといRinはまず自分の分をひとつキープすると、とても満足げの表情で
ボクを見た。すると何やらハッと気付いたらしく、もう2つ飴玉を手に取った。
「これは、パパとママの分」
どうやらボクと目が合って、自分だけもらってはマズイと思ったようである。

無事に浴衣を買い、店を出た時にこれでバァバのお祭りに行けるね、と話しかけると
またハッとして猛ダッシュで店に戻って行った。




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お土産にするつもりだったそうだ。
でも持って行くの忘れちゃったね、Rin。

2003年08月05日(火)



 意地悪

本日の担当:ユキリン

土曜日Sizが遊びに来てくれた。
私の記憶によると、今までのRinだったら
わりとすんなりおもちゃを貸してあげていた気がするんだけど。
…どちらも1回ずつ、おもちゃの取り合いで泣いちゃった。

Rin、結構意地悪になってきました。
意地悪言って相手の様子を楽しんでるふしもあり。
「『これ貸して』って言ってー」
と言ってくるので
「貸して」と返すと「貸さない」って答えたりね。

成長過程にはよくあることなんでしょうかね?

昨日のおやつの時のこと。
「かまくらカスター」という、
色んな味のクリームが入った丸いスポンジのお菓子を用意したのです。
カスタード味とヨーグルト味の2種類。

Rinはヨーグルトが好き。私はカスタードが好き。
ちょうどいいので、ヨーグルトを渡すと「ママはどっちがいいの?」と。
「ママはこの黄色いの」「じゃぁ、Rinそっち」「………」

腹立たしいのは本当に食べたいんじゃなくって意地悪で言ってるから。
「じゃあ、いいよ。フン」
ってムッとしながらカスタードを渡したら、ちょっとあわてだした。




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すみません、大人気無くて。
でも最初からはんぶんこずつにすれば良かったのよね。

〜今朝のRinとGaku〜
「Gaku−!お天気になったんだから起きなさいよぉー!!」
「……(ぐっすり)」


2003年08月04日(月)
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