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■ 久し振りに真面目な話し。
久し振りにTVを観たら、緩和医療医の大津秀一さんが書いた『死ぬときに後悔すること25』の特集(?)をやっていましたね。
現場を知らない学生に、終末期医療について知ってもらうのはなかなか難しいことです。 学生自身が体験出来るわけではありませんし、身内にそういった方が居た(居る)わけでもない。 そんな場合、どうやったらこの分野を真っ直ぐに理解してもらえるのだろうかと、毎年授業をしながら考えます。
地方の隅の方に住んでいると、必然的に大きな病院(例えば大学病院など)とは縁遠くなります。 あって市の総合病院まで。 ホスピス(終末期医療・緩和ケアを行なっている医療機関)はここにはありません。 なので、その言葉(終末期医療・緩和ケア)そのものを知らないことはザラです。 そんな時、教科書ではない、読み物としての本というのはとても役に立ちます。 (他にも沢山ありますが、ここで言うなら『死ぬときに後悔すること25』のこと) 教科書的な型にはまった説明文としての言葉ではなく、現場で日常起こっているであろうことを、それを間近に見てきた人の言葉として知ることが出来るからです。
生きるということ。 死ぬということ。 どちらも医療とは切っても切れないものなので、避けて通ることは出来ません。 現場には、喜び、悲しみ、辛さ、苦しさ、様々な事があります。 技術だけでは補えないことが数多くあるのです。 医師として、看護師として、その他の医療スタッフとして、それぞれの関わり方があるとは思いますが、どのような立場であっても、技術者にだけはなってもらいたくありません。
医療人とて人。 患者さんと向き合う時、最後に残るのはやはり“人の心”なのではないかと、私は思うのです。 そういった人の心の中で起きているであろう事を、学生のうちに一つでも多く知ってもらいです。
2009年11月15日(日)
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